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BOOMTOWN RATS『THE FINE ART OF SURFACING』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表された彼らの3rd.アルバムである。アイルランド出身のバンドとしては初めてイギリスでNo.1の座を獲得した彼らであるが、アメリカではさっぱりというのも不思議な所である。本アルバムはイギリスでは最高位7位、カナダでは最高位6位を記録しているが、アメリカではBillboardで最高位103位であった。

また、本アルバムは、アメリカ・サンディエゴで起きた小学校学校での銃乱射事件を描いた曲『I Don't Like Mondays』(彼らの代表曲でもある。)が収録されているということで、銃乱射事件が起こる度に必ず語られていることでも知られているアルバムでもある。

収録曲は、オリジナル版では全10曲であったが、2005年にリマスターされたときに5曲のボーナス・トラックが追加されて、全15曲となっている。収録曲は以下の通りである。『Someone's Looking At You』『Diamond Smiles』『Wind Chill Factor (Minus Zero)』『Having My Picture Taken』『Sleep (Fingers Lullaby)』『I Don't Like Mondays』『Nothing Happened Today』『Keep It Up』『Nice N Neat』『When The Night Comes』。(以下はボーナス・トラック)『Episode #3』『Real Different』『How Do You Do?』『Late Last Night』『Nothing Happened Today (Live In Cardiff)』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。問題の『I Don't Like Mondays』は、イギリス、アイルランド、オーストラリアでは1位を獲得、カナダでも最高位4位を記録しているが、アメリカでは最高位73位であった。(内容が強烈過ぎたこともあって、放送局がON AIRを自粛したことも影響している。)続く『Diamond Smiles』もイギリスでは最高位13位を記録しているがアメリカではチャートインせず、『Someone's Looking At You』はイギリスでは最高位4位(アメリカではチャートインせず)を記録している。

お薦め曲はやはり『I Don't Like Mondays』である。冒頭のメロディアスな所から一転して社会的な問題を取り上げているというのはポイントの高いところである。そしてシングル曲でもある『Someone's Looking At You』と『Diamond Smiles』、そして『When The Night Comes』をピックアップしておく。

彼らのチャート成績は、カナダではビッグヒットがあるのに、アメリカではさっぱりという結果になっているが、アメリカでは何かと外野の声が五月蠅いためでもある。とは言っても、そのメッセージ性が余りにも強烈ということの証でもある。(実際、BOB GELDOFはBAND AIDをはじめとして、企画したことを大成功させている。)

確かに、個性が強すぎて、ということ一面があるものの、音楽的には充実した内容であるだけに、じっくりと聴いておきたいアルバムの一つである。それにしても、あの事件から30年以上が流れているのに、同じような事件が(特にアメリカでは)時々起こっているというのは...

 

The Fine Art of Surfacing

The Fine Art of Surfacing

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal/Mercury
  • 発売日: 2005/03/08
  • メディア: CD

哀愁のマンデイ

哀愁のマンデイ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2006/12/20
  • メディア: CD

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