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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その134) [ケータイ刑事]

今回はシチュエーションということで述べることにして、テーマは「大番対局」とします。(「大番」というのはサイズの大きいものという意味です。)取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・8話」、「007」からは「ロシアより愛をこめて」です。

ケータイ刑事」:「・8話」。「愛と宿命の将棋崩し! ~女流棋士殺人事件」と言う物語。女流棋士の日本一決定戦のエキシビションとして、松山さんが名人に挑むことになる。(松山さんは、一応日本全国の1万人の中から選ばれたということになっている。)で、そのエキシビションが大番対局として登場する。

尚、女流名人と松山さんの対局ということで、普通の将棋の対局ではなく、それは「将棋崩し」であり、当然のことながら、大番対局も将棋崩しである。(実際の対局は普通の将棋盤の上で行われていて、大番対局はその対局の通りに解説をするものであり、対局者が指しているのではない。(→「大番対局」では当たり前ですが...))ちゃんも将棋崩しと分かると「何~だ。将棋じゃなくて将棋崩しじゃん。エキシビションって「余興」のことでしょう」と言っていた。(これに司会者が「素敵な解説、ありがとうね」といちいち答えていた。)

まずは女流名人の藤本綾子が1枚駒を取る。続いて少し考えて(10秒、20秒、…というように、普通の対局のように持ち時間がカウントされていた。)から松山さんが1枚駒を取る。で、成功すると高笑いをする松山さん。で、この様子が大番対局(駒は当然、山のように積まれている。)で解説を付けて語られている。

また、この後で名人と対局することになっている若手女流棋士・高田睦美も解説として大番の側にいるが、後の対局のことを尋ねられて、名人のことをボロクソに言う。すると、それを耳にした名人は「集中できないわ。長考します」と言って長考に入り、退席した。(将棋崩しに長考をするという感覚が「ケータイ刑事」です。)また、高田も退席してしまった。

で、名人が長考を終えて戻って来て、将棋崩しの対局が再開ということになるが、この時に悲鳴が聞こえたと言うことで、対局はそれっきりとなり、松山さんとちゃんは、悲鳴のした方に向かった。で、高田が殺されていて、死体で発見された。(よって、将棋崩しはそれまでとなり、大番対局でもそこで打ち切りとなった。)

この後は、ちゃんの活躍で、事件は無事に解決、真犯人は対局のアシスタントをしていた白木淳子で、名人とは共犯関係であった。(白木が殺人の罪、名人は幇助の罪で逮捕された。)

007」:「ロシアより愛をこめて」。1963年のシリーズ第2作である。日本初公開時の邦題は「007危機一発」というタイトルであったが、この邦題は故・水野晴郎が付けたものである。(「危機一髪」ではなく、意図的に誤字である「危機一発」という邦題が付けられた。)

この作品では、チェスの大番対局が登場する。スペクターの新たな作戦(暗号解読機・レクターを餌にしてボンドを抹殺使用という作戦)を立てたのは、No.5のクロンスティーンであった。彼はチェコスロバキアのチェスのチャンピオンであり、冷静沈着な男である。彼の立てたその作戦は、正に、チェスで相手を追いつめていくのと同様に、相手(=ボンド)の行動を予測して綿密に練られたものである。(当然、色々な場合を想定していて、副次的な計画まで用意されている。但し、計画の立案はクロンスティーンであるが、実行責任者は彼ではなくてNo.3のローザ・クレッブである。)

計画を提出したが、その準備が行われている間は、クロンスティーンは普通の行動をしていて、チェスの国際大会に出場している。で、チャンピオンらしく、落ち着いて冷静に駒を進めていて、その様子が大番対局で再現されている。そして、クロンスティーンはその実力を発揮して勝利を納めた。(大番対局もその通り進められて、決着が付く。)そんなクロンスティーンの所に呼び出しが掛かり、勝利の美酒に酔う暇もなく、クロンスティーンは表情一つ変えずに呼び出された所に向かった。(この呼び出しはスペクターからであり、この後、冷静沈着で策士というクロンスティーンの立てた作戦で、スペクターのボンドへの復讐(前作のドクター・ノオの仇討ちということです。)を兼ねた作戦が開始されることになる。)

共通点は、大番対局と言うことでは当たり前であるが、実際に側で行われている対局を再現しているということである。(余りにも当たり前すぎますが...)また、その対局は、1人がその競技のチャンピオンであるという所も共通している。(女流名人も「チャンピオン」と言うことが出来ます。)そして、そのチャンピオンは自分の性格をその場でしっかりと出している、という所も共通している。(「ケータイ刑事」では、解説の声を煙たがっていた。「007」ではまるで機会のように冷静沈着に表情一つ変えなかった。→その中身は正に対称的でした。)

相違点は、「ケータイ刑事」はエキシビションであったが「007」はチャンピオン戦だったこと、「ケータイ刑事」では事件が起きたために途中で打ち切りになったが「007」では対局の決着が付いているという終局の違い、「ケータイ刑事」では女と男の対局だったが「007」は男同士の対局だったこと、「ケータイ刑事」は「将棋」(正しくは「将棋崩し」)で「007」では「チェス」という競技の違い、が挙げられる。(競技の違いは、日本が舞台の「ケータイ刑事」と欧州が舞台の「007」ということを考えたら当然ということも出来るが、舞台となっている場所を考えると、「対局ということではその地ではポピュラーなものとしている」と言うことが出来、こうするとこれは共通点ということにもなる。)

次回も「ケータイ刑事」からは引き続き「銭形命」を取り上げまい。で、「007」シリーズとの類似点について述べていきます。何を取り上げるのかはお楽しみに。

 

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