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WIRE『PINK FLAG』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1977年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。パンクが登場してあっという間にそのブームが下火になってポスト・パンクが騒がれる中、ポスト・パンクを代表するバンドとして活動し、2nd.と3rd.アルバムはそれなりのヒットを記録する。が、世界中を席巻したディスコ・サウンドの大ブームが収束した1980年に一度解散している。(後に、1985年、1999年、2006年にそれぞれ再結成している。(解散もそれだけしている。))とは言っても、本アルバムはパンクの後に来る「ポスト・パンク」という位置づけでもあり、パンクの歴史に於いては外せないアルバムでもある。

収録曲は、1曲のボーナス・トラック(ラストの曲です。)が追加されて、以下の全22曲となっている。『Reuters』『Field Day For The Sundays』『Three Girl Rhumba』『Ex Lion Tamer』『Lowdown』『Start To Move』『Brazil』『It's So Obvious』『Surgeon's Girl』『Pink Flag』『Commercial』『Straight Line』『106 Beats That』『Mr Suit』『Strange』『Fragile』『Mannequin』『Different To Me』『Champs』『Feeling Called Love』『12 XU』『Options R』。

この中からは『Mannequin』がシングル・カットされていて、『12 XU』と『Feeling Called Love』がカップリング曲となっている。

お薦め曲は、『Field Day For The Sundays』『Lowdown』『Brazil』『Champs』『12 XU』と、アルバム・タイトル・ナンバーの『Pink Flag』、シングル・カットされている『Mannequin』をチョイスしておく。

当時の彼らのサウンドは、初期のPINK FLOYDを思わせると言われたが、ポスト・パンクとして様々な音楽が登場する中、強力な個性を十分に発揮することがなかったのは残念な所であった。

次作とその次の2枚のアルバムはポスト・パンクのジャンルでも注目されてそれなりのヒットを記録しているが、その原点となるのが本アルバムである。ヒットの規模と言う点では本作は相手にされないが、彼らを語る上で、また、ポスト・パンクを語る上ではその原点の一つとされるアルバムである。それだけに、'80's初期の第二次ブリティッシュ・インベージョンの嵐が怒る直前のロンドン音楽シーンを知る資料としては重要なアルバムの一つでもある。アメリカン・ロック・ファンはともかく、ブリティッシュ・ロックがお好きな方は聴いておきたいアルバムの一つである。

 

Pink Flag

Pink Flag

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Toshiba EMI
  • 発売日: 2006/04/11
  • メディア: CD

ピンク・フラッグ

ピンク・フラッグ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2003/02/26
  • メディア: CD
Pink Flag

Pink Flag

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Harvest
  • 発売日: 2006/03/27
  • メディア: CD

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