SSブログ

THE CHURCH『OF SKINS AND HEART』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。オーストラリア出身の彼らであるが、デビュー時にはMEN AT WORKを初としたオーストラリアのバンドが世界的にブレイクする時期であったが、当時のキャリアも浅くて世界的にはブレイクしていない。(1988年に一発屋的な感じでヒット曲を放つことになる。)本国オーストラリアではそれなりのヒットを記録したが、それだけであった。

収録曲は、オリジナル版では全9曲であったが、現在では後ろに3曲のボーナス・トラックが追加されていて、全12曲となっている。収録曲は以下の通りである。『For A Moment We're Strangers』『Chrome Injury』『The Unguarded Moment』『Memories In Future Tense』『Bel-Air』『Is This Where You Live』『She Never Said』『Fighter Pilot...Korean War』『Don't Open The Door To Strangers』『Too Fast For You』『Tear It All Away』『Sisters』。

この中からシングル・カットされたのは、1980年秋に発表された彼らのデビュー・シングルの『She Never Said』と、本アルバムのリリース後にシングル・カットされた『The Unguarded Moment』の2曲である。前者は特にチャートインすることも無かったが、後者はオーストラリアで最高位22位を記録している。また、ボーナス・トラックの3曲の内、『Too Fast For You』と『Tear It All Away』は本アルバムの後にシングル曲として1981年に発表されたものであり、前者はオーストラリアで最高位43位を、後者は最高位81位を記録している。(当時はアルバムには収録されていないシングルとしてリリースされたものである。)

お薦め曲(ボーナス・トラックは除く)としては、彼らのデビュー・シングルである『She Never Said』と、(本国で)ヒットを記録した『The Unguarded Moment』、そして『For A Moment We're Strangers』『Don't Open The Door To Strangers』をピックアップしておく。

'80's初旬のダウンアンダー・バンドの特徴としてはサックスを取り入れた活きの良いロック・サウンドであるのだが、彼らはサックスを導入せずに、ポスト・パンク系のサウンドを聴かせていた。ある意味では'80'S初頭のサウンドの方向性としては悪くないのだが、本国オーストラリアではサックスを取り入れたバンドが次々と世界に進出していっていた時期であり、本流からは外れたものである。この点ではタイミングが違っていたことになるのだが、'60'sのサイケデリックな雰囲気を漂わせているという所はなかなか面白いものであり、これが後に「ネオ・サイケ」としてそれなりに認められることになる。そういう意味では、サイケデリックなサウンドがお好きな方と、ネオ・サイケ・ファンという方はチェックしておきたいアルバムである。

 

Of Skins & Heart (Bonus CD)

Of Skins & Heart (Bonus CD)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI Australia
  • 発売日: 2002/07/04
  • メディア: CD

Of Skins and Heart

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

 

↓2nd.アルバムとの「2 in 1」がリリースされています。

Of Skins and Heart/the...

Of Skins and Heart/the...

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 2005/10/03
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。