CROWDED HOUSE『CROWDED HOUSE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1986年に発表された彼らの1st.アルバムである。オーストラリア出身とニュージーランド出身というメンバー構成は、正にダウンアンダー勢力の結集ということになるグループであるが、既にダウンアンダー勢も世界へ羽ばたく道が開かれていて、本アルバムによって瞬く間に世界的スターの仲間入りをすることになる記念すべきアルバムである。本アルバムはオーストラリアでは1位、ニュージーランドでは3位を記録したが、カナダでは8位、アメリカでは12位、日本でも46位を記録するヒットとなっている。(イギリスが最高位99位ということで、他の国と比べると伸びなかった。)尚、Billboardの1987年の年間アルバム・チャートでは31位にランクインしている。
収録曲は以下の全10曲である。『Mean To Me』『World Where You Live』『Now We're Getting Somewhere』『Don't Dream It's Over』『LoveYou' Til The Day I Die』『Something So Strong』『Hole In The River』『I Walk Away』『Tombstone』『That's What I Call Love』。
この中からシングル・カットされたのは全部で5曲である。デビュー曲の『Mean To Me』はオーストラリアのみのヒット(最高位26位)であったが、『World Where You Live』はオーストラリアでは43位と伸び悩んだが、アメリカではそれなりのヒットとなって、Billboardで最高位65位を記録して、世界への足がかりとなった。3枚目の『Now We're Getting Somewhere』はオーストラリアでは63位となって更に伸びなくなったが、ニュージーランドでは初めてチャートインして33位を記録した。そして彼らの名前を一躍世界に知らしめることになった『Don't Dream It's Over』が、オーストラリアで8位、ニュージーランドとカナダでは1位を獲得、アメリカでもBillboardで最高位2位(1987年の年間シングル・チャートでも13位にランクイン)、ドイツで13位、イギリスでも27位を記録した。そして『Something So Strong』はオーストラリアで18位、ニュージーランドで3位、カナダで10位、アメリカ・Billboardで7位(1987年の年間シングル・チャートでは83位にランクイン)している。
お薦め曲は、彼らの代表曲である『Don't Dream It's Over』と、全米でTOP 10ヒットとなって彼らのシングル曲の中では2番目のヒットとなった『Something So Strong』、更にシングル曲の『World Where You Live』『Now We're Getting Somewhere』、それ以外では『That's What I Call Love』をピックアップしておくことにする。
サウンドは爽やかさを感じる心地よい軽やかなロック、若しくはポップ色の強いロックということで、とても聴きやすいものである。また、メロディの方もキャッチーであるため、安心して聴いていられる。ただ、'80'sの商業ロックに準じた売れ線狙いの商業ポップと言っても良いでしょう。売れ線狙いだったことは、全米No.1ソングを生み出したことで成功したといえるが、後が続かなかったのは残念な所でしたけど...(日本では彼らも「一発屋」というイメージがあるが、全米TOP 10ヒットを2曲、カナダではTOP 10ヒットを5曲、ニュージーランドではTOP 10ヒット曲を6曲生んでいるため、「一発屋」ということは出来ない。)
1996年に一度解散して、2006年に再結成して現在も現役であり、2010年7月には3年ぶり6枚目のスタジオアルバム「INTRIGUER」がリリースされることになっているだけに、彼らの原点となる本アルバムを振り返って聴くということもよろしいかと...
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