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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その147) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「ロープを利用した昇降装置」です。直接的に言わずに遠回しに言ったのは、「ケータイ刑事」と「007」では全く同じものが登場していないためであるが、その道具の概念としては同じためである。で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.2話」、「007」からは「オクトパシー」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.2話」。「移動する凶器の謎! ~ダイエットクイーン殺人事件」という物語である。後に「」の1話と2話でクイーン・宝積さんが2話続けて出演しているが、この物語はその前の「・2nd.1話」に続いて宝積さんが出演している。(但し、「2話連続出演」というのは前後編の物語は除いている。)→「・2nd.1話」では犯人役、この物語では被害者役だったが、「」では2話とも犯人役でした。

この物語に登場するロープを利用した昇降装置は非常用の縄ばしごである。五代さんの推理は、犯人が縄ばしごを使って侵入したということだったので、それを実証することになった。ということで、非常用の縄ばしごを使って、実際に五代さんが登ってみることになる。ちゃんはスターターのピストルを撃って「ヨーイドン!」五代さんは上り始める。しかし、ここのところ、ちょっと太り気味の五代さんが5段目に足をかけたところで、ロープが切れてしまって、五代さんは転落した。(「腰打った...痛てて...」と言っていました。)

それを見たちゃんは「私の計算通り」と言っていて、縄ばしごにあった重量制限(80kg)を示し、五代さんには「5kgオーバー」と言っていた。(五代さんの体重は85kgということになる。)で、五代さんの推理である太った男が縄ばしごで侵入した、というものはあえなく撃沈ということになった。

よって、この物語での縄ばしごは、切れてしまったために利用することが出来ず、それを使って登ろうとした人(五代さん)は転落するということになった。

007」:「オクトパシー」。1983年のシリーズ第13作で、3代目ボンドの第6作である。前作で生身のアクションを重視した路線に戻ったが、R・ムーアの衰えもあって、再び派手な秘密兵器が多数登場する物語となった作品である。また、本作の公開時には、初代ボンドのS・コネリーが12年ぶりにボンドを演じた「ネバーセイ・ネバーアゲイン」(「サンダーボール作戦」のリメイクであるが、この作品はイオン・プロは関係していないため、シリーズ作品としては認められておらず、あくまでも番外編扱いである。)の公開もあったが、興行成績では本作が圧勝であった。→やはり、20年以上続いて作品数も二桁に乗っているシリーズ底力と、番外編とではそうなるのは当然でしょうね...

この物語に登場するロープを利用した昇降装置は、開発中の魔法のロープである。(そのため、登場したのはあくまでもQの実験室においてであって、Q自身も「試作段階だ」と言っていた。)

インドで、カマル・カーンの用心棒であるゴビンダに追われるボンドと現地ヴィジャイ。ヴィジャイが運転するオート・リクシャー(三輪タクシー)でI局に滑り込んで難を逃れた2人は、そこで報告をしてQから秘密装備の説明を受けることになる。(いつものように、開発中の秘密兵器の実験をしている脇を通っていき、その時に丁度実験を行っているというお馴染みのパターンの所である。)

その中に、天に昇っていく魔法のロープがあって、丁度とぐろを巻いたロープがあって、一端は天井に向かって伸びている。で、実験者がそれにつかまっていて、ロープが天井に向かって伸びていく。が、実験者の体重がある為なのか、まだまだ試作段階の実験レベルだからなのか、根本的な欠陥があるのか、その理由は分からないが、天井に向かって伸びていくロープ(と言うよりも、金属製のポールが伸びていくように見えるのですが...)が途中で折れてしまったことで、実験者は転落した。(といっても、重傷となるような怪我をする高さからの転落ではなかったですが...)尚、見方によっては、「折れた」というよりも、途中で曲がるようになっていて、その部分で曲がったようにも見えなくはないのですがね...(「壊れた」と言えばいいですかね...)

見た目にはロープのように見えるデザインの金属製のポールのように思えるのだが、あくまでも「ロープ」と解釈して話をまとめる。この物語では、伸びたロープ(あくまでもロープですよ)が中ほどで折れてしまったため、それを使って高いところに登ることは出来ず、それを使った人(Qの部下の研究員、但し、名前は不明。)は転落することになった。

共通点は、その物が壊れてしまった(「ケータイ刑事」ではロープが切れ、「007」では折れた)ために、それを使おうとした人は「昇る」ということに失敗し、転落したという所である。しかも、幸いにも大きな怪我をすることもない転落であったという所も共通している。

違いは、「昇ること」には失敗したものの「ケータイ刑事」では「犯人が侵入することは出来ない」ということを証明することになり、五代さんの頓珍漢な推理を否定することになったので、別の意味でしっかりと役に立ったが、「007」では実験段階ということもあって、単に「失敗」の一つになっただけで、全く役に立たなかったということである。(更に改良していって実用化されるまで開発が続くのであれば、この時の失敗も失敗事例のデータとして役に立つことになるのでしょうが、少なくともこの物語の中では、後に改良されたものが登場するということも無く、秘密兵器にはならず、物語の中では何の役にも立たなかった。)→物語の中では「笑いを取る」ために登場したと考えれば、この意味ではそれなりに役立ったと言うことも出来ますけど...

尚、「ロープを使った昇降装置」ということで「縄ばしご」と「魔法のロープ」が登場したが、物語の作風を考えると、「ケータイ刑事」の方が「魔法のロープ」(実はトリックのあるもので、そのトリックを利用して犯行を行ったということで登場しそう...)で、「007」の方が「縄ばしご」(秘密兵器として、特殊ロープで作られたもので、窮地からの脱出に役に立つことで登場しそう...)というような気もするのだが、「ケータイ刑事」では現実的な「縄ばしご」として登場し、「007」では現実離れした「魔法のロープ」として登場したのは面白い所ですね。が、ロープを使った昇降装置という共通した発想があるのも凄いところである。

また、今回取り上げた物語以外にも「ロープ」が登場する物語が両作にはあるのだが、絞殺や首吊りに使ったロープやロッククライミングで使ったロープは「昇降装置」とは言えないので除外している。また「縄ばしご」ということに限定すれば、実は両者共に他の物語にも登場しているのだが、「昇降装置」というよりも他の用途として登場しているので、今回は除外しました。(いずれ、別途記すつもりです。)

次回は「ある物を使ったシチュエーション」ということで語る予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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