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COWBOYS INTERNATIONAL『THE ORIGINAL SIN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。(が、翌年には解散してしまうことになる。尚、2003年に再結成してニュー・アルバムを発表しているので、唯一のアルバムという訳ではない。)当時のイギリスは、ディスコ・サウンドとパンク・ロックの嵐が通り過ぎた時期であり、'80'sという新しい時代に向けて次々と新しいサウンドが生まれていた時期である。彼らもポスト・パンクということでシンセサイザーをフューチャーしたサウンドで、「ニューウェーブ」と呼ばれるジャンルに分類されているが、'80'sになって隆盛を極めることになるエレポップの基礎というようなサウンドであった。イギリスではそれなりのヒットとなっているものの、それだけだったのが残念な所でした。

収録曲は以下の全11曲である。『Pointy Shoes』『Thrash』『Part Of Steel』『Here Comes A Saturday』『Original Sin』『Aftermath』『Hands』『M(emorie) 62』『Lonely Boy』『The 'No' Tune』『Wish』。

この中からシングル・カットされたのは2曲であって、『Thrash』と『Aftermath』である。特に大きなヒットになることはなかったが、それなりのセールスという範疇に収まっている。

お薦め曲は、シングル曲の『Thrash』と『Aftermath』、そして『Pointy Shoes』『Lonely Boy』『Wish』とアルバム・タイトル・ナンバーの『Original Sin』をピックアップしておく。

同時期のイギリスにはHUMAN LEAGUEやPSYCHEDELIC FURSというグループのサウンドが彼らのサウンドに非常に近いものとして存在している。また、どことなくDAVID BOWIEのボーカルを感じさせるところもある。それだけに、もっと大きく注目されて、より大きなヒットになっても良かったと感じるところである。が、シビアに見ると、彼らのオリジナリティと言うところが不足していて、新しいサウンドを追い求めているとは言っても、他の(新たなサウンドを探求している)グループの後追いというイメージが強かったのもまた事実である。

彼らは大きくブレイクすることはなかったものの、'80's初頭の第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの波に乗って世界に進出したグループの中には、彼らのサウンドに近いグループがかなりある。それだけに、'80's初頭のシンセサイザーを中心に据えたUKビートがお好きな方であれば、何の抵抗もなく、好意的に受け入れられるサウンドである。リスナー層を選んでしまうものの、シンセ・サウンド黎明期のポップなサウンドということでは聴きやすいものであるだけに、機会があれば聴いてみることをお勧めしておく。

 

Original Sin

Original Sin

  • アーティスト: Sin
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2003/02/25
  • メディア: CD


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