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ケータイ刑事銭形命8話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

銭形命」の第8話「愛と宿命の将棋崩し! ~女流棋士殺人事件」の「裏ネタ編」の2回目となる今回は、松山さんがこれに出たということで「エキシビション」について、藤本綾子が口にした「長考」について、そしてこの物語では(言葉のブレがあったものの)ちゃんが藤本のことをこう呼んでいるので「名人」について記すことにする。

尚、BS-TBSの本放送時に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

エキシビション」:英語では「Exhibition」。この物語では「エキシビジョン」と記されていたが、これは英単語をカタカナ表記した場合によく見られる誤った使い方の典型的な例である。(そのため、この物語は、ストーリーや事件のトリックはそれなりに出来ているのだが、細かい所までのチェックが出来ていないということで、命ちゃんの藤本綾子に対する呼び方のブレと共に、「スタッフが手を抜いた」ということになるのか、管理体制が酷くて詰めが酷かった、と言うことを示す物語となって、スタッフの汚点としして「ケータイ刑事」に残る物語になってしまった。)尚、「Exhibition」の発音を発音記号で記すと
exhib.jpg
であって、これをカタカナで記すと「エキシビション」であって、「ジョン」と濁らない。

また、命ちゃんが劇中で「エキシビジョンって「余興」のことでしょう」と言っていたが、これも「エキシビション」としたら微妙にずれているのですよね。→そのため、わざと「エクシビジョン」と言うことにしたのいう善意の解釈をしても良いが、そうなると「造語」と言うことになってしまうので、もはやどうでも良いということにもなっちゃいますし...→いずれにしても、「銭形命」が低迷した原因の一つがこの物語に象徴的に現れていることだけは確かである。

で、「エキシビション」とは、模範試合、または公開試合のことであって、公式の記録としては扱わない競技会のことを指している。

スポーツの世界では結構行われていて、フィギュアスケートや体操競技で、大会の公式試合終了後に、上位入賞者が出場するものが広く知られている。(これは採点は一切行われなず、選手の技を見せることになる。)また、プロレスやボクシングでは、普通ではあり得ないような対戦カードが組まれて、ショーという位置づけとして扱われることが多く、現役引退記念試合や、チャリティのために特別に行われるものなどがある。(これも勝敗は通算成績には組み入れられない。)→プロレスでは、エキシビションとして男女混合の対戦カードが組まれることもある。

基本的には、観客を喜ばせるために行われるショーという意味合いで行われるものであるので、命ちゃんの言った「余興」というのも的外れではない。が、「余興」は英語では「Entertainment」と言い、「Exhibition」の「展覧」「展示」とは異なる意味である。

長考」:文字通り、長い時間考えることである。将棋や囲碁ではルールとして定められているものであって、次の一手を長時間掛けて考えるものである。しかし、これを行うと、次の一手までの時間が長くなるため、見ている方からは嫌われることになる。そのため、「時間無制限」という場合もあるが、普通は「持ち時間」と言うのが定められていて、その対局の中での長考は、持ち時間の範囲内とする、というルールを採用するのが一般的である。

将棋や囲碁では、長考することで、出来るだけ多くの手計を考えて、自分が有利になるような展開を捜すのに利用する。

よって、この物語では、藤本綾子が「長考します」と言っておきながら、実際は席を外して休憩していたというのは論外である。(まあ、持ち時間をどう使おうが、それはその人の勝手ではありますが...)→この部分も、この物語が十分に練られていないということを証明しているだけである。

ちなみに、将棋や囲碁の世界では、5時間を超える長考が行われたことが実際にある。(時間無制限のルールでは、囲碁で16時間という例もある。)

尚、対局が長引いて、次の日に行う場合というのがあるが、この場合は次の日の初手までにはたっぷりと時間があることになるが、これは対局を一時的に中断することであって、「長考」とは言わない。(結果的に棋士は長考することが出来ますが...)

名人」:技芸に秀でた人のこと、名手のことに対する称号のようなものである。そのためその世界で優れた技量を持つ人のことを「○○名人」と呼ぶ。英語では「Master」または「Expert」と言う。

または、将棋、囲碁、競技かるたに於けるタイトルの一つのことである。(競技カルタの場合は男性に限られる(女性は「クイーン」と呼ばれるためである。→「・1st.1話」がそれをネタにした物語でもありました。)が、囲碁と将棋は「女流名人」というタイトルもある。)

将棋も囲碁も「名人」はタイトルであるため、一度「名人」になっても、そのタイトルを失うこともあるので、そうなったら「名人」ではなくなる。(「元名人」ということになる。)しかし、「名人」というタイトルは名誉のあるものでもあって、そのタイトルを複数回獲得した場合には特別な制度があって、囲碁の場合は5連覇、または通算で10期以上獲得した場合は60歳以降に「名誉名人」を名乗る権利を生じ、将棋の場合は通算で5期以上獲得すると、棋士の場合は現役引退後に「永世名人」を名乗ることができ(一部では例外的に現役時代に「永世名人」を名乗った棋士もいる。)、女流棋士の場合は「クイーン名人」という永世称号を名乗ることが出来る。

こういうことを考えると、タイトルとしての「名人」はそれだけ重みがあると言うことになる。が、この物語でのちゃんや、一般的に用いられる「名人」という言葉は、技芸に秀でた人に対する敬称として使われていることを考えると、何か軽く感じられてしまうのは...

 

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↓全て「エキシビション」であって「エキシビジョン」というものはありません。

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  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
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  • メディア: CD

FIRST EXHIBITION

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  • アーティスト: 浅岡泰彦
  • 出版社/メーカー: MONA RECORDS
  • 発売日: 2010/02/17
  • メディア: CD

クリエイティブ・エキシビション&ディスプレイデザイン

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 大型本

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  • 作者: 末広 雅里
  • 出版社/メーカー: 白夜書房
  • 発売日: 1994/06
  • メディア: 単行本

 

↓参考まで

ハンディー版 スグわかる!まんが将棋入門―ルールと戦法完全マスター

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  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 単行本

将棋のルール 完全マスター―楽しくおぼえる入門編 (強くなる!超カンタン将棋入門)

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  • 作者: 川北 亮司
  • 出版社/メーカー: 金の星社
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  • メディア: 単行本

愛蔵版 第66期 将棋名人戦 七番勝負

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  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2008/09/25
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愛蔵版 第67期 将棋名人戦七番勝負

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  • 作者: 毎日新聞社
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2009/08/20
  • メディア: 単行本


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