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「PARADISE ALLEY」 [映画(洋画)]

表題の作品は1978年の映画「パラダイス・アレイ」である。1976年の映画「ロッキー」でアメリカン・ドリームを掴んだスタローンが初の監督にも挑んだ作品である。(監督だけでなく、原作、脚本も務めているが、脚本を記したのは3作目となる。)また、物語はスタローンの実体験を元にしたものであって、ニューヨークの貧民街を舞台にして、三兄弟の家族愛を描いている。

作品データを記しておくと、時間は107分、原作、脚本、監督はシルヴェスター・スタローン、製作総指揮はエドワード・R・プレスマン、撮影はラズロ・コヴァックス、音楽はビル・コンティである。そして出演は、シルヴェスター・スタローン、ケヴィン・コンウェイ、リー・カナリート、アン・アーチャー、アーマンド・アサンテ、ジョー・スピネル、エイミー・エックルズ、マイケル・アンサラ、テリー・ファンク、フランク・マクレー、ジョイス・インガルス、たちである。

時は1946年、ニューヨークの一角にあるヘルズ・キッチンと呼ばれるスラム街。ここでは激しい生存競争が行われていた。イタリア移民の子供であるコスモはこの地で生まれ育ち、兄・レニー、弟・ビクターと共に何とか暮らしていた。ある日、三兄弟は酒場で顔を合わせ、そのオーナー・スティッチと子分のフランキーらと賭けをすることになる。それはビクターとフランキーが腕相撲をするというものだった。で、ビクターはフランキーに勝ち、フランキーの勝っていたペット・モンキーを手に入れた。それから三兄弟はプロレスの世界へと入って行くことになる。ヘルズ・キッチンの中でも最も柄が悪いとして知られているナイトクラブのパラダイス・アレイでは、闇プロレスが行われていて、大男のビッグ・グローリーが100ドルの賞金で客の挑戦を受けていた。コスモはビクターをパラダイス・アレイに連れて行き、ビッグ・グローリーに挑戦させる。ビクターは「キッド・サラミ」いう名前でリングに上がり、ビッグ・グローリーを倒して100ドルを手に入れた。で、ビクターは本格的にトレーニングを開始して、闇プロレスのレスラーとなる。そんな中、パラダイス・アレイでビクターとフランキーの試合が組まれ、掛け金も1000ドルとなる。目玉となるカードに大勢の客が集まり、試合が始まる。一進一退の攻防が続き、試合は23ラウンドに突入する。ビクターが遂にダウンするが、この判定にコスモが食って掛かる。するとフランキーはコスモに襲いかかる。ビクターはようやく起き上がり、フランキーを蹴散らして勝利を掴んだ。三兄弟は歓声に包まれる中、勝利をかみしめていた。

本作ではスタローンはリングに上がって戦うのではなく、トレーナー兼マネージャーである。この点が「ロッキー」とは異なるところであって、「ロッキー」よりも派手な所が無い。(その分、本作は陰に隠れがちということになってしまっている。)が、派手な所を抑えて、三兄弟の心や人間性をじっくりと描いていて、その中で兄弟の絆の強さをしっかりと描いているということで、人間ドラマとしてはなかなかの作品となっている。

派手さが抑えられているため、地味な作品となっているが、この後、「ロッキー2」(スタローンとしては本作の次の作品になる。)では(ロッキーが)勝利してチャンピオンになるという結末となるが、「勝利で物語を終える」ということを本作で先にやっていました。(悪い終わり方では無いが、もう一工夫欲しいと思うところでもありました。)

 

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