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アザミ嬢のララバイ#8 [ドラマ]

本シリーズに於いては、今回はいつも以上にお金が掛かっているようなセットを使った物語でした。雰囲気は昭和初期のテイストをたっぷりと漂わせていて、「竹取物語」に重なるようで重ならないような方向にもっていって、夫婦生活が破綻した中年夫婦の微妙な世界を上手く描いていましたね。が、物語としては随分と地味で、派手な所が全く無い物語でした。→「恋日・文學の唄」の「別れたる妻に送る手紙」の様なテイストを感じたが、「別れたる…」とは主人公の夫婦についての捉え方が全く違っているのと、見終わった後に「恋日」のように小さいながらも幸せを感じるというところまで生きませんでしたが... また、エンディングは「恋日~ニュータイプ」の前後編の物語である「故郷を守れ! 」と重なる所がありましたね...

竹内光太郎は妻・姫子と離婚間近という学者であった。彼は「月蛍」とい動物の研究を最優先にした学者バカと言う男であり、月蛍の目撃情報があれば何処にでも飛んでいくような男であった。当然、夫婦生活も無く、姫子は離婚を決意していて、新たな恋人からプロポーズされていた、で、離婚の最後通告にやってきた。

離婚届を突きつけた姫子だったが、光太郎はやはり月蛍の研究が優先していた。そんな2人はある音をして、裏の竹薮に行った。するとそこには光る筍があった。光太郎は光る筍を大事にしようとするが、姫子は、自分のこと、ひいては離婚話よりも筍を大事にする光太郎を見て、「燃やしてしまえ」と呆れかえっていた。

結局、光太郎が最も大事にしていた月蛍(普通の蛍ですよね...)をようやく目にして、それを姫子に話して...ということで、光太郎の思いを姫子はようやく知り、幕ということで、雰囲気だけはとても良かったですね。

本シリーズの(これまでの)物語は、派手な所はないとは言っても、何か1つはポイントとなるものがあった。今回の物語はそれは「月蛍」であるのだが、途中で「光る筍」を出したことで、やはり「竹取物語」を意識するようにしたが、これの使い方が今一つでしたね。確かに、筍を我が子のように大事にする光太郎というのはことで、自分たち夫婦に子供がいない寂しさを表現することになっていたが、もう一工夫欲しい所でした。でも、前回のような「ハズレ」ではなく、色々と考えさせられるところのある物語で、後から色々と振り返って学ぶべき所は学びましょう、という物語でもありました。

 

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