ALAN PARSONS PROJECT『I ROBOT』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1977年に発表された彼らの2nd.アルバムである。エンジニアとしても名前が通っているA. PARSONSであるが、その才能を開花させたアルバムでもある。特にドイツではアルバム・チャートで最高位2位を記録するというように、名前を広く知られることになった。尚、アメリカでは最高位9位、イギリスでは最高位30位を記録している。
収録曲はオリジナル版では全10曲であったが、2007年にリマスターされた時に5曲のボーナス・トラックが追加されていて、全15曲となっている。収録曲は以下の通りである。『I Robot』『I Wouldn't Want To Be Like You』『Some Other Time』『Breakdown』『Don't Let It Show』『The Voice』『Nucleus』『Day After Day (The Show Must Go On)』『Total Eclipse』『Genesis Ch. 1. V. 32』。(以下はボーナス・トラック)『I Robot (Boules Experiment)』『Breakdown (Early Demo of Backing Riff)』『I Wouldn't Want To Be Like You (Backing Track Rough Mix)』『Day After Day (The Show Must Go On) (Early Stage Rough Mix)』『The Naked Robot (Early Stage Instrumental Mixes)』。
この中からシングル・カットされたのは4曲である。1st.シングルの『I Wouldn't Want To Be Like You』がBillboardで最高位36位を記録、2nd.シングルの『Don't Let It Show』が最高位92位を記録している。また、チャートインは記録していないが『Day After Day (The Show Must Go On)』と『I Robot』が3rd./4th.シングルとなっている。
お薦め曲はアルバム・タイトル・ナンバーであり、インスト・ナンバーであり、6分を超える壮大な『I Robot』、『The Voice』と『Day After Day (The Show Must Go On)』、およびそれに挟まれるインスト・ナンバーの『Nucleus』『Total Eclipse』という後半部分の曲をピックアップしておく。尚、ボーナス・トラックの『The Naked Robot (Early Stage Instrumental Mixes)』は10分を超える超大作であるが、本アルバムのオリジナルの10曲のメドレーでもあり、一度は聴いておきたい所である。
オーケストラと融合した壮大なスケールの曲を中心にした組曲という内容であるため、1曲1曲をバラバラに聴くのではなく、1枚のアルバムとして通して聴くべきアルバムであるのは言うまでもないのだが、(オリジナルの10曲の)40分ちょっとという時間があっという間に過ぎてしまうというように、完成度の高いアルバムである。また、クラシック音楽をよく聴くという方であれば、特に違和感を感じることなく入っていくことが出来るアルバムでもある。
'70's前半にはプログレ系のバンドの名盤がいくつかあるが、本アルバムは'70's後半の名盤の一つでもあり、じっくりと味わっておきたいアルバムの一つである。
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