ケータイ刑事銭形命6話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
「銭形命」の第6話「愛しすぎた男! ~何もそこまで殺人事件」の「裏ネタ編」の2回目となる今回は、この物語の被害者はこれに凝っていたということで「風水」について、そして時々これをしていたということから「瞑想」について、被害者が気にしていた「ラッキーカラー」についてと「バッドカラー」について記します。尚、「風水」については「舞・3話[裏ネタ編]」で、「ラッキーカラー」については「愛・15話[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにして加筆しました。
尚、BS-TBSの本放送時に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「風水」:古代中国(漢民族)の文化を起源にした思想であり、環境と人間の相関関係に関する思想である。都市、住居、建物、墓などの建造物を設計する時、配置する位置の吉凶禍福を定める術である。特に、中国や李朝時代の朝鮮では重要視されていたものであり、建築物を造る場合は風水を元にして設計を行っていた。(現在でも広く使われている。)
基本となるものは「陽宅」と「陰宅」である。(「家相」に関する物が前者であり、「墓相」に関する物が後者である。)どちらであっても、龍、穴、砂、水、坐向に関して診断を行い、地形の尾根山並、谷や扇状地、立屏風状の壁山、水脈の形状、拠点選択を行って配置を決める。これらは陰陽五行に結びついて発展して行くことになる。特に、墓地の場所を決める際、中国や朝鮮ではこれを用いて場所をじっくりと検討するというように重要視された。
古代中国で希多風水は3世紀頃には確立していたとされていて、それ移行は中国から周辺地域である朝鮮半島、沖縄方面、東アジアに広がっていて、それぞれが少しずつ変化をしている。よって、同じ「風水」と行っても、中国のもの、朝鮮のもの、東アジアのものでは部分的に異なっている。また、現代では欧米でも風水が紹介されて、一部には研究家がいて、参考にされていることもある。また、現代では地磁気と人の関係を追求するというように、科学の進歩に応じて内容の方も変化をして、更に発展している。
日本では、そういう歴史的背景のことは完全に忘れられていて、占いの一種と見られている。(地理学との結びつきがあるので、純粋な占いとは異なるものである。)
「瞑想」:目を閉じて静かに考えること、現前の境界を忘れて想像を巡らすことを言う。これを行う場合は、一般的にはあぐら座りをして、目を閉じて、両手はそっと組んだ足の上に置くか、組まずに左右の膝の上に置く、という姿が知られている。しかし、これは仏教に於ける瞑想であり、宗教とは深くつながりがあるものでもある。
紀元前のインダス文明には座禅を組んで瞑想することが既に行われていたことが分かっている。これは後に「ヨーガ」と発展していき、学術的にも確立するものとなる。また、仏教でもそのインド瞑想法を独自に発展させていて、いくつかの瞑想法が存在している。(仏教は「瞑想」することが基本となっている宗教でもある。)
また、キリスト教に於いても瞑想は修道士の日課の一つとなっていて、やはり基本の一つとなっている。しかし、仏教の「瞑想」とは異なり、主への祈りを極めるために行われるものとなっている。(キリスト教に於いては理想の姿とされている。)
それ以外の宗教でも、様々な新興宗教では、瞑想をすることで(その宗教の)神と接することが出来るとされているものが多く、悟に達すると不思議な能力が身につく、としている宗教まである。→それだけ宗教とは切っても切れないものと言うことが出来る。
いずれにしても、現世の騒然としたものを切り捨てて、神に近づくために静かに行うもの、ということであって、これを行う場合は心を集中して静かに行うものである、という所は宗教の種類に関係なく、ほぼ共通しているところである。
尚、英語では「Meditation」という。
そう言えば、戦隊シリーズに「光戦隊マスクマン」という作品(1987/2~1988/2)では、5人の戦隊メンバーがパワーの源であるオーラパワーを引き出す際、「メディテーション」と叫んでから精神を集中させて、オーラパワーを引き出していましたね。→瞑想してパワーを引き出そうというのは納得できるが、敵との戦闘に入る際に掛け声を出して、あっという間に瞑想してオーラパワーを引き出すというのは、「瞑想」という言葉からするとちょっと違和感があり、単に気合いを入れているだけと思えます。(そもそも、敵が襲ってきているのに、静かに瞑想していたら、その間にやられてしまいます。)ということで、ちょっと都合の良すぎる「瞑想(Meditation)」ですね。(まあ、子供向けのヒーロー作品だから、これはこれでもよろしいかと...)
「ラッキーカラー」:占いにおいて最もポピュラーなものの一つであって、幸運をもたらす色が何色なのかを占い、その結果として導かれた色のことである。
その色を身につけるとか、選択すると幸運が訪れることになる、と占いで導かれているものの、異なる占いで同様にラッキーカラーを占って貰うと、全く異なる色が導き出されることも良くあることである。→要するに、占いとは「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言うが、そういうものである。が、精神的には楽な気持ちになれるものである。(ただ、一般的には、自分に都合がよい占い(結果)は信じて、都合が悪い占い(結果)は信じない、という人が多いですが...)
また、占いでは「ラッキー○○」ということで、その日、幸運を導いてくれる様々なもの(色、方角、数字、アイテム、など様々なものがある。)を占うということは良くあることである。
「バッドカラー」:「アンラッキー・カラー」と言うこともある。「ラッキーカラー」と同様に、占いによって導かれた色であるが、不運をもたらす色は何色かということで占って、その結果として導き出された色のことである。
この色を身につけると、不運(例えば、事故に遭う、財布を落とすなどがその代表的なものであるが、やはり様々なものがある。)な目に遭うとされている。
しかし、異なる占いで、同様にひれを占って貰うと、異なる色が導き出されるのは当たり前であり、「ラッキーカラー」と「バッドカラー」を様々な占いで別々に占って貰うと、ラッキーカラーとして導き出された色がバッドカラーになっている(その逆も含む)ということは当たり前のように起こる。ということで、やはり「当たるも八卦当たらぬも八卦」ということである。
「ラッキーカラー」も「バッドカラー」も、これを信じすぎていると、この物語のように不幸が起こる(何せ、殺されてしまったのですから)ことになってしまうので、ほどほどにしておくべきですね。ただ、余りにも信じすぎていたことから、(バッドカラーである)「緑」に近づかないという行動から命ちゃんが事件を解決する手掛かりになったということでは幸運でしたね。→結果的に被害者のバッドカラーである「緑」が犯人逮捕に繋がったので、「ラッキーカラー」になったということも出来る。また、逆に妻(奈子=真犯人)にとったら、それが「バッドカラー」になってしまったということで、実にシニカルな所でもありました。
↓参考まで
風水の本―天地を読み解き動かす道教占術の驚異 (Books esoterica (23))
- 作者:
- 出版社/メーカー: 学研
- 発売日: 1998/12
- メディア: 単行本
始めよう。瞑想―15分でできるココロとアタマのストレッチ (光文社知恵の森文庫)
- 作者: 宝彩 有菜
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 文庫
自分を変える気づきの瞑想法―やさしい!楽しい!今すぐできる!図解実践ヴィパッサナー瞑想法
- 作者: アルボムッレ スマナサーラ
- 出版社/メーカー: サンガ
- 発売日: 2004/11
- メディア: 単行本
365日幸せをよぶバースデーBOOK―誕生花・誕生石・ラッキーカラー&ネイルで開運! (ブティック・ムック No. 805)
- 作者:
- 出版社/メーカー: ブティック社
- 発売日: 2009/07
- メディア: 単行本
Dr.コパのラッキーカラー色風水2008 (PEARL BOOK)
- 作者: 小林 祥晃
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/10/23
- メディア: ムック
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