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CHRISTOPHER CROSS『BACK OF MY MIND』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1988年に発表された彼の4枚目のアルバムである。1979年の暮れに発表されたデビュー・アルバムの大ヒットで、'80'sに向けて彗星の如く現れた彼であるが、デビュー作以降はセールスが落ちてきて、チャート成績も伸び悩むことになるが、そレを象徴するアルバムとなってしまい、本アルバムをもってレコード会社を移籍することになる。ということで、彼間キャリアに於いては輝かしい'80'sの最後の花と言ったアルバムになった。(4枚目となった本アルバムからはヒット曲も生まれなかった。)

収録曲は以下の全10曲である。『Someday』『Never Stop Believing』『Swept Away』『Any Old Time』『I Will (Take You Forever)』『She Told Me So』『Back Of My Mind』『I'll Be Alright』『Alibi』『Just One Look』。

この中からシングル・カットされたのは『Swept Away』と『I Will (Take You Forever)』の2曲であるが、いずれもがBillboardのHOT 100はおろか、ACチャートにもランクインしなかった。(セールスが落ちた前作からは1曲がBillboardのHOT 100に最高位68位とはいうもののランクインしている。)

お薦め曲は、ヒットしなかったとはいうものの佳曲である『Swept Away』と『I Will (Take You Forever)』、そして『Someday』『I'll Be Alright』をピックアップしておく。

彼と言うとフラミンゴがお馴染みであるが、そのフラミンゴを前作ではアルバム・ジャケットに登場させなかったことでアルバム・セールスが伸び悩んだと思ったのか、本作ではフラミンゴを1羽ではなくて複数登場されているが、その神通力も通じなかったのは残念であったが、内容的には決して悪いものではない。体格の良い彼の姿からはちょっと創造できない綺麗なで繊細に澄んだボーカルは健在であって、日本ではAORとして十分ヒットしそうな要素が詰まっている。じっくりと聴かせるバラードから、ポップスと言って良い明るく楽しい曲まで詰まっている。

ジャケットに彼自身が登場していることがセールスのマイナスになったとまでは言わないが、1st./2nd.アルバムのようにフラミンゴをあしらったイラストのジャケットにして、AORということをもっと強調したら、少なくとも日本ではヒットすると思われるだけの内容となっている。

それだけに、彼の本国・アメリカでのセールスとチャート成績が悪かったことから回避するのではなく、じっくりと聴いてもらいたいアルバムである。

 

Back of My Mind

Back of My Mind

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea
  • 発売日: 2000/03/13
  • メディア: CD

↓セールスが伸び悩んだ前作との「2 in 1」(2枚組)はお買い得かと...

Every Turn of the World/Back of My Mind

Every Turn of the World/Back of My Mind

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Friday
  • 発売日: 2008/10/07
  • メディア: CD


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