ALPHAVILLE『FOREVER YOUNG』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。ドイツ出身の彼らであるが放った'80'sらしいポップなダンス・ナンバーを中心としたアルバムである。本国ドイツでは最高位3位を記録し、ノルウェーとスウェーデンでは1位を、スイスで4位、フィンランドで5位を獲得して、欧州で大ヒットを記録した。(アメリカではBillboardで最高位180位を記録しているが、殆ど知られない存在であった。)
収録曲は以下の全10曲である。『Victory Of Love』『Summer In Berlin』『Big In Japan』『To Germany With Love』『Fallen Angel』『Forever Young』『In The Mood』『Sounds Like A Melody』『Lies』『Jet Set』。
この中からシングル・カットされたのは4曲である。デビュー・シングルの『Big In Japan』は本国ドイツ(当時は西ドイツ)、スウェーデン、スイスで1位を獲得したのをはじめ、スペイン、ベルギー、イタリアでは最高位2位、ノルウェーでは最高位3位、オーストリア、アイルランドで最高位4位、イギリスで最高位8位を記録するというように欧州で大ヒットを記録した。ちなみにアメリカではBillboardでは最高位66位であったが、Billboardのダンス・チャートでは1位を獲得している。続く『Sounds Like A Melody』はイタリアとスウェーデンで1位、ドイツ、オーストリアで最高位3位などを記録する大ヒットとなり、『Forever Young』はスウェーデンで3曲続けての1位を獲得したのをはじめ、イタリアとノルウェーで3位、ドイツで4位を記録して、欧州で大ヒットを続けている。そして4th.シングルの『Jet Set』はドイツで最高位11位などを記録している。
お薦め曲は、彼らの最大のヒット曲でもある『Big In Japan』とアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Forever Young』、そして『Victory Of Love』と『To Germany With Love』をピックアップしておく。
言語のこともあってか、ドイツのバンドは日本ではあまり紹介されないが、ドイツのダンス音楽の世界は結構取り上げられることがある。(特に'70's終盤の世界的ディスコ・ブームの時には、ボニーM、ジンギスカン、アラベスクなどのドイツ出身のグループがそのブームの一翼を担っていた。)しかし彼らが日本では無名に近い存在であるというのはちょっと残念な所である。
欧州のダンス・ミュージックの世界では、彼らは'70'sのディスコ・サウンドと'90'sのユーロ・ビートの間を埋めるポジションに位置していて、(とは言っても、メンバーチェンジがあるものの、現在でも現役として彼らは活動を続けているので、'80'sに限られることはないのですが...)明るく爽やかなサウンドは如何にも'80'sらしいものである。また、何処かに哀愁さを感じさせるメロディというのも心を引きつけてくれるものである。
と言うことで、彼らは'80'sサウンドがお好きな方、欧州のダンス・ミュージックがお好きな方はチェックしておきたいグループであり、その最もセールスの良かったアルバムである本アルバムは要チェックです。
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