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「POSSESSION」 [映画(洋画)]

表題の作品は1980年のフランスと西ドイツの合作映画「ポゼッション」である。主演のI・アジャーニの演技が絶賛された作品(カンヌ映画祭とセザール賞で主演女優賞を獲得している。)であるが、彼女は本作の後で休養が必要となるほどで、正に体当たり演技であった。(が、アジャーニ・ファンにとっては見たくない作品としても知られている。)

作品データを記しておくと、時間は123分、監督と脚本はアンジェイ・ズラウスキー、撮影はブルーノ・ニュイッテン、特殊効果はカルロ・ランバルディ、美術はホルガー・グロス、音楽はアンジェイ・コジンスキーである。そして出演は、イザベル・アジャーニ(二役)、サム・ニール、ハインツ・ベネント、マルギット・カルステンセン、ヨハンナ・ホーファー、カール・ドゥーリング、ショーン・ロートン、ミシェル・ホーベン、レスリー・マルトン、マキシミリアン・ルシュレイン、トーマス・フレイ、ゲルト・ノイベルト、たちである。

数年間の単身赴任から戻って来たマルクは、西ドイツの近郊都市の自宅に戻って来て久しぶりに妻・アンナと会うと、余りにも態度が変わっていて驚いた。アンナは冷たく接するのだった。そして夜な夜な家を空けるアンナは、マルクとの結婚生活や母親業から逃れたいこと、そして愛人がいることを告げた。その相手であるハインリッヒの元を訪ねたマルクだったが、更にアンナには他にも男がいることを感じ取った。で、私立探偵を雇ってアンナのことを調べさせるマルク。しかし、私立探偵は連絡を絶ってしまった。また、アンナの狂気はエスカレートしていく。そんな中、息子・ボブの小学校の先生であるヘレンが訪ねてくる。ヘレンはアンナにソックリで、マルクはヘレンにのめり込んでいくことになる。アンナは一段とおかしくなっていき、妄想が生んだ魔物との性行までするようになる。遂にマルクは、あんなに取り憑いた魔物と対峙して、アンナを救おうとするが...

狂気の愛と妄想が生み出した魔物が登場するということで、ズラウスキー監督らしい作品である。しかし、理解できない所もあるのもまた事実である。が、そういう所を全て振り払っても、I・アジャーニが余りにも美しい。そんな絶世の美女のアジャーニが狂気に満ちていく姿は見所満載である。(が、魔物との性行や、地下鉄の通路での激しい嘔吐シーンなどは余りにもおぞましいが、「美」ということではアジャーニだからこそ見ていられるという所もあって...)

日本では劇場公開が1988年まで見送られ、先にビデオソフト(LDを含む)で知られることになったが、よくぞ劇場公開したと思える作品でもある。(現在だと、R-18指定どころか製作もおそらく不可能でしょうね...)

ホラー作品としての要素もあるが、全てはアジャーニの演技が素晴らしく、正に神の領域の演技である。作品と言うことでは見ておきたい作品であるが、現在では見ようとしてもちょっと難しくなっているのが残念である。

 

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