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BLUE RODEO『OUTSKIRTS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1987年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。カナダ出身のカントリー・バンドである彼らであるが、結成は1984年であり、下積み時代を経て、ようやくメジャー・デビューを果たしてリリースされたのが本アルバムである。カントリー・テイストのあるロックであるが、'80's後半にはHR/HMのバラードと、産業ロックと呼ばれる如何にもイットしそうなロック主流を占めるようになっていた時期であるが、そんな所にカントリー調をベースにしたロック・サウンドは、('70'sにも、'80'sにも、それぞれヒットした時期があったが)少しだけ新鮮なものがあった。しかも、メロディ・ラインはポップ寄りで親しみやすくて聴きやすいものであった。彼らはカナダでの活動を中心に行っているため、アメリカ進出は当時はしていないが、ちょっとした新しい風を感じさせてくれたバンドであった。(現在も現役で活動中ですが...)そんな彼らのデビュー・アルバムは、カナダでは大ヒットを記録して、カナダのアルバム・チャートでは最高位20位を記録した。

収録曲は以下の全10曲である。『Heart Like Mine』『Rose Colored Glasses』『Rebel』『Joker's Wild』『Piranha Pool』『Outskirts』『Underground』『5 Will Get You Six』『Try』『Floating』。

この中からシングル・カットされたのは4曲である。ヒットの規模は本国カナダに於いてのみであるが、1st.シングルの『Outskirts』がカナダのカントリー・チャートで最高位35位を記録して、まずまずの船出をした。そして『Try』がカナダのチャートで最高位6位(カントリー・チャートでは1位を獲得した。)を記録する大ヒットになり、名前を知られるようになった。その後のシングル『Rose Colored Glasses』はカナダで最高位40位、『Rebel』は同71位を記録している。

お薦め曲は、シングル曲からは『Try』と『Rose Colored Glasses』、それ以外では『Heart Like Mine』『Piranha Pool』『Floating』をピックアップしておく。

アルバム全体にはゆったりとした雰囲気が漂っているが、これが大地の香がするカントリー・テイストとマッチしていて、心地よさを与えてくれる。派手な所は無いが、安定したサウンドであり、しかもポップ寄りということで、親しみやすく、安心して聴くことが出来る。

'90'sと入ると、カントリーの一大ブームが到来することになるが、彼らはそのブームには特に関係していない。そういうことでは、時期的には少し早かったということになるが、カントリー系のサウンドがあまり聴かれなくなっていた時期に登場して、カントリーの良さを改めて教えてくれるアルバムでもある。それだけに、ゆっくりと、じっくりと、静かに聴きたいアルバムの一枚である。

 

Outskirts

Outskirts

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea
  • 発売日: 2007/12/25
  • メディア: CD


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