「PAYBACK」(1994) [映画(洋画)]
表題の作品は1994年の映画「侵入者」である。(やはり本作も同名タイトル(原題)作品があるために製作年の記しておきました。)が、本作の方は邦題の方でもややこしいことになっている。というのは、本作と同じ1994年に「侵入者2」という邦題が付けられた作品が存在しているのである。(原題は「MAD DOG AND ENGLISHMEN」、アンソニー・ヒコックス監督、主演は本作と同じC・T・ハウエルである。)が、本作とは全く関係しておらず、製作年と主演が同じというだけである。ということで、本作は後のTV放送された時に「侵入者/官能の甘い罠」という邦題に変更されている。
本作は劇場未公開作品であり、TVムービーの延長線上にある作品であるが、バイオレンス・サスペンスとしてはそれなりの作品に仕上がっている。(B級作品の範疇ですが...)
作品データを記しておくと、時間は93分、監督はアンソニー・ヒコックス、脚本はサム・バーナードとブライアン・ヘフロンの2人、撮影はデヴィッド・ブリッジス、音楽はアンソニー・マリネリである。そして出演は、C・トーマス・ハウエル、ジョーン・セヴェランス、マーシャル・ベル、R・G・アームストロング、リチャード・バーギ、ジョン・トールズ・ベイ、スティーヴ・ウィルコックス、リサ・ロビン・ケリー、たちである。
強盗の罪によって投獄されたオスカーは、刑務所でマックという老人と知り合い、隠しが根の在処について教えられた。しかし、その隠し場所の鍵となる絵画は看守のガリーが持っていた。それから3年、出所したオスカーはガリーの元に行く。ガリーは引退していて、海辺でカフェをやっていたが、交通事故によって盲目となっていて、美人の妻・ローズと暮らしていた。オスカーは偽名を使ってカフェに居座り、ガリーを始末して鍵となる絵を手に入れようとする。が、次第にローズに心を奪われていくことになる。そんな中、絵を手に入れたオスカーは、隠し金を手に入れた。が、これは全てガリーとローズの仕組んだことだった。争いからガリーを殺して始末したオスカーだったが、ローズはオスカーを殺してしまった...
登場人物もそんなに多くないだけに、サスペンスとしてはそれほど捻った所がないのだが、登場人物が少ないことで、主人公をじっくりと描くことが出来ている。そのため、ラストに向けてなかなかの緊張感がある。また、サービスということも忘れておらず、ちょっとくどいという気もする濡れ場シーンも用意されている。→2時間ドラマのサスペンスの作りになっている、といったらいいでしょうね...
ビデオ作品と捕らえたら、B級作品であるものの、それなりに楽しめる作品である。
↓DVDではなくてビデオです。
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