TOMMY JAMES & THE SHONDELLS『CRIMSON & CLOVER』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1968年に発表された彼らの7枚目のアルバムである。彼らは2曲の全米No.1ソングを生んでいるが、その内の1曲(アルバム・タイトル・ナンバー)が全米No.1を獲得しているということもあって、彼らの代表的なアルバムの1つである。本アルバムはBilboardのアルバム・チャートで最高位8位を記録していて、1969年の年間アルバム・チャートでも39位にランクインする大ヒットとなった。
収録曲は以下の全10曲である。『Crimson And Clover』『It's Only Love』『Gettin' Together』『Get Out Now』『Sweet Cherry Wine』『Mony Mony』『Come To Me』『Somebody Cares』『She』『Mirage』。
この中からシングル・カットされたのは2曲で、『Crimson And Clover』は2週連続1位を記録して、1969年のBillboard年間シングル・チャートでも10位にランクインしている。(後にJOAN JETT & THE BLACKHEARTSのカヴァーも全米7位を記録している。また、イタリアではPATRICK SAMSONのカヴァーが1969年に1位になっている。)そして『Sweet Cherry Wine』は最高位7位を記録するヒットとなった。
お薦め曲は、彼らの代表曲でもあり、スタンダード・ナンバーとなって多くのアーティストたちにもカヴァーされている『Crimson And Clover』と、ヒット・シングルの『Sweet Cherry Wine』、そして『It's Only Love』『Gettin' Together』『Come To Me』という所をピックアップしておく。
彼らが活躍したのは'60's後半であり、1970年に解散してしまうのだが、'60'sのBEATLESを中心とするブリティッシュ・ロックのヒット曲が続く中、ガレージ・ロックからサイケデリック・ロックという'60'sを象徴するサウンドを奏でていた彼らの本領発揮したアルバムが本作である。サウンドの方は'60'sらしい独特の雰囲気を持っているが、『Crimson And Clover』のようにスタンダード・ナンバーとなった名曲もあるだけに、ロック・ファンであれば聴いておきたいアルバムである。
尚、一応彼らもサイケのバントとして知られているが、本アルバムはサイケ色は濃くなく、ポップよりのロックであるので、特に聴きづらいと言うことはありません。
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