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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その160) [ケータイ刑事]

今回のテーマは、前回に続いて「火だるま」のPART 2です。取り上げる物語は前回予告した通りで、「ケータイ刑事」からは劇場版第1作「ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状」(通称「M1」、以下、「M1」と記します。)、「007」からは前回と同じ「消されたライセンス」です。(「火だるま」ということでは前回述べたものと同じである。)

ケータイ刑事」:「M1」。2006年2月(関西(京都、大阪)では2006/3)に劇場公開されたシリーズ初の劇場版である。正式なタイトルは「ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状」である。(タイトルが長いと言うこと、劇場版第2作があることから「M1」という略称で呼ぶことが定着している。)本家四姉妹の内、次女・、三女・、四女・が登場していて、長女・は名前だけ出てくる。姉妹が同時に登場するというのは初めてである。また、・高村というTVシリーズでは実現しなかったコンビの登場と、は五代+高村というダブルパートナーを実現した。TVシリーズ作品の(初の)劇場版ということで、色々とお祭りと言った要素が詰まっている楽しい作品である。演出の点でもTVシリーズの延長線上にあることが行われていたのも特徴である。(TVのアイキャッチが使われているのですから...)また、事件に関係する登場人物の名前は、TVシリーズでお馴染みのスタッフの名前が使われているというお遊びもありました。

事件は、お姉ちゃまが誘拐され、はそれぞれが別に起こった事件の捜査を行うことになる。そして、そこからお姉ちゃま誘拐事件の手掛かりを掴み、3人が一緒になってお姉ちゃま誘拐事件の捜査を行うという二段構成になっている。

「火だるま」が関係する事件は、それらの事件の中の1つで、ちゃんが捜査を行った事件である。(一番最初に描かれている事件でもある。)事件は多聞寺ということで、現場に向かったちゃん。そこでかつてコンビを組んでいた五代さんと再会して、久しぶりの・五代コンビで事件の捜査に当たる。

被害者の田沢は焼死していて真っ黒焦げになっていた。(五代さんはちゃんに死体を見せなかった。)そんな所に、寺の住職にお金を貸していた金融業者の平野がやってくる。が、住職が死んだと思ってやってきたのだが、生きていると知ると帰って行く。が、突然の雨で一端戻って来る。が、直ぐに止んだこともあって、ちゃんたちが見ている何を帰って行く。が、突然、平野の体が炎に包まれて、平野は焼死してしまった。(人体自然発火現象(Spontaneous Human Combustion、「・1st.6話」では岡野さんはこれを略して「スポ・コン」(スポ根)と言っていました。)が起こったということで、五代さんは慌てていた。)

で、ちゃんは直ぐに捜査を始める。ガメラ・ネタ(本作公開当時、まもなく「小さき勇者たち~ガメラ~」(を演じた夏帆ポンが出演している。)が劇場公開されることになっていた。)を挟んで、スプリンクラーが仕掛けてあったのを直ぐに見つけ、そのトリックをちゃんは簡単に見破った。

多聞寺の住職の安藤は田沢と平野にバカラに誘われ、多額の借金を作っていた。で、借金を消すために2人の殺害を考えた。まずはスプリンクラーを使い、ウラリオイルを雨と見せかけて被害者に浴びせる。そして、太陽光を銅鏡で反射させ、それを凸レンズの眼鏡で集光し、被害者を燃え上がらせて焼死させたのだった。被害者は可燃性の高いウラリオイルを全身に浴びていたため、太陽光をレンズで集めるだけで簡単に火が点いたため、被害者の姿を見ていたちゃんたちには人体自然発火現象のように見えたのだった。

安藤は犯行を認めると、キング・アンドリウの名前を口にして、お姉ちゃま誘拐事件のヒントを残し、舌を噛み切って自殺した。

簡単に事件を解いたちゃんだったが、余りにも簡単に事件のヒントとなる手掛かり(スプリンクラー)が見つかったことから、この事件は何かが裏にあるのではないか、と感じていた。→実際、ちゃんもちゃんもそのことを感じていて、そこからお姉ちゃま誘拐事件のカラクリに気づくことになる。

007」:「消されたライセンス」。1989年のシリーズ第16作であり、4代目ボンドの第2作である。4代目の第1作は久しぶりにボンドガールが1人(カーラのみ)だったが、本作では2人のボンドガールが登場していて、華やかな物語となった。(パムは最初に登場した時と、イスマスシティ以降とでは髪を切ったこともあって、雰囲気が全く変わっているので、見た目には3人に見えなくもない...)

この物語から取り上げる「火だるま」は前回と同じであるが、一応改めて記しておきます。(一部修正しています。)

麻薬王サンチェスの懐に飛び込んだボンドは、サンチェスの信頼を得るようになり、麻薬密輸のための加工工場に入る。そこでは、麻薬をガソリンに溶かす作業が行われていた。というのは、見かけ上はガソリンの売買を行うようにするためであった。また、ガソリンに溶かした麻薬を抽出する技術も開発されていて、それを見学者たちに見せていて、技術指導は行うとサンチェスは言っていた。また、麻薬を分離した後のガソリンはプレゼントとも言っていた。

取引相手に対して麻薬加工工場の見学をさせていたが、この時にサンチェスの腹心である殺し屋に、ボンドの正体を見抜かれてしまった。で、ボンドはとっさにガソリンに火を点けて騒ぎを起こすが、ボンドは捕まってしまい、怒ったサンチェスはボンドを殺そうとする。大量のガソリンがあるため、火が回ると工場は爆発してしまうので、既に処理済みの麻薬を溶かしたガソリンを積んだタンクローリーで避難するサンチェスたち。(1台のタンクローリーが1億ドルの麻薬になると言っていた。)ボンドは工場に残されて殺し屋に殺されそうになるが、パム(=ボンドガール)の協力もあって、何とか窮地を脱出する。で、タンクローリーを追う。

1台ずつタンクローリーを破壊していき、サンチェスを追いつめていく。ボンドの乗ったタンクローリー狙っテ発射されたロケットランチャーも、タンクローリーを片輪走行して避ける。やがて、追いついたボンドはサンチェスの乗るタンクローリーに移り、あれこれと手を打つ。これにサンチェスは遂に自らボンドを始末しようとして、対決となる。タンクローリーのブレーキワイヤーも切断され、運転手は逃げてしまい、ボンドとサンチェスの死闘が繰り広げられる。

サンチェスはボンドを信用したこともあって、裏切られたということで怒りに狂っていた。もみ合っていく内に、ボンドはタンクローリーに積んであるガソリンをサンチェスにぶっかけた。サンチェスはボンドにこのようなことをした訳を問い、ボンドは(友人のフィリックス(新妻・デラは殺され、フィリックスも鮫によって片足を失っていた。)の)復讐と言うと、フィリックスとデラからプレゼントとして貰ったライターを点けると、すかさずサンチェスに近づけた。するとガソリンを浴びていたサンチェスはあっという間に燃え上がって、火だるまとなり、断末魔の悲鳴を上げて燃えつきてしまった。

共通点は、火だるまになった本人はあっという間に全身を炎で包まれて焼死しているという、「火だるま」の定義そのままということ(テーマからすると当たり前のことですが...)と、火だるまにするのに可燃性の液体が使われていて、しかもその液体は普通には無いような液体であったこと(「ケータイ刑事」では「ウラリオイル」が使用されているが、そもそも「ウラリオイル」ってどういう成分なの???(「ウラリ」は「ケータイ刑事」ではお馴染みの即効性の猛毒ですけど...)、「007」では麻薬を溶かした「ガソリン」である。)、火だるまになった本人はその液体を全身に浴びていたことそして火種(「ケータイ刑事」では集光された太陽光、「007」ではライターの火)によって火を点けられたということである。

一方相違点は、火を点けたのは「ケータイ刑事」では犯人であったが、「007」では主役のボンドである。(ボンドは殺しの許可証を持っているので、殺人罪として逮捕されることはない。但し、この物語ではその許可証を取り消されている。が、相手が麻薬王ということで、その時点では違反することになるが、相手が相手であったため、お咎めはなくミッションを果たしたということになる。)また、「ケータイ刑事」では実は銭形姉妹を試すためのお芝居だったため、実際には火だるまになって人は死んでいなかった(ラストのどんでん返しによって明らかになる。)が、「007」ではサンチェスは絶命している。

次回は、「ケータイ刑事」からをTVシリーズの物語に戻して、「ある物」ということで記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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