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「PEE-WEE'S BIG ADVENTURE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1983年の映画「ピーウィーの大冒険」である。ピーウィー・ハーマンの初主演作であると同時に、T・バートン監督の長編デビュー作と言うことでも注目される作品である。しかし、当時はまだまだ無名の監督と言うこともあって、本作は日本では劇場未公開である。

作品データを記しておくと、時間は92分、監督はティム・バートン、脚本はフィル・ハートマン、ポール・ルーベンス、マイケル・ヴァーホルの3人、撮影はヴィクター・J・ケンパー、音楽はダニー・エルフマンである。そして出演は、ピーウィー・ハーマン、エリザベス・デイリー、マーク・ホルトン、モーガン・フェアチャイルド、ダイアン・サリンジャー、ジャド・オーメン、アーヴィング・ヘルマン、モンテ・ランディス、デイモン・マーティン、デヴィッド・グラッサー、ジェームズ・ブローリン、たちである。

赤い蝶ネクタイでトラッドスーツがトレードマークであるピーウィー。自慢の赤い自転車を大切にしていたが、その自転車が盗まれてしまった。ということで、ピーウィーは自転車を取り戻そうとして行動を開始した。怪しげな占い師(当然、インチキ占い師である。)の元に行き、自転車のある場所を占って貰ったら、アラモの果てにある、と言われた。で、それを真に受けたピーウィーは、自転車を追って早速旅立って行った。が、行く先々でピーウィーは珍騒動を繰り返していくことになって...

単なるドタバタ・コメディではなく、シニカルに描いているということで、ピーウィーの得意とする笑いが最初から最後まで続いている。が、このシニカルな笑いというのは、ある程度の予備知識がないと笑うに笑えない壁になってしまうため、コメディ後進国の日本には向いていないのでしょうかね。(この点が残念な所である。)

また、T・バートン監督と言うことに目を向けると、彼は何と言っても「ビートルジュース」という怪作を作ることになり、独特の世界の笑いを作っていたが、それに繋がる部分が出ている。

ということで、コメディ初心者にはちょっと向いていないが、知的センスに自信がある方や、アメリカの笑い(コメディ)が理解できる方には十分と楽しめる作品になっている。尚、T・バートン監督作品のファンであれば、特に問題無く付いていくことが出来るでしょう。ということで、見る人を選ぶコメディ作品である。(ということで、日本では劇場未公開になったということでしょう...)

 

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