ケータイ刑事銭形泪8話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]
BS-TBSの再放送に合わせた「銭形泪・裏ネタ編」の増補作業も、今回からは第8話の「怪奇!よみがえったツタンカーメンのご近所さん! ~ミイラ男の呪い殺人事件」に突入です。この物語については過去にPART 5まで記している(2008/9/18、20、23、25、10/1付けで記しています。)ので、PART 6からということになります。今回はサブタイトルにある言葉から「呪い」について、「ご近所さん」について、そして泪ちゃんはこの言葉で切り捨てた「赤の他人」と丹間がこの常葉を口にしていたことから「叔父/伯父」と「叔母/伯母」について記します。
この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。
「呪い」:相手に対して禍害を及ぼすことを意図して、思念して行われる呪術的な行為のことである。一般的には霊的な手段にすがり、祈祷を行ったり、呪文を唱えることで行われる。そのため、呪術や魔術などに繋がり、邪道とされる宗教(密教)のように発展したものもある。(俗に「黒魔術」と呼ばれているものがこれに該当する。)そういうものの中には神霊を召還して(悪意を持った)願いを祈祷するというものもある。
古くからあるものであり、また何処の国にもあるものである。(宗教、文化的な違いから、スタイルは異なっているが、悪意を持って相手が不幸になることを祈祷する、という所は共通している。)
神霊が行う似たものとして「祟り」があるが、「祟り」は神霊が人間に対して禍を与えること、またはその災いのことでるが、これは人が祈祷を行ったり、呪文を唱えて行うものではなく、神霊の方から一方的に与えられるものであり、この点が「呪い」とは異なっている。「呪い」はあくまでも人間の方から何らかの思念によって願う、という行為が最初にある。
また、「呪術」は一般的には悪意は関係なく、良いことが起こるように祈祷するもの(例えば「雨乞い」や「おまじない」と呼ばれるものには悪意は全くなく、良いことが起こるように祈るものである。)も含まれるが、「呪い」には「悪意」があることが前提であるため、「呪術」の中でも悪い意味に限られるものである。
西洋の悪魔崇拝などもこの一つであり、悪魔の力にすがり、その強大な力を借りて(悪意に満ちた)思念が成就するように祈祷するものである。一方、日本では「呪いの藁人形」や「丑の刻詣り」は「呪い」の代表的な行為として知られている。
尚、英語では「Curse」または「Malediction」という言葉で呼ばれる。(「Malediction」には「呪いの呪文」という意味もある。)
ところで、「呪」という漢字と「祝」と言う漢字には共通点がある。字形を見ると「つくり」が「兄」というのが同じであるが、元々はこの2つの言葉は「人が神前で祈りの言葉を唱えること」という意味である。(「のりとを告げる」という意味である。)(→単語家族とよばれているものであり、兄弟文字である。)そこから「祝」は「幸い」を祈る場合にのみ使われるようになり、「呪」は「不幸」を祈る場合にのみ使われるようになった。
また、神話、童話、物語などの世界にも「呪い」は色々な形で登場している。ギリシャ神話などに登場する異形の怪物は、神の怒りに触れて異形の怪物にさせられた(呪いを掛けられた)というものが多く存在している。また、童話の世界では魔法使いによって姿を変えられたり、眠らされたりするというものが多数ある。(物語の世界では、やはり洋の東西を問わず、多くの例がある。有名なのは「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「白雪姫」などが知られている。)
「ご近所さん」:隣近所に住んでいる人、隣人のことを親しみを持って言う言葉である。親しみを込めた言い方としては「お隣さん」と言うこともある。
また、聖書には「汝の隣人を愛せよ」という言葉があるように、「Charity」(隣人愛)という言葉などがあり、自分に対して身近な関わりを持つ人たちになる。(無人島や人里離れた所で隠遁生活をしていない限り、必ず関わりがあります。)
尚、英語では「Neighbor」、ドイツ語では「Nachbar」、フランス語では「Voisin」、イタリア語では「Vicinato」、スペイン語では「Vecino」と言う。
「赤の他人」:全く無関係の他人のこと、何の縁もない他人のことである。尚、ここで言う「関係」というのは血縁関係のことを指している。また「赤」は「全く」または「全然」「明かな」という意味であり、「他人」ということを強調して使われている言葉である。(「血縁関係」の「血」から、その血の色である「赤(Red)」という意味ではない。また「真っ赤な嘘」という言葉があるが、これは「明らかな嘘」という意味であり、「赤の他人」の「赤」と同じ意味である。)
尚、英語では「Stranger」と言う言葉が用いられるが、それを強調して「Complete Stranger」「Perfect Stranger」「Total Stranger」と言う。
「叔父/伯父」:傍系3親等となる自分の父または母(養父母も含む)の兄弟、または姉妹の夫となる男性のことである。尚、「叔父」はその中でも自分の両親の兄、または姉の夫のことを指し、「伯父」は自分の両親の弟もまたは妹の夫のことを指す。
一応、自分の両親よりも年長者であれば「叔父」となり、年少者であれば「伯父」となるが、両親の姉の夫であれば両親よりも年下である場合や、両親の妹の夫であれば両親よりも年長者という場合もあり得るが、両親よりも年長者の「姉」/年少者の「妹」という時点で、その夫の年齢には関係なく「叔父」/「伯父」ということになる。
また、両親の兄弟にあたることから、基本的には自分よりも年長者となるのが普通であるが、時には叔父/伯父の方が自分よりも年少者になり得る場合もある。(例えば、両親の姉妹が年の差の大きい夫(当然、年下の夫ということになる)であれば、容易に起こりえることになる。)
尚、英語では「Uncle」と言い、ドイツ語では「Onkel」、フランス語では「Oncle」、イタリア語では「Zio」、スペイン語では「Tío」という。また、これらの言語では「叔父」/「伯父」に関係なく同じ言い方をする。また、韓国語では父方と母方によって「叔父/伯父」の言い方は異なるが、「叔父」と「伯父」による区別はない。
また、年少者がよその年配の男性に対して親しんで言う「おじさん」と言う言葉があるが、この「おじ」は漢字で記すと「小父」となり、「叔父/伯父」とは関係ない。
「叔母/伯母」:基本的に「叔父/伯父」と同様で「兄」/「弟」を「姉」/「妹」と置き換え、「夫」を「妻」に、「男性」を「女性」に置き換えたものである。一応、言葉で記しておくと以下のようになる。
傍系3親等となる自分の父または母(養父母も含む)の姉妹、または兄弟の妻となる女性のことである。尚、「叔母」はその中でも自分の両親の姉、または兄の妻のことを指し、「伯母」は自分の両親の妹もまたは弟の妻のことを指す。
一応、自分の両親よりも年長者であれば「叔母」となり、年少者であれば「伯母」となるが、両親の兄の妻であれば両親よりも年下である場合や、両親の弟の妻であれば両親よりも年長者という場合もあり得るが、両親よりも年長者の「兄」/年少者の「弟」という時点で、その妻の年齢には関係なく「叔母」/「伯母」ということになる。
また、両親の兄弟にあたることから、基本的には自分よりも年長者となるのが普通であるが、叔母/伯母の方が自分よりも年少者になる場合もある。(特に年の差の大きい妻を迎えた場合では該当する可能性がある。)おそらく、自分よりも年少の「叔父/叔父」の数よりも、自分よりも年少者の「叔母/伯母」の可能性の方が高いのではないかと思われる。
尚、英語では「Aunt」と言い、ドイツ語とフランス語では「Tante」(但し、発音は異なる)、イタリア語では「Zia」、スペイン語では「Tía」という。また、これらの言語では「叔母」/「伯母」に関係なく同じ言い方をする。また、韓国語では父方と母方によって「叔母/伯母」の言い方は異なるが、「叔母」と「伯母」による区別はないのは「叔父/伯父」と同様である。
また、年少者がよその年配の女性に対して親しんで言う「おばさん」と言う言葉があるが、この「おば」は漢字で記すと「小母」となり、「叔母/伯母」とは関係ない。
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