B-52's『COSMIC THING』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1989年に発表された彼らの5枚目のスタジオ・アルバムであり、彼らの発表したアルバムの中では最もセールスの良かったアルバムである。また、彼らの放ったシングルの中でも最高のチャート成績を残した2曲が収録されている。ということで、本アルバムは彼らの代表作というアルバムである。尚、アルバム・チャートでは、オーストラリアとニュージーランドで1位を獲得していて、アメリカでもBillboardで最高位4位を記録、イギリスでも最高位8位を記録していて、1990年のBillboard年間アルバム・チャートでも9位にランクインしている。
収録曲は以下の全10曲である。『(Shake That) Cosmic Thing』『Dry County』『Deadbeat Club』『Love Shack』『Junebug』『Roam』『Bushfire』『Channel Z』『Topaz』『Follow Your Bliss』。
この中からシングル・カットされたのは5曲である。『(Shake That) Cosmic Thing』と『Channel Z』(イギリスで最高位61位)は特にヒットしていないが、『Love Shack』はBillboardで最高位3位、イギリスでも最高位2位、豪州とニュージーランドでは1位を獲得していて、1989年のBillboard年間シングル・チャートでも47位にランクインしている。そして『Roam』はアメリカでは最高位3位、イギリスでは最高位17位、豪州では最高位11位、ニュージーランドでは最高位2位を記録し、1990年のBillboard年間シングル・チャートでは40位にランクインしている。そして『Deadbeat Club』はアメリカで最高位30位、豪州では最高位76位、ニュージーランドでは最高位21位を記録している。
この中からのお薦め曲は、彼らの代表曲でもある『Love Shack』と『Roam』のシングル・ヒットを記録した曲と、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Cosmic Thing』、そして『Topaz』と『Follow Your Bliss』をピックアップしておく。
本アルバムは前作から3年ぶりのアルバムであるが、前作のレコーディング中にリッキー・ウィルソンが急逝してしまったことで、アルバムを発表したものの活動休止となっていただけに、復帰作でもある。バンドとしてはリッキーの死という大きな出来事があったものの、サウンドの方ではそれを乗り越えたことからスケール・アップしていて、彼らの独自のスタ輝をたっぷりと堪能出来る内容に仕上がっている。
'80'sもまもなく幕を閉じようとしていた時期に、'90'sでの活躍を期待出来るだけの内容のあるアルバムであるが、本アルバムの後、シンディが脱退(後に復帰している)というように色々とあって、その期待には十分に応えてくれていないが、彼らのバンドとしての力量を知るには最高のアルバムである。
↓ゴールドCDでもリリースされています。
コメント 0