怪談新耳袋 百物語 [ドラマ]
久しぶりの1話5分(=ショート形式)の新作となった今回の「新耳」。怖いということでは相変わらずであるのだが、キャストのことを考えると、全体構成としては粗が気になったものとなってしまいました。(第4、第5シリーズのようにすれば良かったのに...)
というのは、同じ人が複数の物語に出演しているのだが、役名がバラバラということである。それぞれの物語は独立した物語であるとはいうものの、1話5分のショート作品をまとめて放送するのであれば、同じ人が出演していると、同じ役と受け取るのが常識であるだけに、シリーズ構成が杜撰だったとしか言いようがないですね。(相変わらず、最近の丹羽Pは呆けているとしか言いようがない...)実際、第4、第5シリーズでは同じ人は同じ役名での出演でした。(→1人の人が何度も恐怖体験をしているということになって、1話1話での恐怖と、複数まとまっての恐怖とが出てくるので、構成としても上手いものでした。)
また、OPのあの映像(手形)はそのままであるが、ラストのキャスト、スタッフの名前が出るところの音楽が変わっていたが、これは元の方が良いですね。(ギターソロが余計に目立ったアレンジというのは、ロックじゃないんだし...)
尚、99話で完結したはずだったこともあるのか、今回の物語は101話から110話(漢数字を使用していました。)ということになっていて、「100話」は欠番になっていました。ということは、以前のものは全99話ということで完結させているが、これから新たな99話を製作するつもりなのかしら...?少なくとも、今回の10話だけで打ち止めというのでは、数字的なことを考えると中途半端ですし...(ちなみに、真野恵里菜主演で、劇場版の新作が準備されている。)
ところで、各物語の方は、公式HPに掲載されている物語であるが、順番はHPに記されている通りではなかったですね。(話数の方は、放送順に101から110までの連続番号になっていました。)
1本1本は十分恐怖を感じるものであり、「新耳」と言うことではクオリティも高かったですね。しかも、54分枠で、3本、2本、3本、2本ずつの放送、間のCMは1分×3回ということで、終了後の1分のCMを含めてもCM占有率が7.4%ということになり、CMによって白けてしまう、ということも殆どありませんでした。(地上波では考えられないCM占有率ですね。(地上波は18%~20%程度が標準的である。))
しかし、いくつかの物語は過去の「新耳」で見たような設定であって、それをアレンジしただけと感じたこと、(前述の)登場人物の役名に於ける全体構成の甘さがあったということで、今回の10本の新作を一つとして捕らえると、一応は合格点(優良可で「可」というレベル。)とはいうものの、詰めの甘さがたっぷりと出ていたのが残念でした。が、今回の10本は「怖くない物語」が無かったのは良い所でした。
以下、放送順に、一言ずつ記しておきます。
101話「スリッパ」:悪戯と思ってしまうのも納得できるが、怖いですね。
102話「寺に預けられた理由」:ふむふむ、でも、もう一捻りほしい...
103話「ついてくるもの」:これに似た経験は誰にでもありそう。
104話「扉の向こう」:戸締まりはしっかりとしましょう。
105話「赤塗り」:タイトルを変えた法がより怖く感じると思いますね。
106話「帰宅」:最初は夢オチと感じたが、なるほどでした。
107話「庭の木」:こういう話は何処かで聞いたことがあるが、確かに怖い...
108話「隣の女」:怖いものの、以前にあった物語のアレンジですね。
109話「空き家」:以前にあった物語のアレンジで今一つ練り方が足りない...
110話「市松人形」:人形とは怖いものでもありますね。
↓同じタイトルだけど、今回の10話は含まれていません。
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↓第4、第5シリーズ(同じ人が出演するなら、こうしないと...)
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