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ケータイ刑事銭形泪28話(2nd.15話)[裏ネタ編]PART 10 [ケータイ刑事]

銭形泪・裏ネタ編」も今回からは通算で29話となる2nd.16話の「ああ、さそり違い ~銭形泪誘拐事件」に突入です。この物語の「裏ネタ編」は過去にはPART 9まで記している(2009/8/9、10、12、13、15、16、17、19、20日付けで記しています。)ので、PART 10からということになります。今回はサブタイトルにある言葉から「さそり(動物)」について、「誘拐」についてを増補すると言うことで、「さそり(動物)」については「・28話(2nd.15話)[裏ネタ編]PART 5」で「サソリ」として記したものをベースとして、「誘拐」については「・29話(2nd.16話)[裏ネタ編]PART 1」で記したものをベースとして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。

さそり(動物)」:漢字で表記すると「蠍」、クモ綱サソリ目の節足動物の総称である。温帯から熱帯に生息していて、夜行性動物である。体長は小さいものは3cm程度からで、殆どは10cm以下という小動物であるが、最大種のダイオウサソリ(「エンペラースコーピオン」ともいうが、これは西アフリカに分布している。)には30cm程度にまで達するものがいる。全世界では約1600種類のサソリがいるとされているが、生死に関わるような強力な毒を持っているのは極一部の種だけであって、20~30種類程度である。(他のさそりの毒は、毒性は強くない。→だからと言って安全という訳ではなく、毒性は弱くても場合によってはアナフィラキシーショックを起こす場合もあるので、やはり危険である。)

英語では「Scorpion」、ドイツ語では「Skorpione」、フランス語では「Scorpiones」、イタリア語では「Scorpioni」と言う。日本語の俳句の世界では夏の季語である。

体の特徴は、先端が鋏形状をした大きな蝕肢と、尾に毒針を持っていることである。毒に関しては、毒性の強い種は主にアフリカやメキシコに生息している種である。(それ以外の地に棲息しているものは毒性は強くはないが、「安全」ということにはならないのは言うまでも無い。)特に毒性が強いことで知られているのは、イエローファットテールスコーピオン、ストライプバークスコーピオン、中東に生息するデスストーカーという種が知られている。特に「デスストーカー」は獰猛であって動きも素早いため、とても危険な種である。(名前の「デス」は志宇全ながら英語の「Death」である。)

時々ニュースで耳にするのは、港に於いて、輸入された物資に紛れてさそりが現れた、ということであるその都度パニックになっているが、これは「サソリは猛毒を持っている」という認識が強いためである。しかし、実際には毒性の強いサソリは少なく、無害では亡いがパニックになるようなものではない。逆に、パニックに陥ることで慌てた行動をして、それがさそりを刺激することになって、さそりを攻撃的にしてしまうことの方が危険である。落ち着いて対処すれば良くことであって、下手に騒ぎ立てるということが被害を大きくしてしまうだけである。尚、さそりに対して素手で対処しようというのは無謀なことであるが、しっかりとした手袋(厚みのあるゴム手袋など)を填め、素肌を出さないようにして、さそりの動きを良く見て対処すればよい。

また、さそりの中には「蛍光現象」が見られる種がいる。これはブラックライトを当てると体が緑色に光という現象である。これはさそりの表皮にあるヒアリン層が蛍光を発するとされているが、詳しくはまだ解明されていない。(蛍光現象が見られる種のさそりは、脱皮した後に残る殻も同様に蛍光現象が起こる。)

食性は肉食であって、主に昆虫などを食べるが、時にはトカゲなどのように自分よりも体の大きい動物を襲う場合もある。さそりは狙った獲物に対して毒針を刺して、相手の体内に毒を注入する。その毒によって相手はやられてしまい、餌食となってしまう。そのため、そさりにすると、相手が自分よりも大きくても毒針を刺すことが出来ればよいので、獰猛な種はになるほど、相手が大きい動物に対しても襲う傾向が強くなる。で、そうやって仕留めた獲物は、鋏を使ってちぎって食べる。

また、さそりの行動で特徴的なものは、交尾の際、雌と雄が向かい合って互いの蝕肢をつかみ合い、前後左右に動く「求婚ダンス」と呼ばれるものが知られている。

尚、さそりは毒を持っていることから恐れられている動物であるが、イタチやジャコウネコ科の肉食性哺乳類、鳥、爬虫類は天敵であって、捕食関係にある。(特に子どものさそり(=成体になっていないさそり)は天敵に食べられてしまうことが多い。)→天敵がいるからこそ、個体数もほぼ一定に保たれているのであって、天敵の存在がなければ世界的にも凄い数になっていることでしょう...

ちなみに、日本に棲息しているさそりを記しておくと、沖縄の八重山諸島や小笠原諸島に棲息している。八重山諸島に生息するものはヤエヤマサソリであり、これは小形の種である。八重山諸島や小笠原諸島の双方に広く生息している種はマダラサソリである。尚、これらのサソリの毒性は弱い。(だからといって「安全」とは言い切れない。ただ、指されると数分で死んでしまうと言うようなことはない。)

さそりは見た目には皮膚は固いというイメージがあるが、実はそういうことはない。(サソリは昆虫ではなく、クモ綱の節足動物であり、乱暴な言い方をすると、蜘蛛の仲間というか、蜘蛛の親戚と言ったところでしょうね。)

誘拐」:他人を欺して誘い出し連れ去ること、勾引す(かどわかす)ことを言う。英語では「Kidnap」と言う。その目的は、連れ去った人(主に子ども)の親から、連れ去った人の命と引き替えに財産を脅し取る、というもの(=営利目的の誘拐)が多い。

似たような行為として「拉致」と「略取」があるが、「拉致」とは無理矢理連れて行くことであり、「略取」とは暴力行為によって連れ去ることである。「誘拐」は欺して誘い出して連れ去るというものであるため、これらは結果的に「他人を連れ去る」という行為としては同じであるが、その方法(手段)が違っている。→子供に「家族が事故にあった」と嘘を言って連れ去るという手口(=誘拐ではよくある手口である。)は子どもを騙しているので「誘拐」である。しかし、嘘をつかずに力づくで子供を捕らえて連れ去ると「拉致」となり、暴力を使って相手を子どもを傷つけてから連れ去ると「略取」となる。尚、手段が異なっても行為としては同じであるため、日本の法律(刑法)では「未成年者略取及び誘拐」というように記されることになる。

細かいことを言うと、「拐かし」または「匂引し」には、「略取」という意味と「誘拐」という意味の両方がある。(子供を欺しても、傷つけて連れ去っても「拐かし」(「匂引し」)ということになる。)現在では「拐かし」の同義語(「誘拐」と「略取」の両方の意味を持っている)として「拐取」という言葉がある。

誘拐事件は、色んな犯罪事件がある中でも「割の合わない犯罪」として知られている。これは、誘拐事件の犯人の検挙率が、他の事件の検挙率よりも高いためである。(戦後、日本で発生した誘拐事件の犯人検挙率は97%を超えている。)→身代金の取り引きのために姿を現す段階が特に逮捕の可能性を高めることになっている。(何せ、こればかりは現場に犯人が現れるのですから...)また、脅迫状や脅迫電話などによって誘拐した人の家族に連絡を取るため、これが犯人に繋がる手掛かりを色々と与えることになるため、犯人動きが分かってしまうことになる。また、誘拐した相手を何処かに監禁しておくと、その周囲に何らかの手掛かり(「声がした」ということも重要な手掛かりとなる。)を残すことになり、やはり犯人特定の手掛かりを与えることになってしまう。また、誘拐された人が無事に解放されると、犯人に対する様々な記憶があることで、犯人に対する証拠を残すことになる。よって、他の事件と比べて捜査資料が多くなるということで検挙率が高くなっている。

そういうことから、身代金目的の誘拐事件に於いて、犯人が身代金の取引現場で、如何にして姿を見せずに身代金を奪い取るのか、ということをポイントとした推理小説や映画、ドラマが数多く作られている。(有名なのは黒澤明監督の「天国と地獄」がありますね。それ以外でもグレン・フォード監督の「誘拐」、そのリメイクでメル・ギブソン主演、ロン・ハワード監督の「身代金」、岡本喜八監督の「大誘拐 ~Rainbow kids」などが有名である。)

日本で戦後に起こった誘拐事件で未解決なものとしては、グリコ・森永事件の一つである「江崎グリコ社長誘拐事件」(1984年)がある。(この事件は、誘拐されたのも成人男性ということで、誘拐事件としては珍しい事件でもある。)既に公訴時効を迎えていて、損害賠償の請求を行うにしても民事時効も成立してしまっている。→この事件は「誘拐事件」の中で犯人が検挙できなかった事件の代表的な事件として知られているが、犯人が逮捕されなかった誘拐事件というのは例外的なものである。

尚、「誘拐」または「略取」という事件は、身代金目的というものが多いが、それ以外の目的としては、結婚目的、猥褻目的、海外移送目的などがある。特に海外に対しての人身売買は世界的にも大きな問題の一つとなっている。(貧しい国からは人身売買のブローカーが誘拐にも介在していると言われている。)

「ケータイ刑事」では、銭形姉妹が誘拐された物語としては、「・18話」でお姉ちゃまが、今回の物語でちゃんが、「・1st.5話」でちゃんが、「・2nd.8話」でちゃんが誘拐(拉致)されていて、「・11話」では相棒の五代さんと小学生検事正の多摩川ドイルが、「・3rd.4話」で相棒の松山さんがそれぞれ誘拐されている。(それ以外でも被害者が誘拐されたという事件がいくつかある。)→それでなくても検挙率の高い誘拐事件を銭形姉妹を誘拐して起こすというのは無謀な犯罪計画ですね... が、歴代7人の内4人が誘拐された経験があるなんて、刑事であるとはいっても以上に多いですね...

 

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