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アザミ嬢のララバイ#7 [ドラマ]

いつものような物語である。が、今回はオーソドックスな演出が非日常的な世界を表現するのには良いのだが、それが逆にありふれた世界観を感じさせるものとなってしまい、ちょっと残念でした。(オーソドックスというのは「シャボン玉」を使った演出のことである。)安上がりな舞台劇のようなセットを使っているのはいつものことであるが、折角、普通のテレビドラマでは見られない特徴があるのだから、それをもっと生かした方が良かったと思うのですがね...

高校生のゆかりは離婚した母との二人暮らし。しかし、母は仕事かデートで家に殆どいないため、寂しい毎日を過ごしている。友達もいないゆかりの唯一の話し相手は飼育している金魚のローレンスだけだった。いつも餌を与えては話しかけていた。

ある日、ゆかりは奇石屋という石を使ったアクセサリーを売っている店に立ち寄り、不思議な石に魅入られる。が、持ち合わせも無かった。で、小物を買い、それを精算している店主の隙を突いて、その石を万引きした。店を出る際、店主は万引きしたことをしっかりと見ていた、石の使い方を話すが、万引きしていないと惚けて店を出たゆかりだった。そして帰宅すると、その万引きした石をローレンスの水槽の中に入れた。

次の日、学校をサボって帰宅したゆかりは、ローレンスが消えていることで慌てた。が、そこに金魚のローレンスと名乗る男が現れた。最初は信じないゆかりだったが、ゆかりの日常の話をするローレンスに、ゆかりは、金魚のローレンスが人間になったと信じるようになり、ローレンスに対して愛情を持つようになるまで時間はかからなかった。

ローレンスは奇石屋を尋ね、店主と話をすると、あの魔法の石のために人間になったが、それは次の三日月の夜までの間だと知った。それからのローレンスはゆかりを色々と諭すようなことを話すようになる。そして三日月の夜になった。

何処かに行って帰ってこないローレンスを心配したゆかりは心当たりの池に行くと、そこにローレンスはいた。ローレンスの態度から、ゆかりは魔法が消えてしまうことを察した。心の整理をつける話をして、ゆかりは一人で生きていく決心が付いた。雲間から三日月が姿を見せると、ローレンスの姿は消えていた。
女子高生を主人公とした物語としたら、ありふれたものだったが、更に今回の物語には大きな欠陥があったのが遺体所である。

今回の物語は三日月がキーワードになっているが、三日月は日没直後に西の空に見られるものであり、夜には既に地平線の下に沈んでいる。(上弦側の場合)物語では、どう考えても三日月が出ているような時間帯ではなく、夜の物語となっている。つまり、今回の物語の時間設定では三日月はあり得ないのである。ファンタジックな物語であるとはいっても、こういう基本的なところを無視するような物語は完全に白けてしまうだけである。ということで、今回の物語は練りが甘すぎて赤点、全10話の中でもハズレということでした(10話あったら、いくつかはハズレという作品があるだろうとは思っていたが、今回がそのハズレでした。)

 

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