STACY LATTISAW『LET ME BE YOUR ANGEL』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1980年に発表された彼女の2nd.アルバムである。前年に12歳でデビューした彼女であるが、特に本アルバムはイギリスで大ヒットを記録して、'80'sという新しい時代のニュースターの誕生を予感させたアルバムである。何せ、当時のアメリカは、ディスコ・サウンドのブームが収まった後で、イギリス勢に押されていただけに、アメリカ人シンガーの登場が待たれていた。が、本アルバムはイギリスでは大ヒットとなったものの、アメリカでは今一つ(Billboardで最高位44位を記録しているので、決して悪いとは言えませんが...)で、彼女も'80's期待のニュースターという所までは行かなかったのはご存知の通りである。
収録曲は以下の全8曲である。『Jump To The Beat』『Dynamite!』『You Don't Love Me Anymore』『Dreaming』『Let Me Be Your Angel』『Don't You Want To Feel It (For Yourself)』『You Know I Like It』『My Love』。
この中からシングル・カットされたのは3曲で、『Dynamite!』がイギリスで最高位51位を記録し、『Jump To The Beat』がイギリスで最高位3位を記録している。(アメリカではBillboardのHot 100には共にランクインせず。)そしてアルバム・タイトル・ナンバーの『Let Me Be Your Angel』はアメリカでは最高位21位を記録している。
本アルバムからのお薦め曲は、イギリスでヒットを記録した『Jump To The Beat』と『Dynamite!』、アメリカでヒットを記録した『Let Me Be Your Angel』、そして『My Love』をピックアップしておく。
本アルバムのサウンドはブラコンのテイストのあるポップなものである。これはディスコ・サウンドのブームからダンス・ミュージックとしてはブラコンが大いに注目を集めることになり、ブラコンからディスコ系のヒット曲もいくつか生まれていたことも影響している。が、彼女は注目されることにはなったが、時代をリードする存在にはなれなかったのは残念でした。(とは言っても、本アルバム発表時は13歳ですから、時代をリードする存在になるという期待は過大なものであったと言ってもいいですが...)とは言っても、'80's前半のアメリカの音楽シーンは第二次ブリティッシュ・インベージョンの波に呑み込まれることになるだけに、'80's初頭のアメリカ人の期待の星であった彼女の存在は特別なものがありましたけど...
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