DAVID BOWIE『TONIGHT』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表されたアルバムであって、彼の第二の黄金期である'80's前半のアルバムである。しかし、本アルバムに関してはボロクソに言われていて、ありとあらゆる酷評が行われてきたアルバムとしても有名なアルバムである。が、チャート成績では、イギリスでは1位を獲得していて、3作連続の1位か来徳&通算6枚目の1位獲得アルバムとなっている。アメリカではBillboardで最高位11位を記録している。(年間アルバム・チャートのTOP 100にはランクインしていないことから、伸び悩みがあって苦戦したことが伺えますね。)
収録曲は以下の全9曲である。『Loving The Alien』『Don't Look Down』『God Only Knows』『Tonight』『Neighborhood Threat』『Blue Jean』『Tumble And Twirl』『I Keep Forgettin'』『Dancing With The Big Boys』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。最初のシングル『Blue Jean』はイギリスで最高位6位、アメリカでは最高位8位を記録しているが、2nd.シングルの『Tonight』は彼のソロではなくてTINA TURNERとのデュエットであり、英米共に最高位53位と伸び悩んだ。そして1曲サントラからのシングルを挟んでリリースされた『Loving The Alien』はイギリスのみで、最高位19位を記録している。
お薦め曲は、大ヒットを記録した『Blue Jean』と『Loving The Alien』のBOWIEの曲と、I. POPとの共作の中から『Tonight』と『Neighborhood Threat』をピックアップしておく。
本アルバムは、BOWIEのソロ・アルバムであるが、IGGY POPとの共作が多く、ボーカリストとしてのBOWIEの魅力はあるが、ソングライターとしてのBOWIEということでは物足りなさがある。というのは、完全なカヴァー曲を含めてBOWIEの曲では無い曲もあるという所にある。I. POPとの共作ということに関してはお馴染みのコンビであるため、特に基には成らないが、やはりBOWIEにはソングライティングの方にも期待があるだけに、内容的には寂しく、「LET'S DANCE」の余力でそれなりのヒットを達成したというアルバムである。(で、再び低迷期に入っていくことになる。その復帰は、ソロではなくてバンド・TIN MACHINEとしてということになる。)
内容的には物足りないのだが、'80'sのBOWIEの復活と凋落を象徴するのが前作「LET'S DANCE」と本作であることを考えると、その2枚のアルバムを聴き比べるというのも面白い所である。
ただ、一部の曲(カヴァー曲)は捨て曲と言っても良いが、シングル曲については評価は今一つであるが、力が入っていることだけは疑いの余地がなく、これらだけでも聴いておいても宜しいかと....
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