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CROSBY, STILLS, NASH & YOUNG『DÉJÀ VU』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1970年に発表された「CSN & Y」名義としては初のアルバムである。(「CS & N」名義で1969年にデビュー・アルバムを発表していて、その後、NEIL YOUNGを加えて4人の名前に変えた。)但し、1988年に再び4人が結集するまでは、本アルバムが4人揃った唯一のスタジオ・アルバムであった。Billboardでは1週だけだったとはいうものの、1位の座を獲得していて、ロング・セラーになった。(1970年のBillboard年間アルバム・チャートでは11位、翌1971年の年間アルバム・チャートでも50位にランクインしている。)デビュー・アルバムも大ヒットを記録しているが、それ以上のセールスを記録(700万枚以上)していて、彼らの代表作である。

収録曲は以下の全10曲である。『Carry On』『Teach Your Children』『Almost Cut My Hair』『Helpless』『Woodstock』『Déjà Vu』『Our House』『4 + 20』『Country Girl Medley』『Everybody I Love You』。

この中からシングル・カットされたのは3曲であり、いずれもが全米TOP30入りを記録する大ヒットになっている。まずは『Woodstock』がBillboardで最高位11位、1970年の年間シングル・チャートでは94位にランクインしている。続いて『Teach Your Children』はBillboardで最高位16位を記録している。(年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)そして本アルバム未収録曲である『Ohio』(1974年のコンスピレーション・アルバム「SO FAR」に収録されることになる。チャート成績は最高位14位)を挟んでから『Our House』が本アルバムからの3枚目のシングルとしてリリースされて、Billboardで最高位30位を記録している。

お薦め曲は「全部」と言いたいほど完成度の高いアルバムであって、正に奇跡の領域に達している。(4人が揃った唯一のアルバムであることからも、頂点を極めたということも容易に分かることでしょう。)その中でも特にということにすると、やはり『Woodstock』ということになるでしょうか。また、3曲(『Whiskey Boot Hill』『Down, Down, Down,』『Country Girl (I Think You're Pretty)』)のメドレーとなっている『Country Girl Medley』も忘れられがちの曲となっているが、じっくりと聴いておきたい所である。

'60'sという時代が終わり、カントリー系のサウンドにもロックという要素が強く出てきて、カントリー・ロックというものが確立していくことになるが、本アルバムは正にその世界のトップ・暮らすにあるアルバムである。スケールの大きなそのサウンド、アメリカ土着のブルース色のあるサウンド、アコースティック中心の素朴なサウンド、牧歌的な長閑なサウンド、ハードなドライヴ感を押し出したサウンド、というように、バラエティに富んだ内容の方は飽きさせずにたっぷりと楽しませてくれる。(だからこそ、ロングセラーになったのも納得できることである。)

'70'sロックを語る上では外すことの出来ない傑作アルバムであるだけに、ロック・ファンであれば必聴のアルバムであるが、カントリーがお好きな方も聴いておきたいアルバムである。

 

Deja Vu

Deja Vu

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atlantic / Wea
  • 発売日: 1994/09/27
  • メディア: CD

デジャ・ヴ

デジャ・ヴ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Music Japan =music=
  • 発売日: 2008/12/17
  • メディア: CD

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