SSブログ

MM-9 -MONSTER MAGNITUDE-#2 [ドラマ]

今回はipadアプリに関する字幕は出なかったのだが、途中で気象速報のテロップが複数回出たということで、またもトホホという形になってしまったMBSの放送でした。(今度の土曜深夜のBS-TBSでの放送版が頼りですが、またもMBS版とのつぎはぎになってしまうような予感が...)デジタル放送ではそういうテロップを本編映像に乗せずにデータ領域に入れ、受像器で(必ず)表示するという処理が出来るのだが、アナログ放送と並立している現在ではデジタル放送だけ先行させるというようなことはしないでしょうね...が、実質的にあと1年を割ったアナログ放送が終了し、完全デジタル放送の時代に突入しても、そういう改善はされないような気がしますけど...

物語は前回の続きで、最初のMの物語であるが、ストーリー上、多少端折った部分があって、そこから描かれていく。(藤澤さくらと朏万里とのファースト・コンタクト(単にすれ違っただけ)の後、職場での初めての出会いや挨拶が描かれていない。)が、尺の関係もあると言うことでしょうね。

また、怪獣に関しては着ぐるみが登場することもなく、CGを使った描写があったものの、「怪獣」というものとは全く別のものという印象でした。(→劇中では「怪獣」ではなくて「M」と呼んでいるし...)ということで、やっぱり「ウルトラQ」(「Q」よりも「dark fantasy」の方がより近い)の公務員版といった雰囲気でした。(何処かで公務員らしい型にはまった姿がありました。)

新人の藤澤さくらと朏はMの卵が運ばれたつくばの気象研究所に向かっていた。(さくらが運転する車での移動。)→さくらは「車両・特殊機材担当」ということで配属されたとなっているが、言い方を変えると「運転手兼雑用係」ということで、なるほど、キャリア組がゴロゴロいそうなメンバーの中で、19歳、ノンキャリらしい設定ですね。車中で色々と話をする2人だったが、さくらの口調は先輩後輩関係を無視した友達感覚のものであって、朏はいらつくばかりだった。(主人公としたらありふれた設定であるが、本作は気象庁、則ち公務員ということで、やはり型破りな主人公ということになる。)

研究所に到着し、研究所の四元課長と会うと、保管していたMが逃げ出したという報告を受けた。が、外部に逃げ出すことはほぼ不可能ということで、Mは研究所内部に潜んでいるとした、2人は早速Mの捜索を始める。(ここでもさくらは半分お遊び気分でいる...)そのさくらの行動に、やはり朏は頭を抱えることになるのだった。

一方、対策課の室町課長は、朏とさくらの2人だけで研究所に向かわせたことに不安を感じ、灰田を研究所に向かわせた。(電車で行く灰田というのが、如何にも役所の出張という雰囲気が出ていました。)車内で乗り合わせた乗客のおばちゃんから、気特対に対する評価を語られていた所もさりげない日常という感じが出ていました。

灰田が研究所に向かっている間、やはり朏とさくらは噛み合わない凸凹コンビぶりを発揮していた。そんな中、研究所では突然照明が落ちるということが起こった。で、警備員が機械室に向かい、配電盤に奇妙なものの姿を目にし、配電盤を開けようとする。「開けちゃだめ」という声も間に合わず、警備員が開けると、急激に成長したMがいて襲ってくる。間一髪、みんなは機械室から脱出してMを機械室に閉じ込めたが、Mは急激に成長していることが分かった。

連絡を入れると、灰田の到着を待て、と言われるが、朏は「即対処すべき」と意見すると、課長はこの件は朏に任せる、と言われた。

で、朏は液体窒素を使ってMを捕獲する作戦に出る。さくらに色々と指示をする。さくらは「ハイテクよりもローテク」「それ、私の担当」「特殊機材」など、色々と面白いことを言ってくれる。結局、柄杓で液体窒素をMにかけるという作戦に出て、柄杓担当はさくらということになる。「シガニー・ウィーバーをやらせてあげる」と言った朏と「誰?」というさくらのギャップも面白い所でした。(言うまでも無く、映画「エイリアン」ですね。)朏は「もの知らない女」と言うが、さくらは「得意分野が違うだけです」と返すと、「です」と言ったと朏。ということで、何かと笑わせてくれる2人でした。

現場を前にして、さくらはMを対峙した後、何か食べに行かないか、という話を始めるという凸凹コンビは、作戦を開始。液体窒素を柄杓に入れて臨戦態勢を取るが、やっぱり漫才コンビの様なちぐはぐな会話が続く。で、突入となるも、そこにMの姿はなかった。が、さくらが上方に何かいることに気づき、朏を救った。天井から崩壊したM(糸こんにゃく...)が落ちてきたのだった。

研究所の見解は「成長が急すぎて内部から崩壊、自壊した」だったが、これにさくらは「終わってからは何とでも言えますもんね」と漏らす。それを受けた朏は頭を下げるが、課長のあっけにとられた表情が、さくらが(公務員としたら)型破りな人間と言うことを上手く描いていました。

終わったということで引き上げる2人。ここからは漫才コンビとなってああいえばこういう、という感じになっていったが、朏も多少はさくらのことを認めたようなところもありました。

で、さくらの運転する車が研究所を後にするところに、灰田がタクシーで到着したが、朏&さくらと灰田はすれ違うだけだった。

Mを出来るだけ見せないようにして描いたということで、Mが何者なのか、正体が分からないことから来る神秘性と不思議感、そして恐怖心とのバランスを上手く使って描いた物語でした。また、そんなMへの対処方法がローテクというのも変身ヒーローが登場する作品には無い所であって、これぞ「ウルトラQ」風のテイストということになり、今後も期待出来そうですね。(但し、「ウルトラマン」を初とする怪獣が暴れることを期待する人は退場した方が良いでしょうが...)

結果論だが、Mに対しては特に何もしないで終結したということになったが、さくらの言葉の前には何とでも言えますね。ただ、柄杓で液体窒素をぶっかける作戦だが、常温の空気にふれたら、液体窒素はあっという間に気化してしまうだけに、「柄杓を使ってぶっかける」ということはやろうとしても難しいと思うのだが、そういうちょっと抜けている所が朏も持っているということで、朏とさくらのコンビは何かと面白いコンビになりそうですね。

次回は及川中監督の登板ということになる。古厩監督と及川監督というと、「銭形愛」で19、21話を及川監督、20話(4話もそうでした)が古厩監督だったというリレー(19話が「ラジオ」、20話が「レコード」、21話が「アイドル・ユニット」)があったが、その時の様に上手いと思わせるリレーがあったら、より面白くなるのですが...

 

↓原作はこちら

MM9 (創元SF文庫 )

MM9 (創元SF文庫 )

  • 作者: 山本 弘
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2010/06/20
  • メディア: 文庫

MM9

MM9

  • 作者: 山本 弘
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 単行本
↓「シガニー・ウィーバーさせてあげる」とは、これですね。
エイリアン [DVD]

エイリアン [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
エイリアン2 <完全版> [DVD]

エイリアン2 <完全版> [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
エイリアン3 [DVD]

エイリアン3 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
エイリアン4 (ベストヒット・セレクション) [DVD]

エイリアン4 (ベストヒット・セレクション) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。