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「THE PAPER CHASE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1973年の映画「ペーパー・チェイス」である。青春映画であるのだが、舞台がハーバート大学法学部ということで、そこに通うエリートの卵たちが体験する試験地獄と愛を描いたちょっと変わった作品である。(まあ、こういう青春もあるというのも分かりますが、勉強しているところが中心という大学を舞台にした作品というのは珍しい...)試験は当然であるが、恋も全てが戦いである、ということでは、当を得た表現をしていると言うことも出来ますね...

作品データを記しておくと、時間は112分、原作はジョン・ジェイ・オスボーン・ジュニア、監督と脚本はジェームズ・ブリッジス、撮影はゴードン・ウィリス、音楽はジョン・ウィリアムスである。そして出演は、ティモシー・ボトムズ、リンゼイ・ワグナー、ジョン・ハウスマン、クレイグ・リチャード・ネルソン、グラハム・ベッケル、エドワード・ハーマン、ボブ・リディアード、ジェームズ・ホートン、ブレア・ブラウン、レジーナ・バフ、たちである。尚、ジョン・ハウスマンは本作でアカデミー助演男優賞を獲得している。

ハーバード大学の法学部に通うハートは、将来出世するために最も難しいとされているキングスフィールド主任教授に気に入られようとして、必死に勉強に励んでいた。キングスフィールド教授の授業は凄まじいものであり、学生たちは小グループを作って勉強会を連日のように行い、日々勉強に集中していた。ハートも級友のフォードやケビンたちと共に勉強会を行っていた。ある夜、ハートが大学から帰っている時、校庭でスーザンという娘から声をかけられ、「誰かにつけられている」と言う。で、ハートは彼女を家まで送り届けることにした。これ以来、2人は親しくなった。それからスーザンはハートをドライブに連れ出したて、法学部のことを色々と尋ねるようになっていた。そんな中、キングスフィールド教授が教え子達を自宅に招いて懇親会を開催した。ハートも招待されて出席したが、そこでスーザンと会った。スーザンは実はキングスフィールド教授の娘だった。ハートがこれまで偽名を使っていたことを責めると、スーザンはある法科学生と結婚したものの、現在は別れていて、男はヨーロッパにいると告げた。それ以後、2人は肉体関係をも持つようになったが、父・キングスフィールド教授の存在をいつも気にするようになっていた。また、ハートがスーザンと親しくなったことで勉強会のメンバーからは浮くようにな。。で、ハートは大学図書館に忍び込んで、キングスフィールド教授の学生時代のノートを読んだ。が、そこにあったのは、自分たちと同様に、必死になって勉強に励んでいるというものであった。やがて、期末試験が近づき、ハートはフォートと一緒にホテルに籠もって試験勉強に集中した。で、試験が終わるとハートはキングスフィールド教授のところに挨拶に行く。が、教授はハートの名さえ覚えておらず、教室のデスクにある学生の写真と座席表で学生に接していただけだった。これによってハートは、人間的に大事なことを忘れていることに気づいた。成績発表の日、海に出掛けたハートの元にスーザンが成績表を持ってきた。が、ハートは中身を見ないで紙飛行機にして飛ばしてしまった。

普通の青春映画には大学の授業中のシーンというのは殆ど目にしないのだけに、こういう青春もまた一つというのは面白い。が、結局は勉強ではない所に大事なものがあるということに気がつくというのは救われるところでもある。

尚、ヒロインのリンゼイ・ワグナーは後に「地上最強の美女バイオニック・ジェミー」で主演を務めることになるだけに、そちらで名前を知っているという方は多いでしょうね。本作はそれに先立つこと3年というので、彼女のファンであっても意外と知られていない所もある。ということで、「バイオニック・ジェミー」のファンも見ておいたらよろしいかと...

 

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