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ケータイ刑事銭形雷6話[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第6話「お帰りなさいませ、ご主人様! ~萌え系メイドカフェ殺人事件」の「裏ネタ編・増補」の7回目となる今回は、岡野さんの珍推理ではこれがトリックに使われたことになっていた「エーテル」について、「ダイエット・ドリンク」について、そして容疑者が3杯も食べたのに口を割らないとこぼしていた「カツ丼」について、そしてこれと比べられていた「人魂」について記します。

尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/2/6付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

エーテル」:有機化合物の一つであり、1つの酸素原子に2つの炭化水素基が結合した形の有機化合物の総称である。一般には中性であり、かつ芳香性のある液体というものが多い。(固体もある。)

普通に「エーテル」と言った場合は、数多くのエーテルの中でも「ジエチルエーテル」のことを指す。で、ジエチルエーテルは分子量が74.12、C2H5という炭化水素基が2つ結合したものである。また「エトキシエタン」とも呼ばれることもある。水溶性ではないのだが、微量であれば水に溶ける、絶縁体である、という特徴がある。融点は-116゜C、沸点は35゜Cなので、常温では液体(夏ではあっという間に気化してしまう可能性が高い)であるが、ちょっとしたことで気化してしまう。また引火性も高い物質であり、大気中の酸素によって酸化されると過酸化物を生成しやすく、再蒸留時に爆発する危険性のある物質でもある。

気化したものを吸入すると麻酔作用があるが、導入は遅い。また、致死量と麻酔作用を示す血中濃度の安全域が極めて広いという特徴があり、一時は麻酔薬として多く利用されていた物質でもある。(先端医療では、先端機器が静電気に弱く、エーテルは静電気を蓄えやすい、引火性が高いという性質があるため、麻酔薬としては使用されていない。)

尚、刺激性が強いので、普通は気化したガスがあると臭いで感じることが出来る。また、吸引の仕方によっては激しい咳が出ることもあるので、これがあれば感じるはずである。

ということで、岡野さんの珍推理としては、人体発火に利用されたという可能性は確かに考えられるが、物性や刺激臭があることから、これを利用したのならば、何らかの反応があってもおかしくないだけに、やはり使用したとは考えにくいですね。(ということで)考えが浅い岡野さんということに...

ダイエット・ドリンク」:「ダイエット」の本来の意味は「食べ物、食事、餌」のことである。そこから、病気治療や健康増進を目的とした食事療法、またはそのための特別食を指す言葉となった。(「ダイエット・フード」のことである。)特に糖尿病や肥満症治療のための低カロリーである食事のことを指していたが、言葉は変化していくものであり、「低カロリー」という所から言葉の意味が広がり、美容や肥満防止のために行う食事の量、質、食材の種類、バランスなどをコントロールする「食事制限」のことや「減量法」という意味が加わり、日本では現在ではこのことを指す言葉となった。で、いつしか「低カロリーの食事」のこと、及びそれを用いた減量法まで指すようになった。(特に、何でも直ぐに結果を欲しがる最近の潮流もあって、日本では「ダイエット」の結果に得られる「痩せる」という意味になってしまった言葉でもある。→現在の日本語の「ダイエット」とは完全に和製英語であって、英語の「Diet」とは別と言って良い。)

一方、「ドリンク」とは「飲み物」のことであって、液体であって、それを飲むことで体内に摂取するものである。清涼飲料、炭酸飲料、乳性飲料などいくつかの種類がある。

「ダイエット・ドリンク」はダイエット効果のある成分を含んでいる飲料のことである。但し、減量効果と言っても、人それぞれであって、その効果には個人差があるのは言うまでも無い。また、中には健康に害を与えるような副作用がある場合もあるため、はなはだ疑問もあるものでもある。→そもそも「薬」ではないので、減量どころか、過剰摂取によっては逆になる可能性だってあり得る。(単に「減量」と言うことであれば「下剤」を飲むと、その後に起こる生理的現象によって排出が進み、マクロ的に捕らえると、確かに体重減となる。そのため「下剤」は「ダイエット効果がある」という乱暴な言い方も出来てしまうことになるが、正しい「減量」ではないのは言うまでも無い。)

実際に「ダイエット効果」があるかどうかは疑問であるが、日本人は「ダイエット」と言う言葉に弱いだけに、手を変え品を変えて販売されていくことになるのでしょうね...

カツ丼」:丼料理の一つであって、丼飯の上に調理した豚カツを乗せたものである。尚、豚カツの調理については地方によって多少の違いがある。(共通しているのは豚カツという所だけである。)

代表的なものは、豚カツを出汁と砂糖と醤油、みりんなどで煮て、卵とじにしたものを具材として丼飯の上に乗せたものである。→「カツ丼」と言うと普通はこの種のものを指し、異なるバリエーションのものは「○○カツ丼」と呼ばれるのが一般的である。

卵とじにしていないカツ丼では、丼飯の上に豚カツを乗せて、ウスターソースをベースとしたソースをかけたものがある。(「ソースカツ丼」と呼ばれている。)尚、これにはご飯と豚カツの間に千切りにしたキャベツを入れる地域と入れない地域とがある。また、これの変形という者としては、かけるソースが独特のものというものが数多くある。(ドミグラス、タルタルソース、醤油ベースのソースなどをかけたものがある。また、塩だれ、味噌などを使ったものもある。)

刑事ドラマでは、取り調べというと「カツ丼」というのが定番であり、これは「映画館ではポップコーン」「野球観戦にはビール」というのと同様にお約束になっている。元々は、戦後の貧しい時代を舞台にした刑事ドラマで、貧しさから盗みを働いた被疑者が、刑務所に入ると御馳走であるカツ丼は二度と食べられなくなるだろうということで、刑事の安月給からカツ丼の出前を注文し、それを食べさせると、その情にほだされた被疑者が自供するということになった。このドラマに対して尾びれ背びれが付き、いたり、そのパロディが広まり、いつしか「取調中の食事はカツ丼」「自白するとカツ丼を食べさせてもらえる」という誤解が広がって定着したものである。

現実の警察では、取り調べの際、専用の弁当が出ることになっているので食事は食べさせて貰えるが、カツ丼ではない。また、カツ丼が食べたければ、それを注文することは出来るが、刑事が自腹を切ってとか、警察の費用でということではなく、注文した人の自己負担となる。で、後から出前で取ったものの料金を請求されることになる。(警察が費用を負担した場合は利益誘導とされ、裁判の際に、自白は利益誘導によって行われた者として証拠として採用されず、無罪となった判例が実際にある。)また、取調室ではなく、食事をするのは留置場の中と言うことになっている。また、自己負担で注文する場合は「カツ丼」に限らず、例えば「牛丼」などでも全く問題は無い。(但し、出前の注文をする店のメニューにあることが前提ですが...)

現実の世界では「取調室の食事≠カツ丼」であるが、フィクションの世界では「取調室の食事=カツ丼」でも宜しいかと...

人魂」:夜、空中を浮遊する青白い火の玉のことであり、死者の体から遊離した人間の魂とされたため、このように呼ばれている。よって、科学的なその存在は実証はされていない(「霊魂」は実証されていないが青白い炎の存在は実証されている。)が「火の玉となった人間の霊魂」のことでもある。(古語ではこちらの方が第一意であった。)

「鬼火」「火の玉」という言い方も地方によってはある。また、英語では「Corpse Candle」とか「Human Soul」と言うが、最近では日本語をローマ字表記した「Hitodama」と言っても通じるようになっている。(英語以外の言語でも「Hitodama」で通じるようになりつつある。但し、中国では「鬼火」と呼ぶのが主流のようです。)

尚、全く別の意味としては、「流星」の俗称として使われることもある。

 

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