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ケータイ刑事銭形命8話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形命」の第8話「愛と宿命の将棋崩し! ~女流棋士殺人事件」の「裏ネタ編」の3回目となる今回は、松山さんがこれを着て登場したと言うことから「羽織袴」について、その時にもこれを手にしていたことから「扇子」について、途中で「俺には無いの?」と言って要求していた「饅頭」について記します。尚、「扇子」については「・32話(2nd.19話)[裏ネタ編]PART 3」で、「饅頭」については「・38話(2nd.25話・AS3話)[裏ネタ編]PART 3」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について、BS-TBSの本放送時に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

羽織袴」:日本に於いて、江戸時代の武士の礼服であり、羽織と袴のことである。また、その意味から転じて、「かしこまった服装」のことを指して言う。

江戸時代では、これが第一の礼服であり、羽織には家紋を入れていて、「紋付き羽織袴」と呼ばれることもあった。

現在の日本では、礼服と言うと燕尾服の方が重要視されていて、(紋付き)羽織袴は燕尾服よりも一等下のものと見なされて扱われる。しかし、日本古来のしきたりを受け継いでいる大相撲の世界、歌舞伎、日本舞踊、落語の世界に於いては、これは正装である。将棋や囲碁の世界でもこれに準じていて、タイトル戦などでは棋士が羽織袴を着るのは当たり前になっている。

一般の人が日常生活でこれを着ることは滅多にないが、着用する場合があるとすると、結納や(和式の)結婚式の場合、及び葬儀の時に着ることがある。(勿論、燕尾服を着る場合もありますが...)

将棋の世界では素人である松山さんにすれば、エキシビションであっても相手が女流棋士であることを考えると、正装である羽織袴を着用するというのは当たり前のことでもある。(少なくとも松山さんは、礼儀は弁えていると言うことですね。)

扇子」:「扇(おうぎ)」と言うこともある。涼を得るために、自分に向けて風を送るのに使用される持ち運び可能で携帯性を高めた道具である。使用しない時は折り畳んで小さくすることが出来るので、持ち運びの際は小さくなり、かさばらない。「団扇」も同じ用途で使用されるものであるが、「折りたたみ可能」という所が扇子の大きな特徴である。尚、英語では「Folding Fan」または単に「Fan」と言う。

折り畳むことが可能となるように、数本から十数本程度の細長い骨(木製、または竹製というものが一般的である。当然、特別な材料を使ったものも存在する。)を重ねて、一点(この点のことを「要(かなめ)」と言う。)で束ね、骨と骨の間には紙(和紙)を張る。(無地のものもあるが、ここに様々な絵柄が記されるとデザイン扇子となる。神名使うので、予め印刷しておけば、簡単にデザイン扇子を作ることが出来る。)

使用しない時、則ち折り畳んだ時は、骨が重なるようにすることで、扇子は短い棒状になり、小さくなる。使用する時は骨を広げることで、骨と骨の間に張った紙が広がり、ある面積をもった扇形の面になる。(団扇のようになる。)で、団扇と同様に自分に向けて扇ぐことで、風を得て涼を得ることが出来る。

使用する時の扇子を開く角度は、90度を超えて180度に満たない間の角度(所謂「鈍角」)であり、一般的には120度程度というのが主流である。(特に規格がある訳ではない。)扇子を開いた形のことを「扇形」と言うが、この形は末広がりとなっているので、縁起がよいものとされている。そのため、扇子は祝い事の引き出物として用いられることも多い品である。

歴史は、8世紀頃の日本で生まれたものである。折り畳むことの出来ない「団扇」はそれよりも以前から、しかも世界各国に多数存在している。特に、古代エジプトの壁画や古代中国で使用されていた記録もある。(世界中、何処でも考えることは同じであって、暑いときには風で涼を得たいと思うものである。ちなみに殆どの古代王国では、王族に対して風を送る役目(=団扇を仰ぐ)の従者が存在していた。)しかし、そこで使われていたものは「扇子」ではなくて「団扇」と呼ばれるものであって、いずれもがそれなりの大きさを持つ大きなものであった。よって、携帯できるような代物ではなかった。(王族が他の場所に行った時は、従者も付いて行った。)それを折り畳むことにしたら小さくなって携帯性が良くなるということで考案された。

誕生した当初は、折りたたみ式の団扇というスタイルであった扇子であるが、平安時代になると、涼を得るための風を送る道具としてだけではなく、和歌を記して相手に送るという使い方というように、贈答の品となり、広く普及することになった。また、折りたたむことで小形になるということが評判となり、大航海時代には(中国を経て)世界中に輸出されるようにもなった。日本から伝わってヨーロッパに入ると、欧州独自の発展が見られ、これが「洋扇」と呼ばれるものとして発展していくことになる。特に、王侯貴族の間では、派手な装飾が付いたもの(例えば羽根扇など)が登場し、実用的な品としてではなく、見栄えを競うものになっていた。(王侯貴族は使用する道具は何でも見栄えを競うようになるのですね...)ただ、日本でもバブルの時代にディスコで派手な扇子がトレードマークになっていたことがありました。

それ以外では、日本舞踊、能楽、狂言の世界や落語家が演じる時に小道具として使われている。特に落語家は、話している落語の場面に応じて、箸、刀、鏡などに見立てて用いられる。(落語は身振り手振りを交えて演じられるが、こういうことを行うことで、状況がより伝わりやすくなる。)

変わった使い方としては、源平の時代に弓の達人・那須与一が平氏の船の上に的として掲げられた扇を射抜いたことから、特別な場の弓矢の的として使用することや、和紙の中に暗号文を仕込んでおき、密使が関所などの検問を誤魔化しやすくして軍事目的の通信手段として利用されたという記録がある。また、金属製の骨を使ったものは武器としても使用されることがあった。

将棋や囲碁の棋士が対局の時に手にしているのも一般的であるが、この場合はごく普通の扇子としての利用(風を送る用途)での使用である。

更に、扇子が元になった他の道具としては、ドツキ漫才でお馴染みのハリセンがある。(漫才では人を叩くのに使用されているが、手近なサイズの紙でハリセンを作ると、立派な扇子として使用することが出来る。→新聞の折込広告の紙が1枚あれば、それでハリセンを作れば立派な扇子として使用できる。例え薄い紙であっても、細かく折れば、それなりの強度が得られるので、実用上は全く問題無い。)

饅頭」:蒸し菓子の一つであり、中国を起源とする菓子であり、和菓子の一つでもある。(中国では「饅頭」と記して「まんとう」と読むが、その「まんとう」が起源とされている。尚、「まんとう」は皮をイーストを使って発酵させ、中身を入れないで丸くして蒸したものであり、日本風に言うと「蒸しパン」と言うべきものである。その「まんとう」に餡を入れたり、おかずとなる具を入れたものが生まれ、それが「饅頭(まんじゅう)」として発展していくことになった。おかずを入れたものとしては、日本では「中華まん」と呼ばれるものの原形として知られている。)

主に小麦粉などの粉を使っていて、それを練って作った皮で餡を包み、丸い形に整え、それを蒸すことによって完成する。尚、小麦粉が一般的に使用されるが、蕎麦粉を使うことも比較的多い。また、近年では米粉を使ったものも広がっている。

日本には14世紀の中頃に中国から入ってきたものである。当時、日本に入って来たものは、中身は餡ではなくて、肉を具の一つとして使っていたものであった。日本では、当時は肉食の習慣が無かったこと、更に肉食が禁じられていたことから、肉の代わりに小豆を使った餡を入れられ、日本独自の「饅頭」が生まれたとされている。そして、餡を入れた饅頭が奈良で売り出され、日本最初の饅頭となり、やがて茶道の菓子として発展していくことになる。

江戸時代になると、一般的な菓子として日本各地の特産品を使った餡を用いたものや、特産品を模った形のものなども登場した。

英語では、現在では「Manju」と言うが、以前は「Japanese-style Bun Stuffed with Adzuki-Bean Paste」というように、具体的な饅頭の形を説明した言い方がされていた。→起源となったものは中国で誕生しているが、明治以後の日本の海外進出でアメリカなどに入り、それが広がったため、「Manjuは日本のもの」ということで定着している。

 

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