BILLY IDOL『BILLY IDOL』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1982年に発表された彼のソロ・デビュー・アルバムである。(前年に4曲入りのミニ・アルバムを発表しているが、フル・サイズのアルバムとしては「デビュー・アルバム」と言うことが出来る。)アイドル的な人気もあったパンク・バンド・GENERATION Xを解散してソロになった彼であるが、デビュー・アルバムということでは十分なクオリティを持っているアルバムであって、MTVでの相乗効果もあって、納得できるロックを聴かせているアルバムである。尚、本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位45位を記録している。
収録曲は以下の全10曲である。『Come On, Come On』『White Wedding, Part. 1』『Hot In The City』『Dead On Arrival』『Nobody's Business』『Love Calling』『Hole In The Wall』『Shooting Stars』『It's So Cruel』『Dancing With Myself』。
この中からシングル・カットされたのは2曲で、『Hot In The City』はBillboardで最高位23位、イギリスでは最高位58位を記録するまずまずのヒットとなった。そして『White Wedding』(当然、シングル・バージョンである。)はBillboardで最高位36位、イギリスでは最高位6位を記録している。
お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Hot In The City』と『White Wedding, Part. 1』(これはシングル・バージョンとは別バージョンである。)、そして『Come On, Come On』『Dead On Arrival』、前年に発表されたミニ・アルバムに収録されていて、GENERATION Xとしてのラスト・シングルでもあって、それをセルフカヴァーして、彼のソロ・デビュー・シングルとなった『Dancing With Myself』(GENERATION Xとしてイギリスで最高位62位を記録し、彼のソロ名義としてBillboardで最高位102位を記録している。)をピックアップしておく。
彼がソロ・アーティストとして大ブレイクするのは翌1983年に発表される2nd.アルバム「REBEL YELL」ということになるのだが、本アルバムでもその片鱗を伺うことが出来ていて、ロック・アルバムと言うことではクオリティも高い。
ところで、ビジュアル的な部分も受け入れられたGENERATION Xであるが、それを解散したのは1981年である。パンク系のサウンドということもあるが、第二次ブリティッシュ・インベージョンの波でイギリスのバンドが勢いがあった時期であるだけに、彼がソロににならずにGENERATION Xとしての活動を続けていたら、'80's初頭のロック・シーンもまた違ったものになっていたことだと思うのですが...(ただ、『Rebel Yell』のヒットは生まれなかったでしょうが...)
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