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「THE PEACEMAKER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1997年の映画「ピースメーカー」である。本作の原題には定冠詞の「THE」が付いているが、1990年には定冠詞/不定冠詞の付いていない「PEACEMAKER」という作品があるが、それとは全く関係ない。本作はスピルバーグ監督たちが立ち上げたドリームワークスの第1回作品ということで、力が入ったサスペンス・アクション大作である。

作品データを記しておくと、時間は124分、監督はミミ・レダー、脚本はマイケル・シファー、撮影はディートリッヒ・ローマン、音楽はハンス・ジマーである。そして出演は、ジョージ・クルーニー、ニコール・キッドマン、マーセル・ユーレス、アレクサンダー・バルエフ、アーミン・ミューラー・スタール、レネ・メドヴェセク、ランダル・バティンコフ、マイケル・ボートマン、ゴラン・ヴィシュニック、たちである。

ロシアで、解体されることになっていた核弾頭10発が輸送中の列車から盗み出された。しかもその中の1発は爆発した。核爆発があったことを確認したアメリカは直ぐに動き出した。核の専門家たちが集められ、その中にはケリー博士もいた。一方、国際テロが専門のデヴォー大佐は、ウィーンで輸送に使われトラックの足取りを掴んでいた。そして、謎の暗号「44E」が核弾頭の目標であることが分かる。更に、大佐は監視衛星によって盗まれた核弾頭を運ぶトラックを追いつめて、8発の核弾頭を回収した。しかし、残り1発が「44E」を目標としているため、問題は解決していなかった。その頃、ボスニアでは、外交官のデューサンが国連に派遣されることが決定していた。しかも残る1発の核弾頭がデューサンの手に渡っていて、外交官特権を使い、全く調べられることなくニューヨークに到着した。その頃、ケリー博士は「44E」が示している場所が国連ビルだと気づいた。そして国連ビルで最後の戦いとなり、デヴォー大佐とケリー博士はデューサンを発見し、追いつめられたデューサンは自殺、危機は回避された。

定冠詞の付いていない作品と違って本作はA級作品として仕上げられている。物語の展開も東西冷戦後の状況をしっかりと把握したものとなっていて、舞台も世界的な規模の物語となっている。アクションの方もしっかりと見せてくれていて、サスペンスという所もしっかりと描かれている。

ただ、クライマックスの決着が付くところだけは、もう少し練って貰いたかったと思う所である。(この部分で星一つがマイナスになる。)が、娯楽作品のツボはしっかりと分かっていて、本作品が劇場用作品のデビュー作となるM・レダー監督もしっかりと描いて、期待に応えている。

ところで、この物語はフィクションであることは分かっているが、登場するハイテク兵器を考えると、ちょっとしたことからこういうような事件が実際に起こりそうな気がしてくるのですが...

 

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