SSブログ

「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その142) [ケータイ刑事]

今回は「屋上からの転落死」というシチュエーションをテーマとして記します。取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・2nd.3話」、「007」からは「私を愛したスパイ」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.3話」。「キミは超能力を信じるか? ~テレポーテーション殺人事件」という物語である。この物語では超能力を使って人を殺しても罪には問われない、ということが説明されたが、超能力はあり得ないということも語っている物語でもある。ということで、結構奥深い物語でもありました。

超能力者の海老沢ほたるの「テレポーテーション実演会」にやってきたちゃんと五代さん。で、実演が始まるが、そこに「ちょっと待った!」と言ってある男が現れた。彼は物理学者の小槻山彦(こつきやまひこ)であって、「インチキ超能力者バスター」という別名を持っている男だった。山彦は、ほたるのテレポーテーションはインチキと主張し、自分を窓の外にテレポートしろと言った。これに躊躇するほたる。すると山彦は「この国(=日本)では超能力や霊能力で人を殺しても罪に問われることはない」と言い、テレポートで自分が死んでも罪にはならないと語ると、改めて早くするように言う。で、ほたるは仕方なく山彦を窓の外にテレポートすることにした。

転送装置(と言っても、マジックで人が消えるというマジックに使われるものである。)の中に山彦を入れると、ほたるは念を送り、転送装置の輪を話した。すると中にいたはずの山彦が消えていた。

それを見て驚いた五代さんは、急いで窓の外を見に行った。が、地面を含めて、どこにも山彦はいなかった。ちゃんは呆れ顔だったが、その時悲鳴がして、山彦が空から落ちてきて、グランド(地面)に激突し、死亡した。直ぐに操作を開始したちゃんと五代さん。山彦の死因は高所からの転落による全身打撲であり、ほぼ即死だった。

蛍は、自分の超能力が未熟だから、テレポートに失敗し、責任を感じていた。しかし超能力で人を殺しても罪には問えない。海ちゃんは、山彦が消えたトリックは見抜いていたが、転送装置をはじめ、実演会場からは山彦の指紋は1つも検出されなかったこともあって、そこから先の転落死のトリックが分からなかった。

そんな中、ほたるが自殺したらしいという入電が入る。が、左利きのほたるが左手首を切って死んでいるのはおかしいとちゃん。で、トリックに気づいた。

実は、会場に現れたのは小槻山彦ではなくて双子の弟の小槻海彦だった。(山彦と海彦はそっくりであった。)しかも、小槻とほたるはグルであり、転送装置から抜け出した海彦は屋上に呼び出していた山彦の元に行き、山彦を突き落とした。そして自分は姿を消した。更に、ほたるも用済みと言うことで殺害したのだった。動機は、父の遺産を海彦が独り占めしたかったため、山彦を殺害したのだった。

007」:「私を愛したスパイ」。1977年のシリーズ第10作で、3代目の第3作である。これまでの物語でも、物語の舞台は世界各地の複数の場所を舞台にしていたが、本作ではエジプトの歴史的な遺跡が登場することもあって、観光案内というような所もあった物語でもありました。

この物語で屋上から転落死するのは、ストロンバーグが、マイクロフィルムに接触した者は全て抹殺するように命じて、それを実行しようとする殺し屋のサンドールである。

エジプトでボンドはマイクロフィルムに接触しようとして、仲介人のファケシュとコンタクトを取る。が、ファケシュは先にアーニャ(=ボンドガール)との交渉をすることになっていて、その間、自分のアパートにボンドを向かわせた。

アパートには(ファケシュの愛人)フェリカがいて、ボンドの相手をするように命じられていた。で、ボンドに迫るフェリカ。が、ボンドがマイクロフィルムに接触しようとしたことで、サンドールはボンドを抹殺しようとしてベランダから射ってこようとした。フェリカがそれに気づいて声を挙げたが、ボンドはフェリカを盾にして銃弾を躱した。(これによって銃弾を背中に喰らったフェリカは死亡した。)

ボンドは逃げるサンドールを追って、アパートの屋上に向かった。で、そこで激しい争いが繰り広げられる。巨漢で怪力の持主であるサンドールは力でボンドを攻める。が、ボンドが巧みにその攻撃を躱す。そして屋上から体半分が飛び出して、転落しそうになる。そんなサンドールの前にボンドが立ち、サンドールはボンドのネクタイを掴んで、何とか転落しないようにこらえる。

が、ボンドはファケシュの居場所を聞きだそうと迫る。で、サンダールは「ピラミッド」と応えたら、ボンドはネクタイを振り解くようにした。すると、サンダールの手がネクタイから離れ、彼は屋上から地上に向けて転落していき、地面に激突、死亡した。

結果的にはボンドが殺したことになるが、ボンドは情報部員であって殺しの許可証を持っている男である。また、サンダールは殺し屋であってボンドの命を狙った男である。もしもサンダールの死について問われたら、任務上のことであり、正当防衛でもあったと言えば片付けられますね。

共通点は、屋上から転落死した男の体格ががっちりした男であったということと、頭を剃っていて髪の毛のない男であったという所である。つまり、見た目が同じタイプの男だったということである。→設定上で何らかの共通点が出てくるというのが普通であるのだが、そういう共通点は全く無く、見た目が共通しているというのだから、実に面白い所であって、驚くべき共通点と言うことになる。

違いは、「ケータイ刑事」ではそっくりな男(双子)に突き落とされ、「007」ではボンドによって突き落とされたということが最も大きなところである。が、「大学教授/殺し屋」というキャラの違いを含め、見た目以外の全てと言っても良い。

設定上の共通点というのは、後発になる方が先のものを倣えばよいので、じっくりと練り上げれば出来ることであるが、見た目ということになるとキャスティングで対処するということになるが、それが転落死するキャラで実際に起こるのだから、やはり「ケータイ刑事」と「007」には見えない力が働いているようですね...

次回は「ある物」シリーズに戻る予定でいますが、変更もあるかもしれません。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

私を愛したスパイ (アルティメット・エディション) [DVD]

私を愛したスパイ (アルティメット・エディション) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

「PINK NARCISSUS」TECHNOTRONIC『GREATES.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。