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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その144) [ケータイ刑事]

今回でこの連載も11クール目が終了ということになって、「銭形愛」から「」「」「」「」までの話数と同じ数になりました。が、まだまだネタはあるので、更に続きます。

今回のテーマは「飼育されている鳥」です。(生きものであるので、これを「物」と言うのは語弊があるかも知れないが、一応は「ある物」シリーズということになります。)尚、ここで言う「飼育」とはペットとして飼われているという意味のことであって、食用にするために飼育されている鳥(ブロイラーなど)や動物園などで人に見せるために飼育されている鳥ではありません。(普通の人が飼っている鳥ということです。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.12話」、「007」からは「ユア・アイズ・オンリー」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.12話」。「千里眼を持つ女 ~全てをお見通し殺人事件」と言う物語である。色んな要素が出てくるのは「ケータイ刑事」では当たり前であるが、この物語はネタということではやたらと詰まっている物語でもある。しかも、後に「・2nd.10話」で、この物語の犯人の妹が登場して、銭形(従姉妹のちゃんが狙われることになりましたけど...)を狙った物語も生まれている。

この物語に登場する鳥は「ジュウシマツ」と「カナリア」である。この物語で2人目の被害者となる成城に住む双子山が飼育している鳥である。別々の鳥籠に入れられていて、ジュウシマツの方は床に、カナリアの方は人の頭の高さに吊されていた。

綾小路波子が千里眼で事件を解決するとして警察に挑戦してきた。そして波子と警視庁との対決という生放送の番組が始まる。番組内で波子が千里眼で見通したように事件が起こり、現場に向かうと、波子の言った通りのことが起こり、麻生がマンションの屋上から転落死した。ちゃんは、これは波子がトリックを使ったと推理するが、証拠がなかった。で、波子は、麻生を殺害した犯人を千里眼を使って捜し出すと言い、番組内で犯人に、これからその場に行く、と呼びかけた。

波子の言う通り、成城の双子山のマンションに行くと、遺書があって双子山は死んでいた。遺書には、麻生を殺したのは自分であって、ちゃんの推理通りに殺害をしたが、千里眼で見抜かれたので、もはや逃げられないとして自殺する、と記されていた。で、波子の言った通りだった。これによって、「波子VS警視庁」の勝負は波子の一方的な圧勝と思われた。

しかし、ちゃんは部屋にあった2つの鳥籠で、床にあったジュウシマツは死んでいるが、頭の高さにあったカナリアは生きていることに気づいた。更には、双子山の遺書にあった不備な点に気づき、全ては仕組まれたことだということに気づき、麻生の殺害、そして双子山の殺害の2つの事件のトリックを見破った。

テレビ局のスタジオで、波子は勝ち誇っていて、警察の捜査方法は過去のものであって、千里眼があればこの世から犯罪が無くなると豪語した。そこにちゃんが登場して、口上を語って波子を拘束し、波子の使ったトリックを説明した。それを警察の陰謀だと主張する波子。が、双子山の遺書のトリック、殺害のトリック、2つの犯行手順を全て語り、その証拠を突きつけた。すると、波子は全てを認めたのだった。(テレビ番組の司会を務めていた金剛地は「警察は遂に代打逆転満塁サヨナラホームランを放ったのでしょうか」と言ったが、高村さんがメインでちゃんが助手ということになっていたため、「代打」と言うところ、「逆転」と言うところなど、全てがピッタリという表現になっていました。)

尚、この事件は、波子が双子山に予め依頼した内容の文面を書かせ、それを遺書として利用した。最初に双子山に睡眠薬を飲ませ、ドライアイスを用意していて、殺害時間を誤魔化すトリックを使って殺害、麻生の方はちゃんの推理した通りの方法で睡眠薬と風船を利用して飛び降りに見せかけたのだった。

結果的に、何も語ることの無かったジュウシマツとカナリアであるが、死んでいたジュウシマツと生きていたカナリアという生存の違いという状況の違いが主人公である銭形に事件を解くヒントとなった。

007」:「ユア・アイズ・オンリー」。1981年のシリーズ第12作で、3代目ボンドの第5作である。ウインター・スポーツがいくつか出てくるだけでなく、エーゲ海に潜ったり、ロッククライミングがあったりということで、様々なスポーツが劇中に登場する作品となっている。前作で宇宙に飛び出すというようにメカに頼っていた所から、体を使った生身のアクションに戻すという回帰を行った作品でもあり、スポーツのシーンでも見所がたくさんある作品である。

この物語に登場する鳥は「インコ」である。また、インコは人の言葉を覚えてそれを喋ることが出来る鳥であるが、そういうインコの特徴を上手く使った笑いを誘うシーンもありました。で、そのインコは、ボンドガールであるメリナの一家(ハヴロック家)が飼っているものである。(名前は「マックス」である。)「キスして」と言うのが癖というのが面白く、これきラストに任務を果たしたボンドに対してサッチャー首相(当時はサッチャー首相でした。が、本人ではなくてそっくりさんが演じている。)がボンドに感謝の電話を入れた時、ボンドはメリナとベッド・インをしていて、マックスが腕時計型の通信機の側にいて、「サンキュー」と「キスして」と言っていた。(MI-6の上総では、ボンドがふざけているとして、「混線しているようです」と言って無線を切ってしまいました。その後、マックスは、腕時計型無線機をエミの中に放り投げてしまった。)

メリナをハヴロック博士の船に送り届けたゴンザレスが襲撃してメリナの両親が殺された時も難を逃れたマックスは、メリナが引き続き飼うことになる。やがて、ボンドとメリナはATACと共に沈んだセント・ジョージ号の沈んだ場所を突き止めて、ATACを回収するが、その時、クリスタトスの一味がメリナの船を占領していた。何も知らないボンドとメリナが船に戻って来ると、一味に捕らえられ、ATACを奪われてしまう。そして、ボンドとメリナを縛って、クリスタトスの船からロープで海中を引き回して殺そうとする。ボンドの機転で難を逃れ、海底遺跡の所に残していた酸素ボンベも役立って、隠れていると、クリスタトスの船は去っていった。→先に、海底遺跡でメリナが酸素ボンベを於いていくのだが、それが役に立つことになるのだが、さりげない伏線が後から役に立つというのは「ケータイ刑事」でも同じである。

船に戻ったボンドとメリナだったが、クリスタトスたちの行方の手掛かりは何もなかった。が、マックスが「セント・シリル」と繰り返して言う。マックスはクリスタトスたちに船が占領された時もその場にいて、クリスタトスたちの話を聞いていたのだった。で、その時に語られていた「セント・シリル」と言う言葉を覚えていた。→主人公であるボンドに、事件の黒幕であるクリスタトスの居場所を伝えることになり、事件解決に繋がった。

で、「セント・シリル」という言葉を手掛かりにしたボンドは、その場所が険しい断崖の上にある閉鎖された修道院だと知る。(その修道院をクリスタトスはアジトとしていた。)で、ボンドはメリナや協力者のコロンボたちと共に修道院への突撃作戦を開始した。

共通点は、飼育されている鳥が主人公(銭形/ボンド)に事件を解くヒントを与えることになり、主人公はそのヒントを正しく理解して事件の謎を解く鍵にして、事件を無事に解決したと言うところである。言い換えると変えると、小さな情報も見逃さずに事件解決につなげるという銭形/ボンドの鋭い所を上手く描いている所でもあり、優秀な人材である所を見せつけている所でもある。(実際、一緒に行動していた相棒である高村さん(「ケータイ刑事」)とメリナ(「007」)は、そのがヒントになるとは思っていないという所も共通している。)尚、ちゃんは状況だけで言葉のヒントが無いだけに、本当に鋭いと言って良いですね。(ちなみに、どちらもが3代目であるという所は隠れた共通点です。)

違いは、「ケータイ刑事」はあくまでも2羽の鳥の状態(生存/死亡)だけがヒントであって、人間の言葉が一切回していないヒントとなったが、「007」ではインコが人間の言葉(単語ですけど...)を喋り、それがヒントになったという所である。→どちらも観察力がなければ見落としてしまいそうなヒントであるが、それを正しく理解して役立てるというのは、銭形もボンドも凄い所である。

次回はシチュエーションということで記す予定でいます。また、次回からは本連載も12クール目に突入ということになるので、特別バージョンにする予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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↓「雷・2nd.10話」はこちらです。

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