CAMOUFLAGE『VOICES & IMAGES』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1988年に発表された彼らの1st.アルバムである。彼らはYMOの影響を受けたメンバーたちが作ったドイツのテクノ・ポップ(エレ・ポップ)バンドである。(結成は1983年であるが、メジャー・デビューしたのは'80's後半であるので「テクノ」と言う言葉は既に死語でしたけど...)彼らは活動をドイツを中心とした欧州としたことで、アメリカでは殆ど知られることはなかいのだが、良質のエレ・ポップを聴かせていて、本国ドイツではそれなりのヒットを記録している。また、本アルバムは、彼らのシングル曲で唯一、アメリカ(Billboard)にチャートインした曲が含まれている。尚、本アルバムは、ドイツ(当時はまだ西ドイツであった。)では最高位6位を記録している。
収録曲は、オリジナル版では全10曲であったが、現在は2曲のボーナス・トラックが追加されていて、全12曲となっている。(後ろの2曲がボーナス・トラックである。)収録曲は以下の通りである。『That Smiling Face』『Helpless Helpless』『Neighbours』『The Great Commandment』『Winner Takes Nothing』『Strangers Thoughts』『From Ay To Bee』『Where Has The Childhood Gone』『Music For Ballerinas [Instrumental]』『I Once Had A Dream』『They Catch Secrets』『Pompeji [Instrumental]』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。アメリカでもヒットを記録したのが『The Great Commandment』であり、この曲は彼らの発表したシングル曲で唯一、BillboardのHOT 100にチャートインしていて、最高位59位を記録している。また、本国ドイツでは最高位14位を記録している。続いて『Strangers Thoughts』がドイツで最高位20位がヒットして、3rd.シングルの『Neighbours』はドイツで最高位58位を記録している。
お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『The Great Commandment』と『Strangers Thoughts』、それ以外では『Helpless Helpless』と『From Ay To Bee』をピックアップしておく。また、インスト・ナンバーの『Music For Ballerinas』は別の意味での注目曲であり、YMOの影響を受けているということを垣間見せている曲でもある。
サウンドの方は'80'sのエレポップというものズバリであり、とても聴きやすいものである。また、随所にテクノっぽい所が感じられるが、こういう所も'80'sらしいサウンドである。それにしても、日本のYMOが与えた影響が出ているということで、改めてYMOの存在の大きさも感じられるところである。YMOなどのテクノ・サウンドがお好きな方も聴いておいた方がよいアルバムである。
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