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CLASSIX NOUVEAUX『NIGHT PEOPLE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表された彼らの1st.アルバムである。ポスト・パンクとして生まれた音楽の中で世界的に浸透したのがニュー・ロマンティックと呼ばれるサウンドがあるが、彼らはそのニュー・ロマンティックを代表するバンドの一つとして登場したグループである。ただ、DURAN DURANやSPANDAU BALLETのようにイギリスから飛び出してアメリカでも大ヒットを記録するということにはならず、イギリス以外ではポーランドやポルトガル、ユーゴスラビア、イスラエルなどでヒットを記録している。(そのため、ニュー・ロマンティックを代表するバンドの一つではあるものの、日本やアメリカでは知名度が低いのもまた事実である。)尚、本アルバムはイギリスでは最高位66位を記録しているが、他のニュー・ロマンティックのバンドと比べると、チャート成績は地味でした。

収録曲は、オリジナル版では全11曲であったが、2003年に再発された時に7曲のボーナス・トラックが追加されて、全18曲の収録となっている。(後ろの7曲がボーナス・トラックである。)収録曲は以下の通りである。『Foreward』『Guilty』『Run Away』『No Sympathy, No Violins』『Inside Outside』『623』『Every Home Should Have One』『Tokyo』『Or A Movie』『Solider』『Protector Of Night』。(以下、ボーナス・トラック)『The Robot's Dance』『Nasty Little Green Men』『Test Tube Babies』『Night People』『Old World For Sale』『627』『We Don't Bite』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Guilty』はイギリスで最高位43位を記録し、BillboardではClub Playシングル・チャートで66位を記録している。続く2nd.シングルの『Tokyo』はイギリスでは最高位67位を記録し、3rd.シングルの『Inside Outside』はイギリスで最高位45位を記録している。また、ボーナス・トラックとして収録された『The Robot's Dance』と『Nasty Little Green Men』はアルバム未収録となった彼らの1st.シングルと2nd.シングルである。(いずれも1980年の発表で、イギリスでもチャートインはしなかった。)

お薦め曲としては、シングル・カットされている『Guilty』『Tokyo』『Inside Outside』と、それ以外では『Run Away』『Protector Of Night』をピックアップしておく。また、アルバム・タイトル・ナンバーである『Night People』をボーナス・トラックからのお薦め曲と言うことにしておきます。

サウンドの方はニュー・ロマンティックの特徴であるシンセサイザーを中心としたエレクトリック・ミュージックであるものの、そこからちょっとずれていて、それが独特の世界を構築している。(但し、そのズレが尋常でないこともあって、彼らはキワモノ扱いされてしまったというのもまた事実である。)また、彼らの代表作として認知されている作品は1982年に発表される2nd.アルバム「LA VERITÉ」である。本アルバムはそこに繋がる彼らのデビューからの記録という位置づけということになるが、アルバムとしての完成度はなかなかの纏まりがあって、1st.アルバムにしてはデキが良い。

ということで、サウンドは第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの中核となったニュー・ロマンティックの系譜のバンドであるが、個性の強さからキワモノ扱いされてメイン・ストリームに乗れなかった彼らであるものの、第二次ブリティッシュ・インヴェージョンを含めた'80's初頭のイギリスの音楽シーンを語る上では忘れてはならないバンドの一つとして、(2nd.アルバムと共に)しっかりと聴いておきたいアルバムの一つである。

 

Night People

Night People

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Cherry Red UK
  • 発売日: 2003/11/25
  • メディア: CD


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