R.E.M.『MURMUR』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1983年に発表された彼らの1st.アルバムである。後にオルタナティブの雄として君臨する彼らであるが、デビュー当時はアンダーグラウンドの王者という所があって、政治的なメッセージやアート性という所が色濃く出ていた。本アルバムはそんな当時の傑作アルバムとして知られているものである。リリース当時は全12曲の収録であったが、1992年にリイシューされたときに4曲のボーナス・トラックが追加されたが、2008年に25周年を記念して、ボーナス・ディスクとセットにした2枚組としてリリースされた。DISC 1はオリジナル版の12曲の収録であるが、DISC 2にボーナス・トラック関係がまとめられ、ライヴ収録のものをはじめ、たっぷりと楽しむことが出来るようになった。
尚、1983年にリリースされた時には、Billboardのアルバム・チャートで最高位36位を記録し、シングル・カットされた『Radio Free Europe』は同シングル・チャートで最高位78位を記録している。(2nd.シングルの『Talk About The Passion』はチャートインしていない。)
オリジナル収録曲の全12曲は以下の通りである。『Radio Free Europe』『Pilgrimage』『Laughing』『Talk About The Passion』『Moral Kiosk』『Perfect Circle』『Catapult』『Sitting Still』『9-9』『Shaking Through』『We Walk』『West Of The Fields』。
続いてボーナス・ディスクとなるDISC 2の収録曲全16曲は以下の通りである。『Laughing』『Pilgrimage』『There She Goes Again』『7 Chinese Brothers』『Talk About The Passion』『Sitting Still』『Harborcoat』『Catapult』『Gardening At Night』『9-9』『Just A Touch』『West Of The Fields』『Radio Free Europe』『We Walk』『1,000,000』『Carnival Of Sorts (Box Cars)』。
強いメッセージを持っているだけに、好き嫌いがはっきりと分かれるところでもあるのだが、それをどう受け取るかは聴く方に任されるのは言うまでもない。(共感できなければ、聴かなければ良いだけですし...)
筆者のお薦め曲としては(オリジナル版の全12曲の中から選び、ボーナス・ディスクの方は無視しました。)『Radio Free Europe』『Laughing』『Moral Kiosk』『Catapult』『9-9』『West Of The Fields』という所をピックアップしておく。
後のオルタナの雄となってからのサウンドとは確かに違いがあるが、彼らは本アルバムによって音楽キャリアをスタートさせているのであり、サウンドの変化というのはあって当たり前である。'80'sという時代に、若いエネルギーで語りかけたメッセージを経たからこそ、後のサウンドがあると言うことも出来る。ということで、彼らのキャリアの上でも重要なアルバムであるだけに、じっくりと聴いておきたい所である。尚、これから入手しようというのならば、やはり2枚組をお薦めするが、とりあえず聴いてみよう、というのであれば、1枚ものをレンタルでということにしておいた方が良いと思います。(気に入ったら2枚組を購入しましょう!)
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