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ケータイ刑事銭形泪18話(2nd.5話)[裏ネタ編]PART 9 [ケータイ刑事]

銭形泪」の2nd.第5話(通算では第18話)「盗まれた李の秘宝? ~銭形泪探偵団VS怪人十面相事件」の裏ネタ編・増補は今回が2回目(この物語については通算で9回目)であるが、今回は怪人さんというとトレードマークになっている「鰻屋」について、「出前」について、そして容器である「お重」について、そしてその時のやりとりで語られた言葉から「お代」について、「ご褒美」について、ちゃんが口にした「ごちそう」について記します。尚、「鰻屋」と「出前」については「・18話(2nd.5話)[裏ネタ編]PART 3」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての「裏ネタ編」は、2009/2/13、15、17、19、20、22、24日付けで記しています。)

鰻屋」:ウナギ科の軟骨魚であるウナギを使った料理を専門に提供する飲食店のことである。(ウナギ料理のみを提供する専門店もあれば、大衆食堂のように多くのメニューを提供し、その中の1つのメニューという店もあるのは言うまでもない。)

「鰻」は、世界でもそれほど種類は多くなく、世界でも20種類程度しかいない。英語では「Eel」と言い、俳句の世界では夏の季語である。また、日本に棲息するものはウナギとオオウナギの2種類である。棲息しているのは主に温帯地方の川谷湖などであるが、河口や海にもいる。また、産卵は海で行うものとされている。(アメリカ産の鰻はバミューダー初頭のサルガッソー海、日本産は太平洋の沖合とされている。)

成魚は50cm程度という種類のものが一般的であるが、大きくなる種類では1m強にまで成長する。(オオウナギは1mぐらいにまで成長する。)また、体色は暗褐色であり、腹の部分は銀白色というのが一般的であるが、生活環境によって多少の変化があって、中には背中が青緑色、灰褐色、腹が黄色のものいる。尚、基本的に鰻は夜行性である。

海で卵から孵化すると、そこで成長する。やがてある程度の大きさにまで成長すると、川を上っていくことになる。そして川の上流や湖などの淡水で7~8年生活する。やがて産卵期に入ることになり、卵を持った鰻は海で産卵をするため川を下っていって海に行く。

日本では古くから食材として利用されており、石器時代から食材として利用されていた記録がある。(但し、「蒲焼」ではない。)古くは、鰻をぶつ切りにして、それを串に刺して焼き、味噌や酢を付けて食べたとされている。蒲焼ということで、醤油や味醂、酒、砂糖を使ったタレを利用するようになったのは江戸時代になってからとされている。現在、鰻料理と言うと「蒲焼」というイメージがあるが、当然ながらそれ以外の料理もある。(例えば、白焼き、う巻き、肝吸い、肝焼き、うざく、ひつまぶし、など。また、パイに入れることもある。)

「蒲焼」は鰻以外の魚(例えば、サンマ、イワシ、アナゴ、ハモ、ドジョウ、ムツゴロウ、カワヤツメ、など)を使ったものもあるが、特に種類を断らずに「蒲焼」と言うと、「鰻の蒲焼」のことを指すのが一般的である。

(鰻の)蒲焼をご飯の上に乗せたものとして、鰻丼、鰻重があるが、丼を使っていたら「鰻丼」、お重を使っていたら「鰻重」というのは正確ではない。(但し、おおむねそのように理解していても特に大きな間違いではないですが...)というのは、「間蒸」と呼ばれるような、ご飯と蒲焼きが複数層重ねられたものを「鰻重」と呼ぶ地域があり、その地方では丼を使っている「鰻重」が存在するためである。

尚、蒲焼にする場合、鰻の処理について、関東では背開きにして蒸してから焼き、関西では腹開きにして蒸さずに焼く、という違いがあるのは有名な所である。

また、蒲焼のタレは店によって特徴があって、それを秘伝として昔から伝えているが、関東風のものと関西風のものとの違いと共に、色々と味わってみるのも楽しみとなる。

出前」:飲食店などが、注文を受けた料理を店内にいる客に提供するのではなく、店外の特定の場所(基本的にはその客の自宅)に配達すること、またはその際に届けられる料理のことを言う。また、「仕出し」と呼ばれたり「デリバリー」と呼ばれることもある。

出前される料理というと、丼物、うどん、そば、ラーメン、カレーライス、寿司、ピザなどが定番メニュー(食べ物)となっていて、喫茶店がコーヒーなどの飲み物を出前するという場合も一般的に行われている。(喫茶店とは言っても軽食を提供している店では軽食の出前も行うのが一般的である。)

尚、ピザの場合は、宅配ピザ屋が行う場合は「デリバリー」と呼ばれることが多く、喫茶店が行う場合(ピザトーストなどを含む)は「出前」と呼ばれることが多い。→明確な基準は無いが、提供する飲食物を、その飲食店の店内で提供することが基本となっている店が行う場合は「出前」と言い、宅配専門店のように店内の客には提供しないという店が行う場合は「デリバリー」と言う傾向がある。また、「出前」と言うと、せいぜい2、3人前までの飲食物というのが一般的であって、それを超えた人数分の飲食物を配達する場合は「仕出し」と呼ばれることが多い。(明確な区分基準がある訳ではない。)→基本的に「出前」「仕出し」「デリバリー」は同じことである。

「出前」がいつ頃から行われていたのかは、江戸時代の中期に蕎麦屋が出前を行っていたという記録が残っているということで、18世紀には行われていたこちが確認されている。しかし、それ以前にも記録には無いものの、「出前」という行為は行われていたものと考えられていて、発祥の時期は明確には分かっていない。

尚、日本では、「出前」というと、届ける料理を入れる容器(「岡持ち」と言う)が有名である。しかし、うどんや蕎麦などの麺類用の岡持ちと、丼物用、寿司用の岡持ちとでは形状が異なっている。近所への出前であれば、飲食店の子供が岡持ちを持って届けるという微笑ましい姿があったが、そういう姿は過去のものになっていますね...

また、オートバイを出前の際に使用する場合は、オートバイの荷台に「出前機」と呼ばれるものを取り付けていて、そこに岡持ちを乗せる。出前機はサスペンションが利いた構造となっていて、バイク走行による振動を吸収する。

英語では「Home Delivery Service」若しくは「Catering Service」と呼ばれる。

お重」:漢字では「御重」と記すが、「重箱」のことである。(「重箱」の丁寧な言い方である。)食器の一つであり、箱形の容器であるが、上にいくつか重ねることが可能というのが特徴である。(2重、3重、5重などがある。)形状は四角形が一般的であるが、料亭の懐石料理では、円形、六角形、八角形の形状をした重箱が使われている場合もある。(四角形よりも作るのが難しいため、高級品ということになる。)

多くのものは漆塗りとなっている(外側が黒、内側が朱というのが一般的であるが、外側も朱というものや、内側も黒というものある。)が、漆器による防水加工が出来るということと、見た目にも華やかになるということで採用されたものである。また、中には蒔絵が施されているような高級品もあって、蒔絵師が伝統工芸品として伝えられている。

重箱の歴史は古く、室町時代に用いられていた食籠(じきろう)が原形だとされている。(ちなみに「食籠」は食べ物を入れる容器のことであって、現代風に言うと「弁当箱」である。尚、食籠は蓋がある容器であるが、形は円形のものが一般的である。)そして、貴族たちが、奈良時代に既に確立していた蒔絵を取り入れた重箱を作らせるようになり、これが後に豪華さを競うことになり、江戸時代には大名家を中心に使用されるようになる。

一方、庶民の間では江戸時代になってから、装飾のない重箱が使われる洋になり、広く普及することになる。用途としては弁当箱ということであり、花見などのように外に食べ物を持っていく際には広く使われることになる。そして、明治以降も同様に使われ続けられた。これに変化が現れるのは、昭和になってからで、アルマイトを使った金属製の容器(弁当箱)が登場してからである。そして戦後にはブラスチック製の容器が登場し、これが大量生産によって安価になったことで、重箱に取って代わるようになった。現在では「重箱ヶは正月のおせち料理を入れる容器として使われるのが主になっているが、通常使用する容器ではなくて、特別な場合に使う容器になっている。

尚、花見やハイキングなどに行く場合、料理を入れるのに重箱が使われることがあるが、これは重箱の最所の使い方(=「弁当箱」)であって、江戸時代には当たり前の使い方となったものが現在まで受け継がれているということである。(が、近年ではここにもプラスチック製の弁当箱と呼ばれる容器が一般的に使われることが多くなり、重箱を目にすることが減りましたね...)

尚、「重箱」のことを英語では「Tieres Box」または「Tieres (Food) Box」と言うが、「お重」も同じである。

お代」:「おだい」と読む。(「お」を付けない場合は「しろ」と読むこともある。)漢字で記すと「御代」。「代金」のことであって、その丁寧な言い方である。(意味としたら「代金」と同じである。)先に記した「お重」と同様に、日本語では単語の前に「御(お)」を付けて丁寧な言い方をすることがよくあるが、その中でも最も多く使われる言葉でもある。

尚、英語では、丁寧な言い方がなく、日本語では「代金」と訳される「Price」ということになる。

ご褒美」:漢字で記すと「御褒美」。「褒美」のことであって、その丁寧な言い方である。先に記した「お重」「お代」と同様に、言葉に「御」という字を付けて丁寧な言い方にするということは同じであるが、「お」と読むと「おほうび」となってしまい、言いにくいこと、また聞き取りにくいということから「御」を「お」ではない別の読み方をした言葉である。(次に記す「ごちそう」と同様に、「御」を「ご」と読む用例の代表的なものである。)

意味は「褒美」と同じであって、褒めること、褒めて与える品のことである。(「品」は物品の場合と金銭の場合があり、飲食物は物品に含まれる。)

英語では、日本語に訳すと「報酬」または「報奨」となる「Rewaed」という言葉と、「賞品」または「賞金」と訳されることになる「Prize」という言葉が該当するが、「御褒美」と「褒美」の区別はない。

ごちそう」:漢字で記すと「御馳走」。「馳走」の丁寧な言い方である。但し、この場合の意味は、複数ある「馳走」の意味の中でも「立派な料理」「美味しい食物」、または「ふるまい」「もてなし」の2つに限られて、「馳走」の元々の意味である「馳けて走ること」「あたこち走り回って世話をすること」と言う意味としては使われない。

「馳走」に「御」を付けた丁寧語であるが、「お」と読むと「おちそう」になってしまい、聞き取りにくいということ、また「落ちそう」と同音になってしまうことから「お」ではない別の読み方として「ご」と読んだものである。(先の「ご褒美」と同じである。)

英語では「Feast」や「Banquet」と言う言葉が該当することになる。(「馳走」の「立派な料理」「美味しい食物」と同じである。)

また、「ケータイ刑事」では「・1話」でちゃんのバイト先のピザ屋の店長が「どうして「御(お)」を付けるの?」と言うことを口にしていたが、この物語ではその「御(お)」を付ける言葉の例と、「御」を付けるが「お」ではない別の読み方をする例とが出てきているということになっている。店長の問に対する怪盗にはなっていないが、「お」とは読まない別の用例があるということをここで提示していると解釈することも出来るが、そう解釈すると、日本語って面白いものであり、また難しいものということが分かるところでもありますね。→「回文」をはじめ、「ケータイ刑事」では言葉遊びがいくつか登場するが、色々と勉強すると、面白いことに出会えます。

 

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