ケータイ刑事銭形命11話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
「銭形命」の第11話「交響曲第28番多聞調 作品194≪ボム≫ ~世界ペア音楽祭爆弾予告事件」の「裏ネタ編」の2回目となる今回は、この物語ではこれがあってこそということなので「楽器」について、そしてこの物語に登場した楽器から、命ちゃんが使った「サックス」について、松山さんが使った「ギター」について記します。(それ以外の楽器は次回ということで...)尚、「サックス」については「命・1話[裏ネタ編]PART 1」で記したものをベースにして加筆しました。
尚、BS-TBSの本放送時に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「楽器」:音楽を演奏するために使用される道具の総称である。英語では「(Musical) Instrument」と言う。
大別すると、弦、管、打楽器に分けられる。(鍵盤楽器を別にする場合もある。)また、別の分類(音を出す原理による分類)をすると、体鳴楽器、膜鳴楽器、弦鳴楽器、気鳴楽器、電鳴楽器の5つに分類できる。(電鳴楽器は楽器の中でも比較的新しいものであって、ここ数十年の間に生まれたものである。)
体鳴楽器は楽器の一部分に刺激が与えられることで音を出す楽器であって、打楽器の一部(シンバルなど)が含まれる。膜鳴楽器は張力を持たせて張られた膜に刺激が与えられることによって音を出す楽器であって、太鼓の類が含まれる。弦鳴楽器は張力を持たせて張った弦(糸)に刺激が与えられることによって音を出す楽器で、バイオリン、ギターが含まれる。気鳴楽器は息を吹き込んだりして空気の流れによって音を出す楽器であって、各種の笛やラッパの類が含まれる。
更に、音を出す演奏方法によって分類することもある。この場合は、管楽器(木管/金管楽器)、弦楽器、打楽器、鍵盤楽器、電気楽器、電子楽器がある。
どこの国、民族にでも古くから楽器が存在していたが、その中でも管楽器、打楽器、弦楽器というものは古くから存在した楽器として知られている。また、他国の楽器が伝わり、それを改良したことで生まれた楽器も多数ある。
が、最も画期的だったのはピアノの発明である。ピアノは「楽器の王様」と呼ばれている楽器である。各楽器には、それぞれ出すことの出来る音の範囲(=音域)があるが、ピアノの音域が最も広く、オーケストラを構成する各楽器の音域全体を有している。(音域は最も広いが、音色まではオーケストラの他の楽器と言う訳には行かない。→電子楽器であるキーボード、シンセサイザーは音色まで自由に出せることからすると、現代ではキーボード/シンセサイザーが音色まで含めて最も出す音が多いということで、現在ではこちらが楽器の王様と言っても良いかも知れませんね。
「サックス」:サキソフォン(「Saxophone」)のことであり、その省略した言い方である。(が、一般的には「サックス(Sax)」と言う言い方が定着している。)尚、日本語では「サキソフォン」「サキソフォーン」「サクスホン」「サクソフォーン」「サックスホルン」「サクソルン」などという表記があるが、いずれも同じものである。また、英語とフランス語では「Saxophone」(但し、発音は異なる)、ドイツ語では「Saxophon」、イタリア語では「Sassofono」と言う。
金属製(真鍮)の木管楽器の一つであり、シングル・リードの楽器である。クラシック音楽だけでなく、ジャズの世界でも幅広く使われている楽器である。また、1970年代にはロックやポップスのようなポピュラー音楽の世界でも使用されるようになった。(ロックの世界では1970年代のブラス・ロックによって知られるようになり、'80's前半のダウンアンダー・ロックのブームの時には、ダウンアンダー・バンドがサックスを使っていたのが特徴となっていましたね。)
この楽器は1846年にベルギーの管楽器製作者のアドルフ・サックス(ADOLPHE SAX)が発明したものである。(1846年に特許が取得されている。)その彼の名前に因んで「Saxophone」と名付けられたが、現在では彼の名前(「サックス」)がそのまま楽器の名称として定着している。
開発当時は、木管楽器と金管楽器の双方の特徴を持つ楽器となることを目標としていたものであり、その通りの楽器となって、表現力に富んだ音を発する楽器として広く浸透することになった。また、1872年に発表されたフランスのビゼーによる『アルルの女』(ビゼーの代表曲というと『カルメン』があるが、これは1873年に発表された曲である。)はサックスを広く知らしめることになった有名な曲である。→「名曲探偵アマデウス」で取り上げてくれることを期待しています。
サックスにはソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4つの種類があるが、クラシック音楽ではアルトサックスが標準的に使われている。(当然、その4種類のサックスによる四重奏もある。)一方、ジャズなどの世界では、アルトサックスとテナーサックスが中心になっている。
楽器としては比較的新しいものであるが、20世紀になって発展したジャズの世界では当たり前の用に使用されるようになって、この楽器の存在を広く知らしめることになった。特にジャズ奏者の中には有名なサックス奏者が多数生まれている。1920年代から30年代のビッグバンドがサックスを有名なものにしたが、戦後はビッグバンドから離れて、サックスを中心とした新たなものが生まれていて、1960年代から1970年代には名盤と言われるサックスを中心にした曲を納めたアルバムが多数生まれている。そしてこれが1970年代後半のフュージョン・ブームに繋がり、誰でも知っているようなポピュラーな楽器として定着することになった。
ジャズの世界では、チャーリー・パーカーやジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズたちが時代を切り開いたサックス奏者として知られている。また、日本では「太陽にほえろ!」のテーマで有名な大野克夫や「ルパン三世」のメインテーマで知られている大野雄二はその道の大家としても知られている。ただ、サックス奏者には男性奏者が多く、女性サックス奏者はそう多くはいない。1990年代になるとキャンディ・ダルファー(CANDY DULFER)がアイドル的なことも含めて女性サックス奏者として知られている。命ちゃん(=岡本あずさ)には和製キャンディ・ダルファーを目指すというのも悪くないと思いますが...
「ギター」:英語では「Guitar」、ドイツ語では「Gitarre」、フランス語では「Guitare」、イタリア語では「Chitarra」、スペイン語では「Guitarra」と言う。弦楽器の一つであって、弦鳴楽器の代表的な楽器でもある。元を指で弾くか、ピックを使って弾くことで演奏する楽器である。(エレキギターもこれに含まれるが、エレキギターは弦の振動を電気的な信号に変換することで音を出すので電鳴楽器ということになる。)
楽器の中でも古くからあるものであり、その歴史は4000年を超えている。(但し、当時から現在のような6弦のギターであった訳ではない。)紀元前25世紀頃のシュメール文明(メソポタミア文明)にその原形が見られるものであり、それが各地に伝わり、形を変えていき、今日のギターに発展した。歴史が長いだけに、世界各国に、原理的には同じであるが形の異なるギターが数多くある。ウクレレ、マンドリンなどは比較的広く知られている楽器である。また、日本の三味線もピックではなくて桴で弦を弾いて音を出すが、ギターの仲間である。また、バイオリン、チェロ、コントラバスなどのように弓で弦を弾くことで音を出す楽器もある。(「ピチカート」と呼ばれる指で弦を直接弾く奏法もある。)
現在、「ギター」と言うと、クラシック・ギターと呼ばれる6弦のものが中心となっている。また、使用されるの音楽のジャンルとしては、クラシック音楽よりもポピュラー音楽の方での使用が多い楽器でもある。(19世紀のロマン派の時代には、ギターは軽んじられたこともあって、クラシック音楽では殆ど使用されなくなったことが大きく影響している。)また、特にラテン諸国では愛用された楽器でもあって、フラメンコには欠かすことの出来ない楽器でもある。
↓参考まで
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- 作者: サックス&ブラス・マガジン編集部
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2009/02/28
- メディア: ムック
New Sounds In Ensemble プレイ・バッハ <サクソフォン4重奏>
- 作者: 森田 一浩
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
- 発売日: 2007/08/07
- メディア: 楽譜
The SAX (ザ・サックス) 2007年 05月号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: アルソ出版
- 発売日: 2007/03/24
- メディア: 雑誌
ギター・マガジン 地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ 暴走するクラシック名曲編(CD付)
- 作者: 小林 信一
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2007/05/31
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