ALTERED IMAGES『HAPPY BIRTHDAY』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。(結成は1979年である。)ポスト・パンクのバンドに分類されているが、ポップで楽しいサウンドを聴かせてくれるバンドである。(当時は話題の方が先行したバンドでもありました。)アメリカではさっぱりだったが、本国イギリスではそれなりのヒットを記録していて、本アルバムはイギリスで最高位26位を記録している。
収録曲は、オリジナル版では全13曲であるが、2004年に再発された時に6曲のボーナス・トラックが追加されて、現在では全19曲になっている。収録曲は以下の通りである。『Intro: Happy Birthday』『Love And Kisses』『Real Toys』『Idols』『Legionnaire』『Faithless』『Beckoning Strings』『Happy Birthday』『Midnight』『A Day's Wait』『Leave Me Alone』『Insects』『Outro: Happy Birthday』(以下はボーナス・トラック)『Dead Pop Stars』『Sentimental』『Who Cares?』『Happy Birthday [Dance Mix Version]』『So We Go (Whispering)』『Jeepster』。
この中からシングル・カットされたのは2曲であって、『A Day's Wait』と『Happy Birthday』である。前者の方は特にチャートインすることも無かったが、後者の方はイギリスで最高位2位を記録する大ヒットとなっている。また、ボーナス・トラックとして収録されている『Dead Pop Stars』はアルバム未収録曲であった彼らのデビュー・シングルである。
お薦め曲は、彼らの最大のヒット曲である『Happy Birthday』を筆頭に、『A Day's Wait』『Love And Kisses』『Idols』『Leave Me Alone』をピックアップしておく。また、アルバムの冒頭を飾る『Intro: Happy Birthday』と幕を下ろすことになる『Outro: Happy Birthday』はヒット曲『Happy Birthday』と共に本アルバムをドラマティックなものにしているだけに、しっかりとチェックしておきましょう。尚、ボーナス・トラックの『Dead Pop Stars』はアルバム未収録であったため、収録されているのは嬉しいところである。
当時のイギリスからは、第二次ブリティッシュ・インベージョンの波に乗って、彼らと同じようなジャンルの音楽を奏でるグループが次々とアメリカでブレイクし、音楽シーンを席巻するようになるが、彼らはアメリカではさっぱりであって、本国イギリスでしか受け入れらなかった。で、3枚のアルバムを発表して1983年に解散してしまっている。(2nd./3rd.アルバムの方がイギリスではより大きなヒットになった。)それだけに、彼らのデビュー・アルバムが、ボーナス・トラックが追加されての再発になっているというのは、UKサウンドがお好きな方には嬉しい所である。
サウンドの方は、第二次ブリティッシュ・インベージョンでアメリカで大ヒットをしたいくつかのグループのサウンドに近いものがあって、明るく楽しい'80's初期の典型的なポップ・ミュージックである。'80'sサウンドがお好きな方であれば、特に違和感なく楽しめることでしょう。万人にはお奨めしないが、'80'sサウンドのファンであれば、チェックだけはしておきたいアルバムである。
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