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BEASTIE BOYS『LICENSED TO ILL』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。結成は1979年であるが、当時は「THE YOUNG ABORIGINES」というバンド名で活動していて、パンク・ロックをやっていた。1981年にBEASTIE BOYSと改名してからサウンドの方も変化をしていくことになるが、結成から7年、B.B.と言う名前にしてからも5年という時間が流れて、ようやく発表されたアルバムとなった。ということで、1st.アルバムと言っても、キャリアの方は新人バンドとは比べものにならないだけのものがあって、完成度も高くて大ヒットを記録することになった。特にアメリカでは、Billboardで7週連続1位を獲得して、1987年のBillboard年間アルバム・チャートでも堂々3位にランクインしている。尚、イギリスでも最高位7位を記録する大ヒットとなっている。

収録曲は以下の全13曲である。『Rhymin & Stealin』『The New Style』『She's Crafty』『Posse In Effect』『Slow Ride』『Girls』『(You Gotta) Fight For Your Right (To Party!)』『No Sleep Till Brooklyn』『Paul Revere』『Hold It Now, Hit It』『Brass Monkey』『Slow And Low』『Time To Get Ill』。

この中からは都合7曲がシングル・カットされている。それらの中でも『(You Gotta) Fight For Your Right (To Party!)』はBullboardで最高位7位を記録して、1987年のBillboard年間シングル・チャートでは98位にランクインしている。また、イギリスでも最高位11位を記録してい、本アルバムからの最大のヒット曲となっている。アメリカでは『Brass Monkey』がBillboardで最高位48位を記録していて、イギリスでは『No Sleep Till Brooklyn』が最高位14位、『Girls』が最高位34位を記録している。それ以外のシングル・カット曲は『Hold It Now, Hit It』『The New Style』『Paul Revere』であるが、BillboardのHOT 100やイギリス・チャートにはランクインしていない。

お薦め曲は、彼らの最大のヒット曲となった『(You Gotta) Fight For Your Right (To Party!)』と『Brass Monkey』『No Sleep Till Brooklyn』というシングル・ヒット曲と、『Rhymin & Stealin』をチョイスしておくことにする。

彼らのキャリアから、パンク、ハードコア、ラップなどが融合したサウンドと言われることがあるが、それは彼らが辿ってきたジャンルを単に並べて語っただけであって、本アルバムのサウンドを正しく伝えていない。サウンドはヒップホップをベースとしたものであって、ハード系のエッセンスとラップの要素で仕上げているが、「融合」とは言えるものではない。が、'80's終盤から'90'sになると、彼らのようなサウンドが氾濫することになるだけに、何かと分類されようとしてしまうだけである。(B.B.サウンドとでも言ったらいいのに...)

いずれにしても、彼らが'90'sの音楽シーンに与えた影響の大きさを考えると、満を持して発表された1st.アルバムということで、しっかりと聴いておきたいアルバムの一つということになる。リリースから20年以上の歳月が流れているものの、全く色褪せていないという所は凄いところである。兎に角、'80'sサウンドの奥深さを知ることの出来るアルバムの一つである。

 

Licensed to Ill

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: UM3
  • 発売日: 1995/03/28
  • メディア: CD

ライセンスト・トゥ・イル

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2008/12/03
  • メディア: CD

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