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三代目明智小五郎~今日も明智が殺される#9 [ドラマ]

最終回の一つ前の物語であるが、今回で様々な秘密が明かされたって、最終回を消化試合にしてしまうだけで、酷いですね。しかもそれ以外の酷いこともありました。

物語では、前回の物語で明智が死ななかったこともあってなのか、今回は明智と二十面相も殺されて、幽霊になった2人がコンビを組むって...ある意味では「やってくれた」と言うことが出来るが、本作の実質的な主役だった小林少女の見せ場が大きく減ってしまったのが残念でした。(防災頭巾ではコスプレとは言い切れないし...)

それよりも、酷かったのは、(MBSの放送では)途中でニュース速報のテロップ(「亀井郵政改革担当相が辞任の意向」)が出たことである。これが地震速報、台風情報や、○○大統領/首相暗殺、○○でテロ事件というようなニュースや大臣辞任というニュースならば仕方ないが、「辞任の意向」というものでは「ニュース速報」としての価値はない。これは三流週刊誌のでっち上げ記事と同類であって、「ニュース速報」として流す内容ではない。まあ、TBS(JNN)ではここのところ、報道関係で杜撰なことを続けていて信用が失墜しているが、そういうズタボロということをここでもアピールしただけでした。MBSもTBSの病状が伝染しましたね...

明智の住んでいるアパートの周辺で不思議なことが起こっている。やたらと地震が頻発していて、街中にはアクロバティックな動きをする快速の老人が出没していた。また、グリーンドーベルマンという自然保護活動団体が盛んに活動していた。

明智と小林少女はグリーンドーベルマンの2人の追跡を開始する。ある建物に入っていった2人に、明智は小林少女を待たせておいて、1人で中に入った。が、そこにはなんと二十面相の死体があった。で、明智もあっさりと撲殺されて、明智中五郎・享年三十九歳、怪人二十面相・享年三十九歳、死因・撲殺。

明智はいつものように幽霊になり、犯人を突き止めて甦ろうとする。が、そこには幽霊となった二十面相もいた。(帽子と蝶ネクタイの色が白になっている...)で、2人は協力して犯人を捜すことにした。

一方、小林少女は悪い予感を感じて、建物の中に入っていく。で、明智と二十面相の幽霊を見て、いつもの展開へ。

で、小林少女の前にグリーンドーベルマンの2人が登場して、捕まってしまって縛り上げられる。そして2人は色々と語り始めた。グリーンドーベルマンは世の中に警鐘を鳴らすため、町内の地下に地下道を張り巡らして、そこに爆弾を仕掛け、それを爆発させて町を地盤沈下させる計画を進めていた。で、爆弾の準備も完了して、2人は自分たちの理想がまもなく実現するとして、陶酔していた。

そこに明智と小林少女がいつものパターンで2人に問いかけ、2人は明智と二十面相を殺したことを認めた。で、これで甦るということで明智は自分の死体の隣で横になる。が、甦らない。

そんな所に父・大五郎がやってきた。「大五郎さん」と言う二十面相に、2人は顔馴染みだと言うことが分かる。大五郎は、2人同時に生き返らせるという前例がなかったために、閻魔大王の許可が下りなかったと言う。で、大吾郎の判断でとりあえず生き返らせて、地獄で交渉してくると言って大五郎の姿が消える。で、明智と二十面相は甦った。

小林少女を助け、爆弾処理を仕様とする3人。が、爆弾の爆発まであと15分、しかも爆弾の数は多くてとても対処しきれない。で、小林少女は「今、私たちに出来る最善の選択は逃げることしかないんです」と言うが、明智はここに残るという。これまでも間違った選択をし続けた明智は、ここでもその選択をして、少しでも町を守るための努力を続ける、と言う。これに二十面相は、卑屈な考えを捨てていないということで、「これまでの努力は水の泡」と告げた。また、爆弾の対処については「私に考えがある」と口にした。

グリーンドーベルマンの2人は公園で集会を使用としていたが、人は誰も来ていなかった。が、自分たちの理想のための集会を(人はいないのに)始めた。この公園は箱船と言う。するとそこに明智たちが登場した。この公園以外には爆弾が仕掛けてあり、ここに来た人だけが助かるということだった。が、二十面相は爆弾のいくつかをこの公園の真下に運んだ、と言い、小林少女が「あと3分」と言い、爆弾解除するように言う。が、時間になれば分かるとして、爆弾を止めない。

すると明智の出番だ、と二十面相。で、明智は説得しようとする。「みんな理想を少しずつ諦めながら生きている」と言って「あなたも少しだけ理想を諦めて貰えないでしょうか」と言う。

そんな所にあの快速の老人が現れた。グリーンドーベルマンのビラを見て花を植えることに賛同して参加したかったが道に迷っていたのだった。賛同者が現れたことで、そんな人をも巻き込んでしまうと言う明智。が、グリーンドーベルマンの根津は自らの理想に殉じる姿を見せる、と言って爆弾を解除しない。

で、タイムオーバー。しかし爆弾は爆発しなかった。タイマーはもう1人のグリーンドーベルマンの権藤が止めた。権藤は明智の言葉に動かされたのだった。根津のことが好きで、守りたかったと言うが、根津は権藤のことを嫌いと一蹴した。

そんな所に高田刑事がやってきた。で、根津を逮捕した。が、一端手錠がハズレ、根津は明智に花の種を渡した。で、改めて手錠を掛けて連行されていった。

で、明智と二十面相が、明智の言葉について語り始める。そこに大五郎が現れて、全てを語った。閻魔大王にこっぴどく怒られて、明智が死んでも甦ることが出来なくなり、二十面相に明智を殺すのを辞めてくれ、と言った。結局は、明智に試練を与えるために、大五郎が二十面相に依頼して明智を殺していたのだった。二十面相は殺しはしないが、明智は甦ると言うことで引き受けたのだった。また、二十面相は先代で廃業して、自分はしがないサラリーマンで、二十面相になれるということで協力したのだった。(奥さんが登場して、尻に敷かれていることが明らかになって連れて行かれるように去っていった。)

グリーンドーベルマンの2人は「ラブ&ピース」ということを主張した'70'sのピース運動家(やはりJ・レノンとオノ・ヨーコですね)を意識しているのは分かるが、そう言うことをするのなら、もっと設定に拘って貰いたい所である。扱おうとしているテーマが大きすぎて、十分に消化できない消化不良となり、そこに物語の秘密を明かすことを重ねたため、終盤の3分は単に説明を網羅した箇条書きのようなことになってしまい、折角の設定をぶっ壊してしまいましたね。ということで「終わりよければ全て良し」の反対で「終わり悪ければ全て悪し」ということにしてしまった残念な物語でした。

次回予告で小林少女が「次回、何やるの?」と言っていたが、まさにその通りである。今回で最終回で十分ですね。(ただ、次回が小林少女のコスプレ・ショーのようなものになるのならば、それはそれで価値はあるのだが、変な展開になりそうで...)ここまで良い感じできていたのに、今回のラスト2分でそれを覆してしまった...

 

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