ケータイ刑事銭形命9話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形命」の第9話「恋愛泥棒マリン再び現る! ~謎の怪盗予告事件」の「裏ネタ編」の3回目となる今回は、ピンポン球と区別出来るのはこれだったということから「象牙」について、お馴染みの展開で部屋の照明が消えてこうなったということから「暗闇」について、暗闇の中でもはっきりと目的物が分かったのはこれのためということで「蛍光塗料」について、そしてこれに仕掛けがあったと言うことから「口紅」について記します。
また、この物語について、BS-TBSの本放送時に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「象牙」:象の門歯であって、発達して口の外に突出したもののことである。英語では「Ivory」、ドイツ語では「Elfenbein」、フランス語では「Ivoire」、イタリア語では「Avorio」、スペイン語では「Marfil」、韓国語では「サンア」と言う。
哺乳類で牙を持っている動物はいくつかいるが、普通は犬歯が発達したものであるが、象牙は犬歯ではなくて門歯が発達したものということで、この点が他の哺乳類の牙とは異なっている。大きいものは、アフリカゾウに於いて、長さが3m、重さが90kgにも及ものがある。
象はこれと鼻を使って餌を採るのに利用する。そのため、幼児の時はエナメル質に包まれているのだが、成長していくにつれて象牙を使うことで摩耗していき、やがて象牙質のみになる。が、そうなると木目模様をしていて、これが見た目にも美しいこと、また象牙は適当な硬さを持っていること、加工性が良いことから、古くから彫刻を行うための素材として珍重がられることになった。実際、象牙を利用して掘った彫刻品や仏像などが多数ある。しかし、見た目が美しいことから象牙は高く売れるということで、象牙を得るために象の乱獲が行われた結果、絶滅の危機に瀕することになり、1989年にワシントン条約で商取引の全てが禁止されることになった。但し、商取引は禁止されたものの、密売のために密猟されているという問題がある。
日本では、印鑑(実印)の素材として用いられていたこともあって、ワシントン条約で取引禁止となるまでは最大の輸入国であった。現在でも象牙の印鑑を作ることは可能であるが、その場合に使用される象牙は、ワシントン条約で取り引きが禁止される以前に輸入されたものまたは一時的に禁輸が解除された時期に輸入されたもの(いずれにしても、国内在庫ということになる)に限られる。そのため、とても貴重なものになっているため、象牙の印鑑を作ろうとすれば、とても高価になる。→水牛の角、セイウチの牙などが象牙の代替品として印鑑に利用されている。(当然、合成樹脂(プラスチック)も代替品として利用されている。)
また、西欧では、ビリヤードのボールの素材として利用されていた。(これはセルロイドの登場で取って代わられ、現在はセルロイドも使われなくなって、合成樹脂などが使用されている。)
西アフリカに「コートジボワール」という国があるが、かつては日本では「象牙海岸」とも呼ばれていた。これは正式国名「République de Côte d'Ivoire」の「Côte d'Ivoire」の直訳である。国の名前に(フランス語の)「Ivoire」(イヴォワール)が入っているが、これはかつてはこの地から象牙が搬出されていた為である。「イヴォワール」と「ボワール」では異なる言葉のように(日本語では)感じてしまうが、アルファベット表記をすれば一目瞭然である。
「暗闇」:光が無くて暗いこと、そのような場所、そのような時のことである。単に「闇」と言う場合や、「真っ暗闇」と言う場合もある。光が無いため、その場所では何も見えない。
銭形本家の姉妹では、暗所恐怖症ということで、暗闇で弱みを見せていたが、分家姉妹の方はそういうことは無かったですね。
また、別の意味としては、人目に付かない所、人の知らない所という意味と、疚しく陽道徳的なことを指す言葉としても使われる。これは、「暗闇(闇)」というのは「災い」を暗示する言葉として認識されているためであり、「闇社会」「闇金融」などというような言葉がその代表的なものとなっている。
尚、英語では「Dark」または「Darkness」と言う。
「蛍光塗料」:蛍光体を含んでいる塗料のことであり、蓄光することが出来る物質を蛍光体として使用していて、光を溜めて発行する性質を持っている。そのため、ある程度の時間、光を当てておくと、蛍光体が蓄光し、光がない暗闇の環境に移動しても光を放ち続けるという性質がある。
使用される物質は、硫化亜鉛系のものと、アルミン酸ストロンチウムが蛍光体として知られている。また、かつてはこれを時計の長針と短針に塗っておいて、夜、寝る前の室内光で蓄光し、部屋の照明を消しても真っ暗にしても、針に塗られた蛍光塗料によって針が光を放つことで時間が分かる、という時計があった。(現在ではLEDライトなどの低消費電力の小光源が安価になっていることもあって、ライトを点けるというものが多く出回っている。)
現在では、身近にあるものとしては蛍光ペンのインクが蛍光性であり、そのインクは「蛍光塗料」と言うことが出来る。(蛍光ペンは、学生の時に何かと多用したことが誰でもあることでしょう。)
英語では「Fluorescent Paint」または「Luminous Paint」と言う。
「口紅」:唇に塗る紅のことであって、化粧品の一つである。(唇に色と光沢を与えるという役割と、乾燥を防ぐという役割とがある。また、中には紫外線をカットする役割をするものもある。)英語では「Lipstick」、ドイツ語では「Lippenstift」、フランス語では「Rouge à Lèvres」、イタリア語では「Rossetto」、スペイン語では「Lápiz de Labios」という。尚、日本語では「ルージュ」と言うことがあるが、これはフランス語の言い方から来ているが、「Rouge」というのは「赤」という意味である。(日本語では、「口紅」以外の言い方として「紅」という言い方があるので、まあ宜しいかと...)
古くは、天然の色素である紅花を絞って作られる「紅」が用いられたが、現在は小さな棒状に固められたものが中心になっている。これはワセリン、流動パラフィン、蜜蝋などをベースにして、そこに(主に赤色系の)色素として染料や顔料を練り込んで作られている。
また、「リップクリーム」と呼ばれる口紅と動揺の形をしたスティック状の色の付いていないもので、唇の乾燥を防ぐことを主目的としたものがあるが、これも基本的には同じであって、染料や顔料を練り込んでいないだけである。(薬用のものは、薬用成分を練り込んでいるのは言うまでも無い。)
ということなので、この物語に当時用した蛍光塗料が練り込まれた口紅というのは、素材に蛍光塗料を練り込ませれば良いだけなので、作ろうと思えば誰でも作ることが出来る。(個人で作るのは自由であるが、全ては自己責任です。蛍光塗料の中には体内に入ると問題になる物質が含まれていることがあるだけに、そういうものを練り込んでしまうと、唇に塗った後で問題が生じる可能性もある。よって、作る場合は事前に色々と調べてからにしましょう。→そんなものを作るようなお暇な方はいないですよね...)
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