SSブログ

ケータイ刑事銭形雷2話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第2話「JホラーVS SAYURI ~ニッポンの幽霊は怖いョ!殺人事件」の「裏ネタ編・増補」は今回で打ち止めとします。(前回同様に「」としては少し詰め込み気味ですが...)で、柴田さんが「ひまうぞんし」と言っていた「心臓麻痺」について、「不吉な数字『13』」について、この物語でアッハーンが口にしていた「わびさび」について、ちゃんがこれで足をしびれさせていた「正座」について、そしてスポンサーに協力して宣伝していた「プッシュトーク」について記します。尚、「心臓麻痺」については「・15話(2nd.2話)[裏ネタ編]PART 9」で、「正座」については「・6話[裏ネタ編]PART 2」で記したものをベースにして加筆しました。

尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/1/9付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

心臓麻痺」:心臓の機能が急に不全となって停止することを言う。これが起こると死に至る確率が高く、死因として称されることにもなる。但し、「心臓麻痺」というのは医学用語では無く、心臓が急な不全となったことで死亡した急死の場合に使われる言葉である。(医学用語では、更に心臓の状態を調べて、より細かい病名で語られることになる。(「心不全」をはじめとした各種心臓病があって、原因となった病名が付けられることになる。例えば「心筋梗塞」「不整脈」「心破裂」などはその代表的なものである。)

英語では「Cardiac Failure」「Heart Failure」または「Cardioplegia」と言う。

心臓麻痺が起こると、死に至る可能性が高いが、対処方法が無い訳ではない。(医師を直ぐに呼び、診て貰う必要があるのは言うまでもない。また、救急車も当然のことながら呼ぶ。)医師が来るまでの間、患者は絶対安静として、体を動かすこともNGである。仰向けでも起きた姿勢でも良く、楽な体位にすることが最重要である。出来ることとしては、携帯用の酸素吸入器を付けて酸素を吸入させること、心臓停止の場合は心臓マッサージを行う、などがある。しかし、一刻も早く医師に来て貰うことが重要である。(病院に運ぶよりも、医師に現場に来て貰った方がよい。)

不吉な数字『13』」:西欧での忌み数として知られている数字が「13」であり、そのため「不吉な数字」とされている。日本では「4」や「9」が忌み数とされている。(漢字文化圏では「4」、それ以外の地域では「13」が代表的な忌み数である。)

忌み数は、数に対して神秘性を認めたことから生まれたものである。宗教的なことから嫌われたり、発音が悪いことを意味する言葉に通じるという理由から嫌われるようになった数字である。(当然、その逆で、良いこと、吉に繋がるとして縁起の良い数字(=吉数)もある。)そのため、同じ数字であっても国が変わると忌み数ではなくなったりすることもある。→西洋では「13」は忌み数であるが、仏教では「13」は釈迦を守護する仏(十三仏)が13ということで吉数とされている。(忌み数/吉数とは全く関係ないが、大阪市淀川区には「十三」という地名がある。(「じゅうそう」と読み、阪急電鉄に十三駅がある。))

西欧で「13」が忌み数になった理由はいくつかの説があってはっきりしたことは分かっていない。(主な説としては「未知数説」「非調和数説」があり、宗教的な要因による説はいくつかのものがある。)特にキリスト教では、イエスが処刑された日が13日だったからという説があるが、これについては現在では否定的な意見の方が多くなっている。(聖書の中にはイエスの処刑日を特定できる記述が無く、13日の金曜日だったというのは、現在では、近世になって付け足されたものとされている。→このため、「13日の金曜日」は不吉ではないとしているキリスト教国もある。)

ただ、日本では「4」や「9」、二桁の数字では「42」などは忌み数として定着しているのと同様に、西洋では「13」が忌み数というのも定着している。日本では建物で4階や9階、病院やホテルなどでは「4号室」や「9号室」が無いのと同様に、西洋では13階や13号室が無いというのが一般的になっている。

わびさび」:漢字で記すと「侘寂」。日本の古来から伝わる美意識の1つである。質素で静かなものという意味である。現在では良いものという意味になっているが、元々の意味は余り良くないもの、様子を指していた言葉である。

「侘」は閑居なもの、またはそういう場所という意味であるが、旧来は「粗末」または「貧乏」という意味である。これが良い意味に転じたのは禅宗によってである。それまでは単に「貧しい」という概念であったが、茶道の世界が余計なものを排除して質素であることが美徳であるとされ、質素なことの中に美が追究されていくようになり、良い概念を指すようになった。

一方、「寂」は閑寂なこと、またはそういう趣きのことである。旧来は人がいなくなってさびれたという虚しさや空虚なことを意味していたが、古くなったものに対して「古びた」ということに価値を見出すように意識が変わっていき、閑寂なことに美しさを探究するようになっていったことから、これも良い意味へと転じることになった。

尚、英語ではこの言葉に一致する概念が無いため、日本語をそのまま横文字にした「Wabi-Sabi」と言う。西洋でも最初は「貧しい」「寂れた」という悪い意味に解釈されることもあるが、日本の伝統文化が伝えられたことで、日本と同様に現在では日本文化の真骨頂というように考えられるようになり、「(日本の)美」の一つの形とされて、高く評価されるようになっている。

正座」:日本の伝統的な座る姿勢であって、姿勢正しく座ること、若しくはその座り方のことである。(膝を揃えてきちんと座る座り方である。)これは畳に座る場合の姿勢であり、礼儀を重んじる座り方でもある。

元々は、神道に於いて神様を拝む場合、または仏教で仏様を拝む場合に用いられていたものであり、奈良時代には既に用いられていた座り方である。当時は日常的に広く使われていた訳ではなく、特別な場合に使われるものであった。時代が江戸時代になると、将軍に対して敬意を表すという意味から、江戸幕府が大名に対して、将軍に向かって正座することが定められ、ここから宗教的な場以外でも用いられることになる。最初は将軍に対して大名が行う座り方ということであったが、これが各大名の間では、自国で君主と家臣との間でも用いられるようになり、更に庶民の間にも広がっていくことになった。

尚、日常生活に於いては、正座は特別な場合にのみ用いる座り方であり、通常はあぐらや立て膝で座るというのが一般的であった。それが、いつしかかしこまった座り方ということになり、江戸時代には文化芸能の世界でも、礼儀を弁えたりすることから正座が重んじられるようになっていった。

その一方で、朝鮮では罪人の座り方とされているため、普通は用いられない。→同じ座り方でも意味が全く違うということでもある。

英語で「正座する」ことを「fold one's legs under oneself」または「sit on one's heels」というが、見たままを言っているのが面白い所である。

尚、和室(畳の間)で行われる葬儀の場合、読経の間は正座しているのが正しい座り方とされているが、焼香の際、足がしびれて立てなくなると不安になったら、あぐらで座ってもよい、とされている。

この物語でのちゃんがそうであったが、正座を長時間続けていると足がしびれるということがある。これは足の上に体重が掛かるため、血流を抑えることになるためである。また、膝にも負担が掛かる座り方でもある。そのため、近年では健康には良くないとして、正座はするべきではない、という意見もある。(少なくとも、発育期の子供に対しては、注意が必要である。)

プッシュトーク」:NTT Docomoの携帯電話にある「プッシュ・トゥ・トーク」というサービスの名称のことであって、登録商標である。2005年11月にスタートしたサービスであり、2005年の年末に発売された端末である902iシリーズの端末に搭載された目玉機能であった。そのため、この物語の本放送時(2006/1/8)には始まったばかりの新しいサービスであった。しかし、Docomoは市場の変化に伴って、このサービスを2010/9/30をもって終了する、と発表している。→現時点では現行サービスであるが、まもなく過去のサービスになる。この物語でPRしているサービスであるが、過去のものと言うことになってしまうが、こういう所はスポンサーのPRをもしないとイケナイTV番組の辛いところでもありますね。(だからこそ「TVは時代を映す鏡」とも言われるのですが...)

端末のプッシュトークボタンを押してプッシュトークで話したい相手を選び、呼び出して会話を行う。ボタンを押すと最大30秒までの発言が出来る。(発言中はボタンを押し続けなければならない。)→一斉同時通信が可能(但し、上限の人数(通常は5人、オプション契約で最大20人まで)がある。)ということで、トランシーバーのような通話形態である。

サービス開始当初から色々と問題点が指摘されていたが、このサービスの最大のポイントは一斉同時通信である。ちゃんと岡野さんの2人では通常の通話(TV電話を含む)で十分であり、柴田さんが加わった3人(以上)になってこそメリットが出てくる。また、音声ではなくテキストデータであればメールによって一斉同時通信は可能である。(但し、メールだと即時応答にはならない。)ということもあって、現状では一部の業務用途で利用されているに過ぎない。(ということで、サービス終了ということになったのだが、サービス終了の発表によって、「やっぱり」と言う声が多かったのも事実である。→今一つ中途半端で、携帯電話の特長を生かしきれていないサービスでしたから...)

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↓参考まで

高血圧の知識―脳卒中・心臓麻痺はこうして防ぐ (1957年)

  • 作者: 竹川 不二男
  • 出版社/メーカー: 青山書院
  • 発売日: 1957
  • メディア: -

七事式(表千家流)花月 (茶の湯の修練 1)

七事式(表千家流)花月 (茶の湯の修練 1)

  • 作者: 堀内 宗心 (ほりうち そうしん)
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2008/10/22
  • メディア: 単行本

わび・さび・幽玄―「日本的なるもの」への道程

わび・さび・幽玄―「日本的なるもの」への道程

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 水声社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本

茶人たちの日本文化史 (講談社現代新書)

茶人たちの日本文化史 (講談社現代新書)

  • 作者: 谷 晃
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/02/16
  • メディア: 新書

正座と日本人 (The New Fifties)

正座と日本人 (The New Fifties)

  • 作者: 丁 宗鐵
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/04/22
  • メディア: 単行本


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。