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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その159) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「火だるま」です。取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・1st.6話」、「007」からは「消されたライセンス」です。尚、「ケータイ刑事」からは劇場版第一作(通称「M1」)も取り上げても良いのだが、それについてはあえて外すことにします。(次回へ回します。)

ケータイ刑事」:「・1st.6話」。「お帰りなさいませ、ご主人様! ~萌え系メイドカフェ殺人事件」という物語。この物語ではちゃんはコスプレをせず、岡野さんがコスプレをしているが、雷ちゃんのコスプレがあれば、より楽しめたのですがね...

メイドカフェ「かめいど」の人気No.1メイドの城星ナーミに殺人予告状が届き、ちゃんと岡野さんは「かめいど」に行った。この時、ちゃんはいつものように青葉台学園の制服を着ていたが、岡野さんはコスプレをしていた。(コスプレでの来店客は、抽選でメイドの撮影会に参加できるためである。)

ちゃんは店内にニンニクの臭いがするのを感じたが、特に問題はなく、ナーミの撮影会が始まる。そしてまもなく撮影会が終了しようとした時、再びニンニクの臭いを感じたちゃん。その直後にナーミの衣装が発火した。あっという間に炎に包まれたナーミは火だるまになって焼死してしまった。

で、捜査が始まる。ナーミの衣装は燃えやすい素材のものであったとはいうものの、火の気がないところで発火したということで、岡野さんの珍推理が披露される。(この時、「M1」で用いられたトリックを岡野さんが口にするが、あっさりとちゃんに否定されてしまう。)

ちゃんもトリックを見破る所に到達出来ず、とりあえず撮影会の状況を再現することになる。が、やはり発火するような高温には達しなかった。そんな中、容疑者が撮影会で撮影した写真が出来上がり、それを見たちゃんは、ニンニクの臭いということからトリックに気づいた。

写真には青い炎が映っていて、ちゃんはトリックを説明する。犯人はリンを使い、ナーミの衣装にリンを仕込んでいた。リンは空気に触れるとニンニクのような臭いがする。また、発火点が低く、撮影会の照明でその温度には十分達する。また、犯人は指に絆創膏を貼っていたが、それはこのトリックを確かめるときに負った火傷だった。

ということで、ちゃんがトリックを見破り、真犯人(メイドカフェの店長)は逮捕された。

007」:「消されたライセンス」。1989年のシリーズ第16作であり、4代目ボンドの第2作である。本作の後、裁判沙汰となって製作が中断することになったため、4代目ボンドは本作までということになってしまった。(裁判による製作中断中に4代目のT・ダルトンとの契約期間が満了してしまった。本来は3作でボンドを演じることになっていた。)

麻薬王サンチェスの懐に飛び込んだボンドは、サンチェスの信頼を得るようになり、麻薬密輸のための加工工場に入る。では、麻薬をガソリンに溶かし、ガソリンの購入に見せかけて麻薬を売るための加工を行っていた。(当然、ガソリンに溶かした麻薬を抽出する技術も提供される。尚、分離した後のガソリンはプレゼントとサンチェスは言っていた。)で、取引相手に対して工場見学をさせる。が、この時にサンチェスの腹心である殺し屋に、ボンドの正体を見抜かれてしまい、起こったサンチェスはボンドを殺そうとする。

が、パム(=ボンドガール)の協力もあって、窮地を脱出したボンドは工場に火を点けた。このままでは工場が爆発するということで、タンクローリーに積んだ麻薬を溶かしたガソリンを避難させるため、大型タンクローリーは工場を脱出する。これを追ったボンドは1台ずつタンクローリーを破壊していく。そしてボンドが飛び乗ったタンクローリーを止めようとしてあれこれと手を打つボンド。これにサンチェスは遂に自らボンドを始末しようとして、対決になる。タンクローリーのブレーキワイヤーも切断され、運転手は逃げてしまい、ボンドとサンチェスの死闘が繰り広げられる。

サンチェスはボンドを信用したこともあって、裏切られたということで怒りに燃える。で、もみ合っていく内に、ボンドはタンクローリーに積んであるガソリンをサンチェスにぶっかけた。サンチェスはボンドにこのようなことをした訳を問い、ボンドは(友人のフィリックス(新妻・デラは殺され、フィリックスも鮫によって片足を失っていた。)の)復讐と言うと、フィリックスとデラからプレゼントとして貰ったライターで火を点けた。ガソリンを浴びたサンチェスは、あっという間に燃え上がって、火だるまとなり、断末魔の悲鳴を上げて燃えつきてしまった。

共通点は、火だるまになった本人はあっという間に全身を炎で包まれて焼死していることである。(→そもそも「火だるま」とは、全身を火に包まれて燃えることを言うので、今回のテーマからすると当たり前のことではありますが...尚、「007」では他の作品で全身ではなくて体の一部に火が点いて、という最期となったキャラクターがいるが、それは「火だるま」とは言わないので、今回のテーマには該当しないことになる。)また、火だるまにするために燃えやすい物質が使用されているが、それがどちらも一般的に考えて普通の代物ではない(「ケータイ刑事」ではリン、「007」では麻薬が溶かされたガソリン)ものが用いられたのも共通している。(リンはマッチに使用されているものの、近年ではマッチもあまり目にしなくなりましたからね...また、リンは農薬に使用されているが、これは一般的にものではないので「普通の代物ではない」ということになる。)

相違点は、火を点けたのは、「ケータイ刑事」では犯人であったが、「007」では主役のボンドである。(まあ、ボンドは殺しの許可証を持っているので、殺人罪として逮捕されることはない。但し、この物語ではその許可証を取り消されている。が、相手が麻薬王ということで、その時点では違反することになるが、相手が相手であったため、お咎めはなくミッションを果たしたということになる。)また、「ケータイ刑事」では、可燃性の高い素材の衣装にリンが仕込まれていて、撮影会の照明の熱で自然発火して火だるまになったが、「007」ではライターの火で直接点火されたということで、発火のメカニズムの違いがある。

次回は、今回の「火だるま」の続編として、「ケータイ刑事」からは「M1」を取り上げて、それについて記す予定です。(「007」からは今回と同じ「消されたライセンス」です。)「007」は今回と同じ部分であるが、そこには今回の「ケータイ刑事」とは違った共通点があるのですが、それが何かは次回をお楽しみに。

 

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