SHAUN CASSIDY『GREATEST HITS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1992年にリリースされたものである。1970年代にはBCRを中心としたアイドル・ブームということがあったが、彼もそんな時代に現れたアイドルとして'70's後半に名前を残した1人である。全盛期には半年ほどのスパンで次々とアルバムを発表していた彼である。そして1977年には全米No.1ソング『Da Doo Ron Ron』を生み出している。(ピークでは3曲続けて全米TOP 10ヒットを放っている。)そんな当時を知る方にとっては嬉しいベスト盤である。
収録曲は以下の全12曲である。『Da Doo Ron Ron』『That's Rock & Roll』『Teen Dream』『Do You Believe In Magic?』『Hey Deanie』『It's Like Heaven』『Hard Love』『She's Right』『Break For The Street』『So Sad About Us』『Cool Fire』『Once Bitten, Twice Shy』。
全米No.1ヒットとなった『Da Doo Ron Ron』が冒頭に来ているが、この構成は当然である。また、前半にはシングル・カットされてヒットした曲が次々と並んでいる。また、彼が発表した6枚のアルバムから曲が選ばれていることから、実にオーソドックスな構成である。(ヒットと言うことでは、'80'sにはこれというものはありませんが...)
お薦め曲は、'70'sの全盛期のヒット曲である『Da Doo Ron Ron』『That's Rock & Roll』『Hey Deanie』『Do You Believe In Magic?』『Teen Dream』と、'80'sになってからの『So Sad About Us』と『Once Bitten, Twice Shy』をピックアップしておく。
'70'sのアイドル・ブームは突然やってきて、台風のように通過していくとあっという間に消えていき、ディスコ・サウンドのブームに取って代わられることになる。それだけに、当時ヒットを放ったアイドルたちは短命であったのだが、音楽的には色んな要素を取り入れていて、バラエティに富んだサウンドを楽しむことが出来る。(基本路線はポップスですけど...)また、サウンドの方も、'80'sのシンセを多用したピコピコ・サウンドとは違い、'70'sらしい手作り感のあるものという所もポイントである。それだけに、どこかに懐かしさを感じるサウンドになっている。
「ブーム」というのは台風の通過と同じように、あっという間に過ぎ去ってしまうので、ブームに乗っかってヒットを放ったアーティストは一発屋が多いのだが、少なくとも彼は3曲の全米TOP 10ヒットを放っているので、一発屋とは言わない。(が、ピークだった時期や期間を考えると、「一発屋に近い」存在になりますが...)でも、知名度と言うことでは当時のアイドルはBCRがダントツだったために、彼の名前は隠れてしまいますが...
既に30年以上昔ということになるが、時には'70'sのアイドルに触れてみるのも悪くないですよ。
コメント 0