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「PAYBACK」(1999) [映画(洋画)]

表題の作品は1999年のアメリカ映画「ペイバック」である。本作は1967年の「殺しの分け前/ポイント・ブランク」のリメイク作品である。(タイトルに製作年を入れてあるのは、1990年の同名タイトル作品(邦題は「900万ドルの脱獄囚」で、本作とは全く関係ない別作品である。)と区別するためです。)'90年代には数多くのリメイク作品が現代風にアレンジされて登場しているが、本作もそんな中の1本である。が、オリジナル作品の方が良かったということを感じさせるものが態多数を占めていて、本作もその例外とはならなかった1本でした。

作品データを記しておくと、時間は101分、原作はリチャード・スターク、監督はブライアン・ヘルゲランド、脚本はブライアン・ヘルゲランドとテリー・ヘイズの2人、撮影はエリクソン・コア、音楽はクリス・ボードマンである。そして出演は、メル・ギブソン、グレッグ・ヘンリー、マリア・ベロ、デヴィッド・ペイマー、ビル・デューク、デボラ・カーラ・アンガー、ジョン・グローヴァー、ウィリアム・ディヴェイン、ルーシー・アレクシス・リュー、クリス・クリストファーソン、ジェームズ・コバーン、ジャック・コンレイ、ルーシー・リュー、たちである。

泥棒を稼業としているポーターは、妻・リン、相棒・ヴァルと共にチャイニーズ・マフィアから14万ドルを奪った。が、ポーターは薬付けでヴァルの言いなりとなっているリンに撃たれて重傷、ヴァルとリンはは金を持って逃亡した。命は取り留めたポーターは、傷が癒えると復讐のため街に戻ってきた。そして情報収集を開始した。ヴァルは奪った金を組織からの借金の返済に充てたと知りったポーターは、かつて惚れていた娼婦・ロージーから、ヴァルの居場所を聞き、襲撃し、自分の取り分である7万ドルの返済を約東させた。一方、組織は、面倒が起こることを嫌って、ヴァルにポーターを始末するように命じる。また、悪徳刑事たちも、組織の金に目を付けていた。ポーターは組織に関する情報をヴァルから聞き出すと、始末をして組織に立ち向かって行く。ポーターは組織のボス・ブロンソンの息子を誘拐したが、組織に捕まり、拷問を受けることになる。ボスの息子の居場所を聞き出して組織は、息子の救出に向かったが、そこにはポーターが爆弾を仕掛けていて、組織の一同がやってくると、爆弾が爆発、組織は壊滅した。で、ポーターはロージーを連れて町を去った。

オリジナル作がハードボイルド・タッチで描かれていたが、本作ではそのような所が消えていて、迫力がないのが残念な所である。また、自分のプライドがあるとはいうものの、取り分は7万ドルということで、そこまでやるか?と感じてしまうだけに、描き方を間違えてしまった感じがする。(そもそも、本作のようなことをしていたら、7万ドルの分け前を選るのにそれ以上の金が掛かってしまうだけに...)

本作では、クリス・クリストファーソンとルーシー・リューがいい味を出しているだけに、物語のポイントの置き場所を誤ってしまった作になっているということで、リメイク作にありがちな平凡な1本で終わってしまったのが残念でした。→オリジナル作である「殺しの分け前/ポイント・ブランク」を見たら、本作が駄作ということがはっきりするが、それを防ぐために「殺しの分け前/ポイント・ブランク」はDVD化されていないのでは?と疑いたくなりました。

 

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