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BONNIE HAYES『GOOD CLEAN FUN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼女の1st.アルバムである。'80's初頭のベイエリア(サンフランシスコ)の音楽シーンはなかなか活発であって、面白いサウンドが生まれてくることになるが、彼女もそんなベイエリアから飛び出したニューウェーブ系のポップなシンガーの一人である。ベイエリアというと、JEFFERSON AIRPLANE(JEFFERSON STARSHIP)の存在が大きく、紅一点のグレイス・スリックを抜きに語れないが、THE WILD COMBOを率いていたボニーの登場はポスト・グレイス・スリックを感じさせるものがあった。(結果的にはグレイスのような所まではいきませんでしたが...)

収録曲は以下の全10曲である。『Girls Like Me』『Shelly's Boyfriend』『Separating』『Dum Fun』『Coverage』『Inside Doubt』『Joyride』『Loverboy』『Raylene』『Last Word』。

お薦め曲としては、『Girls Like Me』『Shelly's Boyfriend』『Inside Doubt』『Loverboy』という所をピックアップしておく。特に最初の『Girls Like Me』は、'80'sという新たな時代の期待の星になると思わせるだけの秀曲である。

全体を通してキャッチーで聴きやすいメロディの曲が集まっていて、ポップなテイストに染まった楽しい曲であり、とても聴きやすい仕上がりになっている。また、4曲は共作であるが全曲彼女の作でもあって、ソングライターとしても良いセンスをしていることが分かる。

残念だったのは、特に大きなヒットとはならず、ベイエリアの音楽シーンでは名前が知られることになったものの、全米で、またはワールドワイドにはブレイクしなかったという所である。(→それだけアメリカの音楽シーンは層が厚いということでもある。)しかし、'80'sのベイエリアと言うと、JEFFERSON(AP/SSを含む)だけでなく、HUEY LEWISも世界的にブレイクするというように、音楽シーンを引っ張るようなビッグ・スターが登場している地でもある。確かにJEFFERSONやH. LEWISと比べると小粒な印象があるものの、ベイエリア・シーンを語るのであれば、彼女はしっかりとチェックしておきたいアーティストの一人であり、そのデビュー・アルバムである本作は聴いておきたいところである。句無くとも聴いて損をするということはないだけの完成度には達しているのに...

 

Good Clean Fun

Good Clean Fun

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wounded Bird
  • 発売日: 2007/09/18
  • メディア: CD


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